京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 アクセサリー

2010年09月21日 | 日々の暮らしの中で
「且つ忘れ且つ読む燈下亦親し」だが、「窓それぞれ人あり燈下親しめり」といった秋の夜長を迎えるのだろう。
孫娘の様態を気にかけながら、一方で気を紛らわすように本を開く日だった。

しおり紐。紐の長さが28cmあるので文庫本・新書本は勿論、単行本でもA5・B5版サイズまでは使える。ただ…、使いやすいとは決して言い切れない。一番手軽に持ち歩く文庫本には紐が長めだし、装飾部分が引っかかって取れやしないかと気になるところだ。
でも、ちょっとした飾り石が両端についているだけで、きれいでしょ、素敵でしょ??
外出時でも、ホンのアクセサリーとして愛用している。

昔は旅先で、紙の栞をお土産に随分と買った。裏には授業の時間割が書けるよう工夫されたのもあった。どこまで読んだのかすぐわかるためにも、そうしたものは何かしら必要になる。メモ用の紙を挟んだり、大きめの付箋を貼り付けておくこともある。

このしおり紐は出版業界の用語では「スピン」というそうだが、今、文庫本でこのスピンがついているのは新潮文庫だけであるということ、ご存知だったでしょうか。

娘が贈ってくれた栞ひもだ。今はJessieの傍で重くつらい気持ちを味わっていることだろう。娘や孫を身近に感じていられるこの小さなプレゼント、今はそれがありがたい。
コメント (8)
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