京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 「やい、やい、やい。太郎冠者!」と… 

2010年09月28日 | 日々の暮らしの中で
「ふあーッ、あはッ あはッ あは あは あは あは あは…」
   と大笑いする。 元気のあるJessieの笑いには、これに近いものがありそうだ。
「ぷふぇー、 へへへふぇー」
   と泣く。

これは大きな声と演技が特徴で、外へ外へと発散していく狂言での笑いと泣きの形。それに対して、内へ内へと凝縮する能での泣く所作は、声もなく落ちる涙を手で受けるだけで表す。ちなみに、数少ない笑いの演目で、晴れ晴れと言う気持ちを表すには、半身になって、扇で胸を何回か撫で上げるようにするという。

中学校の国語の教科書に「柿山伏」が載っていたのを思い出す。
「やい、やい、やい。太郎冠者!」 「お前におりまする」
こんなセリフをJessieの口から飛び出させたいと、常々目論んでいるのだ。

間もなく5歳の誕生日を迎えるJessie。寝耳に水の入院騒動だったが、これまた昨日、退院したという連絡が入った。なにやら思いがけなくて、喜ばしさもどこへやら…。
てなわけで心配が続き、贈るべき物が遅れている。(と言い訳)

今日、子どもの本専門店「メリーゴーランド京都店」を覗いてみた。随分長く捜しているが、思う一冊と出会えない。日本語に楽しく触れさせてみたいというかってな思い。
何がいいのか、わからなくなりそうだ。


おかげさまでJessieは、思っていたより早く退院いたしました。自宅療養で完治までにはいま少しあるのだろうと思いますし、再発などないことを願っております。
ご心配いただきましたこと厚く御礼申し上げます。
   
           (写真:銀杏の街路樹の根元には…。まだ散ってはおりません)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする