田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道マラソン それぞれのゴール

2009-09-01 16:57:09 | ボランティア
 今年の北海道マラソンは出場制限が緩められ7364名が参加し、6749選手がゴールテープを切ったという。私はそのほとんどのゴールを見ることができました。そこには6749通りのゴールの光景がありました。 

 時間がいくらかかろうとも両手を突き上げてゴールし、雄叫びをあげる人。
 ゴールと共に崩れるようにひざまずき、タンカに載せられて医務室に向かう人。
 完走した喜びに浸り抱き合って涙で健闘をたたえ合う人と人。
 「お父さ~ん!」の声に疲労困憊の様子を見せながら微笑み返す人。
 場違い(?)とも思われる水戸黄門様やスパイダーマンの着ぐるみに身を包んだ人。
 さまざまな人が、さまざまな表情でゴールを駆け抜けます。
        
        ※ 女子の部で優勝の嶋原選手を迎えるセカンドウィンドAC
         の川越学監督です。(と思うのですが…)        

 エリートランナーがゴールする午後2時台こそコース整理の任務を忠実に果たしていた私ですが、午後3時を過ぎることから観衆が引き始めたこともあり、選手のゴールシーンを眺めながらの任務となりました。
 午後3時前後、いわゆるエリートランナーではない一般ランナーの姿が多くなってきました。
 一般ランナーにとってフルマラソンで3時間を切ることは「サブスリーランナー」と称して大きな勲章と言われています。ですから初めて3時間を切ったらしいランナーがゴールに飛び込むと盛んにガッツポーズを繰り返します。当人にとっては相当に嬉しい瞬間なのです。
        
        ※ ゴールで互いの健闘を称え合う選手たちです。

 3時間を超えたあたりからランナーは続々とゴールするようになりました。
 ゴールする表情は違えども、どの顔も完走した喜びに溢れています。
 それは当然のことでしょう。このあたりのランナーは全てが仕事とトレーニングを両立させながら大会に臨んでいる人たちです。
 実は私も一度だけフルマラソンを完走したことがあるのです。38才の時、当時日本最大の参加者数を誇った山梨県の河口湖マラソンに出場し、3時間57分44秒で完走した記録証を今も大切に保管しています。
 その頃はほぼ毎日トレーニングをし、休日には距離を伸ばして練習に没頭して、月間の走行距離が毎月300キロは下らなかったと思います。
 そうした経験があるので、参加したひとり一人が苦しいトレーニングを経てゴールできたことの喜びが一層分かる気がするのです。

 4時間を超えると洪水のごとく(少しオーバーな表現かな?)ランナーがゴールしてきます。
 マラソン通によると、一般ランナーにとってはこの時間帯で走るランナーが最も多いとか…。
 夏マラソンとして定着した北海道マラソンですが、この日は今年の夏を象徴するかのような涼しい天候がこの時間帯のランナーを助けてくれたようです。完走率が92%強だったということです。
        
        ※ ゴールした選手にインタビューしようと待ち構えるUHB
         TVの水野悠希アナです。

 制限時間が4時間から5時間に緩和され、より多くの市民ランナーの参加が可能となってエリートランナーと市民ランナーが共に道都札幌を走り抜ける北海道マラソンはますます盛んになっていくような予感がします。