田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

有珠外輪山トレッキング

2010-09-25 19:52:36 | 北海道低山紀行 & Other

 右手には有珠山の大迫力の火口原、左手には伊達市、虻田町などの街並みと噴火湾を見ながら、有珠の外輪山をグルッと半周した。

 当初、札幌近郊低山紀行の一環として伊達市の登山口から有珠山を登山することも考えた。
 しかし、同行者(妻)のことも考え有珠山ロープウェイを使うことにした。(駐車料400円、ロープウェイ往復1,450円)

 ロープウェイで約6分、山頂駅の近くに設けられた「洞爺湖展望台」から眼下に見る昭和新山、洞爺湖はこれまでとは全く違った角度からのもので新鮮であった。

        
        ※ 洞爺湖展望台からの展望です。右側に昭和新山、左側
         に洞爺湖が見えます。      

 続いて、ゴム製のラバーを敷き詰めた遊歩道を約7分ほど上ると「有珠山火口原展望台」に着く。ここまで上ると有珠山の中でも最大級の噴火口「銀沼大火口」や噴火湾を望むことができる。

        
        ※ 有珠山火口原展望台から大有珠を眺めたところです。

 普通の観光客はここまでである。「上りがイヤ!」という妻もここでリタイア。
 結局、私一人が外輪山を歩いて往復約1時間20分かかるという「有珠外輪山展望台」を目ざすことにした。

 これがなかなかだった。何がなかなかだったかというと…。
 「有珠山火口原展望台」からのいきなりの下り階段である。初めは地形を利用した階段だったが、途中からは完全に作られた階段で真下に向かって真っすぐ伸びているのである。
 途中に階段の踊り場が付いていたものの、限りなく階段が続くという感じだった。
 あまりの階段の多さに、私は帰りに階段を上りながらその数を数えてみた。するとその数は585段を数えた。一段当たり高さも持っていたペットボトルでチェックしたみたところ20cmだった。ということは0.2m×585=117mと出た。
 つまり私は外輪山トレッキングの途中で高さ117mの鉄塔の階段を上り下りしたようなものである。(ヒェー)

        
        ※ こうした階段が延々と続きました。

 ここを除くと、その他にも階段があったり、上り下りが多少あったが前記の階段と比べると大したこととは感じず気にならなかった。
 何人かのトレッカーと出会ったが、行程のほとんどは一人きりで左手には伊達市や虻田の街並みや噴火湾を眺め、目を右手に移すと荒涼とした火口原が口を開いているという全く対照的な光景の中を進んだ。

        
        ※ 外輪山遊歩道と有珠登山道の合流点です。右奥に伊達の街が見えています。

 やがてトレッカーのためのトイレなどが建っている有珠登山道との合流地点に到達した。そこからさらに10分、やや上り道を上がっていくと外輪山遊歩道が途切れる「有珠外輪山展望台」に到達した。
 途中で会ったトレッカーが「素晴らしい景色ですよ!」と言っていたが、まさにそのとおりだった。有珠の火口原はもちろんのこと、洞爺湖、さらには噴火湾、遠くには羊蹄山まで望める絶景ポイントだった。パンフレットでは360度の大パノラマと謳っている。

        
        ※ 有珠外輪山展望台から見た有珠新山(手前)と羊蹄山(奥)の姿です。

        
        ※右奥に見えるのは銀沼大火口です。

 絶景を拝んだ後はもと来た道をひたすら戻るだけである。約40分、傾きかけたとはいえまだまだ暑い太陽を背負い、背中を汗いっぱいにして妻が待っている有珠山ロープウェイ山頂駅を目ざしたのでした。

        
        ※ 縦に真っ直ぐな線が見えますが、それが例の階段です。
         階段はその上で左上の方に折れています。