今日はクリスマス・イブ。仕事もオフなのでクリスマスのミサに出て楽しむ予定だが、昨日は母とイグナチオ教会の昼のミサに行った。平日のシンプルなミサと殆ど変わらなかったが、母も一緒なのか不思議に心に残るミサであった。
昼食は、母と豪華にと思っていたが、底冷えする中で母の体調が思わしくなく暖かいスープの食事を母の家でとることに。
最近とても気になっている日本の貧しさを表す事件や、今の苦学生の話などを思い出しながら、とても暖かい食事をしてから母と別れた。
夕方は、知人から教えていただいた、『西本智実 祈りの歌をバチカンへ』を観る。録画も撮っていたので、さらに、もう一度見てしまった。何故か、涙が止まらない。
福島の被災。長崎・生月島の隠れキリシタン(私は、日本切支丹宗門史 レオン・パジェスを読んでいたので、日本の鎖国時代もいろいろ考えてしまう)。ベートーベンの第九の喜びの歌。オラショ(今でも口伝えの祈りでもあり、原語とその訳に驚く)。様々な想いを持ったヴァチカンでのミサの参加者。
観ているときの感情はなんだったのだろうか?感情と思考の対話の中で、感情の意味を考えていくという生き甲斐の心理学で学んだことより、もうストレートに魂が震えるようなのだ。このところグレート・ジャーニーを想ったりしていたが、今回の魂の旅は実に素晴らしかった。
西本氏のヴァチカンでの演奏に対する深い決意に敬意を示しつつ、私も今宵のクリスマスイブで再生したい。
旅の準備 ① 5/10