過日、本ブログで「ボランティアガイド養成講座」を受講するとレポートしたが、その後真面目に講座を受講している。これまで二度にわたって「札幌の自然」について学んだ。その概要をレポートすることにする。

※ パワーポイントを使って「札幌のおいたち」を詳しく、やさ
しく説明いただきました。
講座は座学とフィールドワークから成っているのだが、初めは二度とも座学であった。
8月25日は「札幌の自然~植物」、9月1日「札幌の自然~地質」というテーマの講義だった。講師はいずれも札幌市博物館活動センターの学芸員の方が担当したが、二人とも専門的力量はもちろんのこと、伝える力も備えていて、なかなか興味深い内容だった。
植物に関しては気候の変動とともに植物相も変化を繰り返してきたということだが、現在の北海道は「冷温帯と亜寒帯が接する地域」にあり、その境目がちょうど札幌を含む石狩低地帯の辺りにあたるということだ。したがって札幌を南限・北限とする植物も数種類あるとのことだった。
植物は本来、気候によってその植物相が決まってくるのだが、最近は人為的な原因によって植物相が乱されてきているとも指摘した。それは人の往来、輸出入の増大によって移入される植物の種が増えてきたということだ。
人の往来、物資の輸出入が増えることは歓迎されることであるが、研究者たちにとっては難しい時代だということを認識させられた。

※ 札幌の地質についての講義を担当した古沢学芸員です。
地質の話で面白かったことは、日本列島の生成を学ぶ中で北海道が三つの部分(ピース)が寄り集まって出来ているということを知ったことだ。これは初耳だった。
また、札幌の市街地が豊平川扇状地の上に形成されていて、その扇端部をJR函館線が走っていることは知っていた。しかし、歴史的にはその扇端部がもっと先まで伸びていてその後その部分が海水に侵されて湿地帯となってしまったが地質的にはしっかりしているためにその昔の扇端部付近を高速道の札幌新道が走っているそうだ。
また、地質学の世界では豊平川河畔で発見された「サッポロカイギュウ」の化石は世界のカイギュウの進化発展を語る上でエポックメーキング的な発見であったということだ。

※ 実際に発掘されたサッポロカイギュウの化石の一部です。
このように私の知らない“札幌”を見つける喜びを感じさせてくれる講座である。
私の「札幌を知る」旅はまだまだ続きそうだ。

※ パワーポイントを使って「札幌のおいたち」を詳しく、やさ
しく説明いただきました。
講座は座学とフィールドワークから成っているのだが、初めは二度とも座学であった。
8月25日は「札幌の自然~植物」、9月1日「札幌の自然~地質」というテーマの講義だった。講師はいずれも札幌市博物館活動センターの学芸員の方が担当したが、二人とも専門的力量はもちろんのこと、伝える力も備えていて、なかなか興味深い内容だった。
植物に関しては気候の変動とともに植物相も変化を繰り返してきたということだが、現在の北海道は「冷温帯と亜寒帯が接する地域」にあり、その境目がちょうど札幌を含む石狩低地帯の辺りにあたるということだ。したがって札幌を南限・北限とする植物も数種類あるとのことだった。
植物は本来、気候によってその植物相が決まってくるのだが、最近は人為的な原因によって植物相が乱されてきているとも指摘した。それは人の往来、輸出入の増大によって移入される植物の種が増えてきたということだ。
人の往来、物資の輸出入が増えることは歓迎されることであるが、研究者たちにとっては難しい時代だということを認識させられた。

※ 札幌の地質についての講義を担当した古沢学芸員です。
地質の話で面白かったことは、日本列島の生成を学ぶ中で北海道が三つの部分(ピース)が寄り集まって出来ているということを知ったことだ。これは初耳だった。
また、札幌の市街地が豊平川扇状地の上に形成されていて、その扇端部をJR函館線が走っていることは知っていた。しかし、歴史的にはその扇端部がもっと先まで伸びていてその後その部分が海水に侵されて湿地帯となってしまったが地質的にはしっかりしているためにその昔の扇端部付近を高速道の札幌新道が走っているそうだ。
また、地質学の世界では豊平川河畔で発見された「サッポロカイギュウ」の化石は世界のカイギュウの進化発展を語る上でエポックメーキング的な発見であったということだ。

※ 実際に発掘されたサッポロカイギュウの化石の一部です。
このように私の知らない“札幌”を見つける喜びを感じさせてくれる講座である。
私の「札幌を知る」旅はまだまだ続きそうだ。