「アドロ」が…。「サバの女王」が…。「時計」が…。一斉を風靡した懐かしの名曲が、哀愁のある低音のスサーナの声で札幌市民ホールに響き渡った。しかし、時間は残酷なものである。ちょっぴり悲しい気分も味わった…。
久しぶりにチケットを購入してのコンサートだった。
今夜(7月8日)、札幌市民ホールでグラシェラ・スサーナのコンサートを聴いた。
スサーナに特別の思い入れがあるわけではない。ただ、彼女がアルゼンチンからやって来てデビューしたとき、日本人では真似のできない哀愁たっぷりに情感を込めた歌に私は大きな衝撃を覚えたことを記憶している。
そして私は一時、彼女のように歌えないものか、とトライしてみたがとてもその味を出すことは難しいことを悟らされたことも思い出の一つだ。
そんなことから、彼女が札幌でコンサートをするなら一度聴いてみたいと思ったのだ。

※ 今日の2枚の写真はどちらもウェブ上から拝借したものだが、この写真は現在の彼女のイメージに近い写真です。
彼女がデビューしたのは18歳の時だが、母国アルゼンチンではそれより早くから歌手活動をしていたという。そして今62歳というから実に50年近く歌手活動を続けていることになる。そこで今回のコンサートは「半世紀の思いを込めて」というキャッチコピーでのコンサートだった。
スサーナの魅力の一つは、時には楽譜から離れ情感たっぷりに、時には囁くように、歌を紡ぎだすことが魅力であり、私はそれを「スサーナ節」とも呼んでいる。
今夜のコンサートでも、その「スサーナ節」をたっぷりと聴かせてくれた。
しかし、「アドロ」や「サバの女王」など彼女は自身のヒット曲をこれまで歌い過ぎたせいだろうか、あまりにも崩した歌い方がちょっと気になってしまった。これから声を張るところだ!と息を潜めて待つと、そこが囁きに変えられ肩透かしをくった場面が数多くあった。
そこは、美空ひばりの「愛燦々」や「川の流れのように」を歌ったときの方が「スサーナ節」が生かされているように思えた。(自分の持ち歌でないだけに、崩し方を抑えたからだと思う)
声が衰えていたとはまったく思えなかった。きっとボイストレーニングにも励んでいるせいだろうと思われるが、それでも高音を出し続けることは年齢的に難しくなってきているということなのだろか?

※ こちらの写真は彼女が来日してデビューしたころ写真と思われます。
そしてもう一つ、気になったのは彼女の体型の変化だ。年齢を重ねてきたのだから、それが顔や体全体に表出されるのは仕方ないことだと思う。しかし、彼女の体型は昔と比べ、横にも前後にも大きく膨らんでいた。南米女性特有の体型の変化なのかもしれない。
しかし、少なくともステージに立ち続けるからには気を遣ってほしいなぁ、というのが偽らざる思いだ。エンタテイメントである。聴衆は歌と共にビジュアルも楽しみながら歌の世界に浸るのである。
歌にそぐわないステージ衣装が気になったのは私一人だけだったろうか?
とやや批判的なことばかり述べてきたが、広い札幌市民ホールはほぼ満員の盛況で、彼女がまだまだ聴衆を呼べるタレントであることは間違いないし、私もまたその中でグラシェラ・スサーナを堪能した。
「あなたのすべてを」、「忘れな草をあなたに」、「誰もいない海」、「竹田の子守唄」、「恋人よ」などなど、「スサーナ節」をたっぷりと味わった一夜だった…。
久しぶりにチケットを購入してのコンサートだった。
今夜(7月8日)、札幌市民ホールでグラシェラ・スサーナのコンサートを聴いた。
スサーナに特別の思い入れがあるわけではない。ただ、彼女がアルゼンチンからやって来てデビューしたとき、日本人では真似のできない哀愁たっぷりに情感を込めた歌に私は大きな衝撃を覚えたことを記憶している。
そして私は一時、彼女のように歌えないものか、とトライしてみたがとてもその味を出すことは難しいことを悟らされたことも思い出の一つだ。
そんなことから、彼女が札幌でコンサートをするなら一度聴いてみたいと思ったのだ。

※ 今日の2枚の写真はどちらもウェブ上から拝借したものだが、この写真は現在の彼女のイメージに近い写真です。
彼女がデビューしたのは18歳の時だが、母国アルゼンチンではそれより早くから歌手活動をしていたという。そして今62歳というから実に50年近く歌手活動を続けていることになる。そこで今回のコンサートは「半世紀の思いを込めて」というキャッチコピーでのコンサートだった。
スサーナの魅力の一つは、時には楽譜から離れ情感たっぷりに、時には囁くように、歌を紡ぎだすことが魅力であり、私はそれを「スサーナ節」とも呼んでいる。
今夜のコンサートでも、その「スサーナ節」をたっぷりと聴かせてくれた。
しかし、「アドロ」や「サバの女王」など彼女は自身のヒット曲をこれまで歌い過ぎたせいだろうか、あまりにも崩した歌い方がちょっと気になってしまった。これから声を張るところだ!と息を潜めて待つと、そこが囁きに変えられ肩透かしをくった場面が数多くあった。
そこは、美空ひばりの「愛燦々」や「川の流れのように」を歌ったときの方が「スサーナ節」が生かされているように思えた。(自分の持ち歌でないだけに、崩し方を抑えたからだと思う)
声が衰えていたとはまったく思えなかった。きっとボイストレーニングにも励んでいるせいだろうと思われるが、それでも高音を出し続けることは年齢的に難しくなってきているということなのだろか?

※ こちらの写真は彼女が来日してデビューしたころ写真と思われます。
そしてもう一つ、気になったのは彼女の体型の変化だ。年齢を重ねてきたのだから、それが顔や体全体に表出されるのは仕方ないことだと思う。しかし、彼女の体型は昔と比べ、横にも前後にも大きく膨らんでいた。南米女性特有の体型の変化なのかもしれない。
しかし、少なくともステージに立ち続けるからには気を遣ってほしいなぁ、というのが偽らざる思いだ。エンタテイメントである。聴衆は歌と共にビジュアルも楽しみながら歌の世界に浸るのである。
歌にそぐわないステージ衣装が気になったのは私一人だけだったろうか?
とやや批判的なことばかり述べてきたが、広い札幌市民ホールはほぼ満員の盛況で、彼女がまだまだ聴衆を呼べるタレントであることは間違いないし、私もまたその中でグラシェラ・スサーナを堪能した。
「あなたのすべてを」、「忘れな草をあなたに」、「誰もいない海」、「竹田の子守唄」、「恋人よ」などなど、「スサーナ節」をたっぷりと味わった一夜だった…。