「物理のかぎしっぽ」のJohさんの微分形式の解説がわかりいい。微分形式がどういう点で大いに利点があるかにも触れている。また数学としての奥深さとか美しさについてもその一端に触れている。Johさんの心の喜びが感じられる。そういえば、数学者W. W. ソーヤーの著書に「数学の楽しさ」(Mathematician's Delight)というのがあった。
Johさん(イギリス在住)は航空工学を専攻しているそうだが、以前は数学を専攻していたのではないかと思うぐらい数学がよくわかっておられるようだ。その上、ご自分の分かっておられることを惜しげもなくわかりやすく教えてくれるというサービス精神にも富んでいる。また、現代数学的な論理をあまりに重視しすぎないところがいい。
私は微分形式のところを全部読み終わってはいないが、微分形式についてようやくわかりそうである。Lie群の説明にもぜひ挑戦をしてもらいたい。