flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

旧丸三麦酒工場

2005-11-16 00:00:02 | STRUCTURE-構造物残影-

(加富登麦酒 愛知県半田市榎下町 国登録有形文化財)
 明治31年(1898)丸三麦酒(加富登麦酒)工場として築造された、鉄骨併用煉瓦造(一部木造)5階建、延床面積6,983m2(残存5,456m2)の建物であり、設計は横浜正金銀行本店横浜税関倉庫等を手掛けた建築家、妻木頼黄(つまきよりなか)である。ビール醸造工場としての機能特性や湿度を調整する中空複壁や断熱耐火床(多重アーチ方式)が採用されている。 加富登麦酒は大正11年(1922)三ツ矢サイダーと合併し、日本麦酒鉱泉となり、昭和8年(1933)には大日本麦酒に吸収され、昭和16年(1941)にこの工場は閉鎖された。 昭和19年(1944)からは、中島飛行機製作所倉庫として使用されている。そして昭和20年7月15日の空襲によって機銃掃射を受け、北側には大量の弾痕がみられる。 昭和23年(1948)から食品会社の工場となったが、工場移転により平成6年半田市が取得した。
   
 HP版: http://www.d1.dion.ne.jp/~tenyou/structure/marusan-beer-plant.htm

(関連記事:中部旭紡績半田工場

コメント (2)
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