田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

悠久の大地 若者が往く

2008年11月07日 | 日記
11月7日(金)*立冬 曇り 晴れ 風が強い 夕方から冷える

天気予想では雨だった・・・
暗いうちから起きだして外を見るが雨が降った気配はない。
東の窓からの景色は雲が覆っているが浅間山は綺麗に見える。


午前中は15日の「秋の中山道を歩くinたてしな」へ参加する旨の電話が鳴る。
夕べも5人の会員から電話を貰った。
大勢が参加してくれると盛り上がるので嬉しいが、S会長は「たてしな歴史研究会」の代表として時代衣装を着て貰うことになっている。
しかし、その会長からの電話・・・「衣装を来るのはよいが役柄が町人役」だという。
どうやら町人役の参考写真が裾を捲った姿が気に入らなかったようだ・・・・・
イベントだから・・・とか、庶民的な会の代表なので・・・・と 押したがダメた。
裾をたくし上げて風邪でも曳かれては困ると言うことでお断りに相成った。
これも仕方がないことだが、袴姿で脇差しでも刺していれば喜んで衣装を着てくれたことだろう?
庶務係の俺の詰めの甘さだが、実行委員のHAさんには悪いことをした。

午後1時からは町の東部塩澤地区の「巡見道」を歩く『ふるさとプロジェクト』がある。
今日はマップの作りの最終段階コースにある道標や馬頭観音など石碑を読み取る作業になった。


集まった面々は5名、それぞれ心は若者の60代から70代までが揃った。
歩く道は稲の刈り入れからハザ掛、脱穀と収穫が終えた田圃は綺麗に片付いている。
途中には代々銘木を育てる業をしている畑ではみごとな黄葉をみた。
楓の樹だが黄色から深紅まで微妙なグラデーションをみごとに表現している。
美しさにしばし全員で見惚れた。


このコースは何回も歩いているがその都度景色に変化があるのが嬉しい。
途中には読み取れない石碑があり今日も古文書の指導的立場にあるA先生に確認して貰うが、石碑の上半分が欠けているので難しい。


約5kmのコースをゆっくりと歩き石碑を一つ一つ確認しながらあるいていると意外に時間が掛かる。
広々とした田の中を冷たい浅間降ろしが吹く、塩沢の集落を抜けて出発地の農村公園に戻った。
ここは巡検道でも次の地区へ向かうところで重要な箇所だったらしい。
公園とはいえ豊受社という神社の境内になっている。
嘗ては脇の水路で水車を使って米を精米したという。
今では水車も壊れたまま置かれているのが寂しい。


最後のミーティングを終えた頃には陽も西へ傾き冷たい風が吹き始めた。
ここに古から置かれている双代道祖心は北風に打たれるまま斜めになったようだ。
このコースの中だけでも双代道祖心は5カ所にある。
それほどに安定した集落だったのだろう。


悠久の大地 若者が往く
コメント (10)
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