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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

言の葉から見えてくる世界を大事にする (自分を整理してみる 9/10)

2019-04-16 | 第一章「意識と知覚」

 令和の発表で、その出典である万葉集に関心が高まり、カルチャーセンターなどでもちょっとしたブームが起こり始めたようである。

 今月のはじめに滋賀の唐崎に行ったが、写真の歌碑は万葉集の研究者として有名な中西進先生の書をベースにしている。「やすみしし わご大君の 大御舟 待ちか恋ふらむ しがの唐崎 舎人𠮷年 巻2-152」

 このほかにも人麻呂の歌碑もあったりし、それを唐崎の自然の中で読んでいると、人麻呂や天智天皇の舎人?や柿本人麻呂の心の世界を垣間見るようである。和歌は、恐らく縄文からの言霊文化の流れを汲んでいると私は思うのだが、五感・体感を伴って、個人の感情や考え方(心理学では内部的照合枠とよぶ)を共感しつつ味わうことができる。

 今回のテーマは自分を整理するなのであるが、和歌もそうだが、感じ方とその背後の考え方をじっくり味わうと、人々の織りなす独特の世界が見えてくる。それを言霊といった得がたいものとして一つづつ大切に扱っていくと、自分の世界も何故か開けてくる。自分を整理するといっても自分は他者との関係で成り立っているので、実は大切な視点ではないかと思う。

 和歌や俳句といった言霊の文化は、英語とか簿記といったように直ぐ実務の中で使える技術ではないかのように見えるが、実は非常に重要ではないかと思う。

自分を整理してみる 9/10

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