「苦境はチャンスだと思えるか」というと一般の人は苦境は苦しいだけでチャンスだなどと思いたくても思えないものである。
苦境の種類は人それぞれである。ある人は自分の商売や事業が行き詰っているかもしれない。だが、それを機会に打開策を考えてその工夫なり、資金ぐりなりがうまく行けば、大いに商売や事業も進むものである。
だが、残念ながら凡人のわたしたちにはそういう発想の転換ができない。ただ単に苦境を苦境としか捉えられない。だから人にあたったりして自分自身の苦境を乗り越えようとしたりする。
だが、苦境を他人に転嫁してみても転嫁されたその他人が苦しむだけであって根本的な解決にならないことが多い。
最近、NHKのプロフェッショナルの条件という番組を見ることが多いが、ここで出てくるプロは大抵はじめからうまく行っていた人はいない。
むしろ、行き詰って困っていた人がその苦境から出るためにあがいて創意工夫を重ねて成功に至っているように思われる。だから、失敗をしても何度も立ち上がり、アイディアをしぼってなんとか苦境にたち向わなくてはならないのだろう。
苦境の種類もそれぞれの人によって多種多様である。人に話せないような苦境にたつ人も多い。
しかし、絶望はいつでもできるから、絶望をしないでアイディアをふりしぼることが必要であろう。