flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

NORTH 大糸

2006-09-03 00:00:47 | RODEN-哀愁のRailway-

(大糸北線 2005年9月2日)
 宮崎海岸から翡翠の街をアピールしている糸魚川に差し掛かる。乗り継ぎする束の間降りてみた。
付近の遺跡や古墳から翡翠の玉等が出土し、玉類の生産地であったことが伺えるが、これを観光の“売り”にしだしたのは最近であろうと感じた。
駅改札前には巨大な勾玉が置かれている。
 
 駅構内、煉瓦造りの車庫の横から大糸線は発車する。
この煉瓦車庫は、大正11年(1922)に築造されたものである。
然し北陸新幹線の建設に伴い、構内の一部を新幹線用地とする必要が出てきたため、この煉瓦車庫を撤去することが検討されている。

 発車時刻となった。
古いディーゼル車一輌、約三時間おきのローカル線は主に北ア方面の観光客を載せ満員であった。
勾配のきつい路線を自転車並の速度で上っていく。
沿う様に流れる姫川は名に似合わず豪快で、護岸や堰のコンクリートを削り、形を著しく変えていた。
以前、土石流によって線路が流出し、長い間不通の時期があったことを思い出す。

 峠の南小谷駅に到着。
ここから電化路線となり特急列車も始まる。そして管轄会社も変わる。よって直通列車は無い。
大町と糸魚川を結ぶ大糸線でありながら、この場所で大きな境目を感じる。

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コメント (4)
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