なんだかクイズみたいだが、別にここでクイズを出そうとしている訳ではない。先日ドイツ語のクラスでとてもよくできる女性が西予市と関係があったシーボルトのことを話した。
そのときにシーボルトと発音したので、日本では確かにシーボルトだが、本当はジーボルトなのではと疑問を出したら、どうも先生のR 氏によれば、やはりジーボルトの方が正しいらしい。
とっさに思いついたことなのでどうしてそう思ったのかと言われても困るが、Sieboldと綴っていたような気がしたからである。
フンボルト財団が日本からの元の留学生にこのSieboldに因んだ賞を出していて、この綴りを覚えていたためだと思う。こういった間違いを私たちはしばしば犯してしまう。
もっとも若いときにフライブルクのゲーテインスチュートで一緒に学んだペルー人の学生はシー イスト(sie ist)とかシー シント(Sie sind)と発音していたが、ドイツ人先生にはこれがちゃんとジー イストとかジー ジントであることは分かっておられたから、別に問題ではないのかもしれない。
学生の頃にインフェルトのアインスタインの回想記が訳されて出ていたが,Erinnerung an Einsteinだったかと思う。このErinnerungをカタカナ表記すればエリンネルグ(グは正しくはクと濁らない?)と発音していたと思う。後でerinnnern という動詞はむしろカタカナ表記すれば、エアーインナンと発音するのが正しいと知ったのはドイツ語をかなりやってからであった。
これもよく出てくる単語だが、vereinという語もある。フェアアインというのが正しい発音だが,フェラアインと発音していた。
どこで切って発音するのか、または続けて発音するのかはとても難しい。特に文字で習うとこういった間違いをする。もっとも言葉にはフランス語風にリエゾンとかアンシェヌマンとかもあって、フェラインでも正しいのかもしれない。
大阪の天王子駅は「てんのうじ」が正しい発音で、「てんおうじ」とは発音しない。似たようなことで子どもころ観音さんを「かんのん」と聞いてとても不思議に思っていた。「かんおん」ではないのかと。もっとも予讃線の観音寺は車掌は「かんおんじ」と発音しているようだ。「かんのんじ」と発音した方が自然に聞こえると思うのだが。因に今のこのパソコンへの入力では「かんおん」と入力すれば,観音は出て来ない。
学生の頃にエレベータで3階に行くときに私は「さんがい」と濁って発音していたことにふと気がついた。これが本当は「さんかい」と発音するのが正しいのかは分からないが,いまでは気をつけて「さんかい」と発音するようにしている。しかし、「さんがい」と発音するのもあながち間違いではないような気がする。
シーボルトは日本語ではシーボルトでいいのです。ドイツ語(標準語のつもり)ではどうかという話だったのです。シーボルトはWuerzburgと関係があるのでここらではどうかということでしょう。ドイツ語の先生のR氏はもちろんドイツ人です。
そうですか、ウイーンではsieをシーと濁らないのですか。いいことを聞かせてもらいました。自分の持っている偏見を吹き払えたです。因に私はちょうど30年前にフライブルグのゲーテインチュートで2ヶ月習いました。もっともその後の学習の方が長いですけれども。
しかし、ドイツ語といってもいろいろですね。ミュンヘン辺りではichではなくiというのはこれは正しく英語のIですね。でも発音はカタカナで書いてイでしょうけれど。
また面白いお話を聞かせて下さい。
ミュンヘン辺りの発音は、i' という感じで、イのあとに、喉を絞めるような感じがあると思います。ウィーンでも下町の人はイッと発音します。英語は、古英語では、ic でしたが、これは現代オランダ語のik と同じです。低地ドイツ語と英語は、いまでも本当に似ていると思います。フライブルクは行ったことがありませんが、行ってみたい街です。
フライブルクは環境政策が優れていて居心地のいい街です。私もまた行ってみたいですね。10年前に再訪したきりでその後行っていません。ホームステイでフライブルクからの人を3度受け入れたことはありますが。
浪人、留年、留学全部したとJohさんはどこかで言って居られましたよね。あなたのような方が留学は別としても浪人、留年をされていると聞けば、浪人、留年もいいものと思います。
私は大学は入れるところへ入ったから浪人はしなかったが、留年の経験はあります。
今は本業にお励みください。