4月28日(木) 爽やかな朝 午後からは風が冷たくなる
友人が帰る頃は浅間も僅かに紅に染まり、久しぶりに穏やかな姿を現した。春の霞んだ空気が冷たい風に押し流されすっきりした姿が似合う夕景となった。
朝一番で家の裏口から山を見ると枝先に黄色い塊が見えた。鋭角に切り下げられた土手をよじ登り花を見上げる。木の名前を去年も調べたがすっかり忘れていしまった。カメラを入れたウエストポーチに小さな図鑑を入れてきたので見比べるとシナミズキとある。
シナミズキのシナは「科」の字と思っていたら、『支那』だと書かれている。中国を支那と云ってはいけないと、いつからラーメンと変わったのだろう?“支那そば”だっところは一杯35円だったことを思い出した。
落ち葉や倒木が重なり合う山を登り切ると何時もの散歩道にでる。
散歩道の山側には沢山の雑木と云っては申し訳ないが、春先に葉が出る前に花が開く樹が多い。つる性の代表格は秋の味覚と姿で一番のアケビ、五つ葉と三つ葉のものがある。下の写真のものは五葉のアケビで集落の人はほとんど口にすることはない。
こちらの濃い赤紫の花は三つ葉アケビ、これは甘さも強く果肉が多いと云うが、俺にとってはどちらも同じように貴重品、都会では秋の宝石として果物屋で売られている。
赤い星形の花、昨年はルビーのような透明感のある赤い実を小鳥に先を越され食べ損なった。ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)と云うように、辺りには鶯の声が響き渡っている。可憐な花ながら蕾の時の外皮は毛むくじゃらなのだ。この花が咲く頃に田植えが始まるということで地元ではタウエググミと呼ばれる方が多い。
可憐さでは抜群のチョウジサクラ、文字通り丁の字のようにラッパ型で華奢な花だ。俺的には染井吉野のように派手な桜は遠くから見る桜、山桜の仲間は近くでその可憐さを愛でるものと思っている。
下の写真、花?つぼみ?ウワミズザクラ?それとも柳の仲間?これから花が咲くのか、それとも既に花が終わったのか?図鑑を見てもこれだと思うものがない。
これから数日間の経過観察が必要となる