flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

江島

2005-11-15 19:11:12 | 水のほとり
(愛知県宝飯郡一宮町江島)
 古来、ほの川の氾濫によって中洲のようになっていたこの辺り。
川沿いの湿地を意味する“江”が地名となってできた江村の名が起こった。
もう一つ、農作物の被害を埋めるべく、鵜を飼い生計を立てていた中洲の村、鵜飼島村ができた。
この二つの村が合併され、その双方一字ずつを取って名づけられたのが江島なのである。

 今もその中洲の村にあった鎮守が、安らかに辺りを見守っている。
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垂井宿

2005-11-15 12:52:07 | 街道・宿場町

(岐阜県不破郡垂井町 2005年1月1日)
 久しく元日に初詣はしていなかったように思う。
伊吹山の麓、中山道五十七番目の宿場町でもある垂井という町を訪れた。当時の町並みは七町(約770m)で、27軒の旅籠があったという。
 山は昨日の積雪が頂に残り、この地方の真冬の近さを予感させていた。
南宮大社は美濃国一宮であり、仲山金山彦神社が正式名称。金物の神様である。境内は然程広くはないものの、重要文化財に指定されている社殿が残されている。
 町は静かな佇まいをみせているが、宿場町であったため本陣跡や当時の活気の名残が僅かに残されていた。また伊吹山系からの伏流水による、地名の由来ともなった「垂井泉」がこの辺りの清浄感を高め、私自身の今年の新たな心持ちを創りだしたようであった。
  

(関連記事:垂井追分 赤坂宿 美濃国府跡

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Marubutsu Toyohashi

2005-11-15 00:48:58 | STRUCTURE-構造物残影-
(愛知県豊橋市)
 1950年、戦痕間もない頃に開店した百貨店である。
1971年、西武百貨店が丸物百貨店に対し資本参加、業務提携等が行われた際に増床を行い、地上9階の新館が建造され、21280㎡の店舗面積となった。その後、市街地空洞化により客足が減少、不採算店となり、旧館(本館)の耐震工事が予算的に施工不能となった。更には母体グループの合理化と相俟って2003年8月をもって閉店となった。そして翌年全て解体されたのである。

立地条件からすれば、この地域に欠けている同グループ系列の若者向け商業店舗や雑貨店舗等及び、アミューズメント施設との複合再生を実施する価値もあったのではないかと思われたが…。
 現在も跡地の有効的な再利用は不透明なままである。

(関連記事:新豊橋 豊橋2008年2月
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