京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 観感完歩で歓?  

2010年09月27日 | 熊野古道(紀伊路・中辺路)を歩く
先日の新聞に ― 
季節も爽やかになるこれから、無理は不要だが、自分にあったやり方で「歩く楽しみ」を捜してみてはどうだろうというコラムが載っていた。

脳科学者(京大名誉教授)によれば、江戸時代の庶民や明治から大正にかけてのサラリーマンは一日平均3万歩は歩いたが、現代の会社員は平均5千から7500歩しか歩いていないという。一日一万歩が、脳にもいい刺激となって健康な生活が維持できると読んだことがある。「歩く喜び」、見つけられるだろうか…。

神々の鎮まる信仰の古道。熊野三山へ至るルートには三つあるようだ。
第一の経路は、紀伊半島の西側を通る、いくつもの険しい峠を越えて明るい海が待っている「紀伊路」。この道は、紀伊山系に入り峰々をたどりながら進む「中辺路」と、海岸線に沿って進む「大辺路」とに分かれる。
「紀伊路・中辺路を歩く」、これが今回選んだコースである。

第二の経路は「伊勢路」。伊勢神宮から熊野三山を目指す、巡礼者たちが歩いた庶民の道で最も人気があったという。
第三の経路は「小辺路」と呼ばれる、高野山と熊野三山を結ぶ道。

法王や上皇らの御幸ルートなどではなく、庶民の道にすればよかったのか…。
浄土を夢見た人々の祈りの山に、美しく苔むした古道が続く。石仏に相対しながら陰と陽の繰り返しを歩く蟻の一匹になれたら一生の思い出だろう。

セパレート型のカッパがないので準備した。ついでに帽子も。夏物しかないのだ。
ついでに言うならリュックサックもない。
おいおい大丈夫か?と聞こえてきそうな気配を感じるが、なになに、備えあれば!と言うことにして。いっちょまえに格好だけつけて!と、人には大いなるひやかしの目を向けもするが、この際、笑うなかれ!!

10月3日雨天決行。カッパは買ったけどなあ…。
「観歩・感歩・歓歩」 14回分の第1回目、「完歩」のほどは?


コメント (10)
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