攻める小沢と守る菅といった構図か。一万人を超える大聴衆を集めて民主党代表選挙の立会演説会が本日午後3時から大通公園で行われ二人の演説を聴いてきた。
政治的な話題は当ブログにおいては御法度としている。
しかし現在国内において最もホットな話題を提供している民主党代表選の立会演説会が札幌で行われるとあっては、野次馬根性丸出しで聴かねばなるまい。
政治的な話は抜きにして、演説会の様子を野次馬レポートしてみる。
演説会開始一時間前に会場に到着したのだが、すでに多くの聴衆が詰めかけていた。関心の高さを示すように報道陣のカメラもズラーッと砲列を敷いていた。
一人だったこともあり、すでに多くの人が芝生の上に座っている中の隙間をうかがい写真を撮るにはまあまあのポジションを確保した。(私は規制された柵の内側に陣取った)
炎天下(と言っても陽の光は多少和らいだが…)に一時間立ち尽くし、背中に汗をかきながら二人の登場を待った。
待っている間にどこかの放送会社の報道陣からインタビューの申し入れがあったが、丁重にお断りした。
その間も続々と聴衆が集まってくる。柵の外側は通路として警官が注意を促していたのだが、開始時間が近づくにつれて警官の注意をきかず策の外側も聴衆席と化してしまった。
ちょうど午後3時、菅直人氏、小沢一郎氏の両候補が登場した。
熱狂的(?)な小沢支持者から小沢コールが起こる。
演説は小沢一郎氏、菅直人氏の順でそれぞれが15分間の演説を行った。
具体的な演説内容は新聞などに譲るとして、私なりの印象を記すと前記したように「攻める小沢と守る菅」という構図と映った。
小沢氏は現政権(菅政権)の弱点を突き、「自分なら絶対やる!」という決意を力強く訴えた。対する菅氏は北海道での演説を意識し、北海道の産業の振興を引き合いに出しながら具体的な施策を次々と提案した。
敢えて二人の演説を色分けすれば、「理念の小沢 VS 具体策の菅」ということになろうか。
聴衆の熱狂度では小沢氏の支持者の姿が目立ったが、拍手の数では優劣をつけ難い状況だった。ただ、小沢氏の演説が終わったとたん、聴衆席の中央部から何人かの人が立ち去った姿は見苦しかった。
一週間後には二人のどちらかが日本のリーダーとなるわけだが、二人の演説ともそのヤル気が伝わってくる迫力だった。その任についてもそのヤル気と迫力だけは失ってほしくないと思った…。