このテーマは、インターネットが普及するにつれて欠かせぬテーマになってきたが、ネット利用者の一人として私もおおいに自覚しなければならない問題でもある。今回改めてその功罪についての話を聞く機会を得た。
北大公開講座「人と環境が抱える難問~その解決の最前線~」第5講が16日(木)夜にあり受講した。第5講のテーマは「インターネットは福音か、災いか」と題して、法学研究科の町村泰貴教授が務めた。

※ 講師の町村泰貴教授です。
町村教授はインターネット社会の功罪について、冒頭次のように提示した。
【インターネット社会の光の面】
(1)インフラとしてネットワークの進歩
(2)ソフト面の進歩
(3)人々のネット生活の進歩
(4)情報収集・情報発信の進歩
(5)e-commerce
(6)遠隔サービス
(7)ビッグデータ情報の活用
【インターネット社会の影の面】
(1)個人情報・秘密情報の保護と漏えい
(2)忘れられる権利
(3)ネット詐欺・悪質商法
(4)ネットユーザーの加害者化
(5)社会の脆弱化
こうした功罪についてのまとめ方は論者によってさまざまではあったとしても、概ね大きな違いはないと思われる。そしてまた、〈光の面〉についてはインターネット社会の進歩の様を驚きの目で見ながらも、それを享受する一人としてさらなる利活用を図ることができれば、と考えている。
対して〈影の面〉であるが、これだけインターネットが発達してくると、当然のようにその負(影)の部分の危うさも増大してきている。
ここでは、(2)忘れられる権利と(5)社会の脆弱化について、お聞きしたことを詳述してみることにする。
「忘れられる権利」についてだが、これは一度ネット社会の中に情報が流出してしまうと、いつまでのその情報がネット社会の中に存在し続けるという問題である。個人にとっての不利益情報がいつまでもネット社会に存在し、さらには拡散し続けるということは、ネット社会以前であれば時間の経過とともに忘れ去られるようなことが、そうはならないという事実だ。不利益を被る当事者にとっては耐えられない事態である。
現在、この事態に対しては、プライバシー保護の観点からネット情報の削除申請ができる措置が整備されつつある。また、検索エンジン大手が自主規制のルールを整備する段階となっているようだ。
次に、「社会の脆弱化」であるが、最近も世間を騒がせた問題でもあるが、日本年金機構の個人情報の漏えい問題など、一部の悪意によって社会全体が大きな損失をこうむる可能性が大きくなってきていることだ。
インターネットが社会インフラとして、社会のあらゆる分野で整備されてきている今、非常に大きな問題である。
また、国同士においてもサイバー攻撃などという私レベルでは理解不能な攻防が繰り広げられているとも聞いている。
何ごとにおいても光があれば、そこに影ができると言われるが、インターネットに関してはその進歩があまりにも早いために、国の体制が、あるいは法整備が追いついていないという指摘もある。国や関係者にとってはこれまで以上に危機感をもってコトにあたってほしいと思う。
と同時に、インターネットの利便さを享受する我々一人ひとりも〈影の面〉を意識する慎重さを求められているのだ、と改めて思わされた講座だった。
《ウォーキング覚書》 7月11日 ~ 7月20日までの記録
〔月 / 日〕 〔ウォーク歩数〕 〔 備 考 〕
7/11 9,737 自宅~北大~大通~自宅
7/12 10,481 競馬場コース
7/13 13,210 自宅~かでる~北大~自宅
7/14 1,226 休養
7/15 0 休養
7/16 35,913 あやめ野小往復、北大~自宅
7/17 12,057 自宅~道立文学館
7/18 9,598 自宅~共済ホール
7/19 11,201 大通、円山お店巡り
7/20 8,916 北大往復
◇10日間の総歩数 112,339歩 ◇10日間の一日平均歩数 11,233 歩
いや~、この10日間はまったくでたらめな歩き方である。14日、15日と連続して休養したが、どうも膝の調子がイマイチなのが気にかかるので思い切って休んだ。その反動もあって、16日は少し無理をした。団体の事務所があるあやめ野小までを往復したのは初めてである。
10日間の平均としては一日一万歩を超えたが、10日間の半分が一万歩以下というのはなんだか危ない兆候にも思える。気を付けねば…。
北大公開講座「人と環境が抱える難問~その解決の最前線~」第5講が16日(木)夜にあり受講した。第5講のテーマは「インターネットは福音か、災いか」と題して、法学研究科の町村泰貴教授が務めた。

※ 講師の町村泰貴教授です。
町村教授はインターネット社会の功罪について、冒頭次のように提示した。
【インターネット社会の光の面】
(1)インフラとしてネットワークの進歩
(2)ソフト面の進歩
(3)人々のネット生活の進歩
(4)情報収集・情報発信の進歩
(5)e-commerce
(6)遠隔サービス
(7)ビッグデータ情報の活用
【インターネット社会の影の面】
(1)個人情報・秘密情報の保護と漏えい
(2)忘れられる権利
(3)ネット詐欺・悪質商法
(4)ネットユーザーの加害者化
(5)社会の脆弱化
こうした功罪についてのまとめ方は論者によってさまざまではあったとしても、概ね大きな違いはないと思われる。そしてまた、〈光の面〉についてはインターネット社会の進歩の様を驚きの目で見ながらも、それを享受する一人としてさらなる利活用を図ることができれば、と考えている。
対して〈影の面〉であるが、これだけインターネットが発達してくると、当然のようにその負(影)の部分の危うさも増大してきている。
ここでは、(2)忘れられる権利と(5)社会の脆弱化について、お聞きしたことを詳述してみることにする。
「忘れられる権利」についてだが、これは一度ネット社会の中に情報が流出してしまうと、いつまでのその情報がネット社会の中に存在し続けるという問題である。個人にとっての不利益情報がいつまでもネット社会に存在し、さらには拡散し続けるということは、ネット社会以前であれば時間の経過とともに忘れ去られるようなことが、そうはならないという事実だ。不利益を被る当事者にとっては耐えられない事態である。
現在、この事態に対しては、プライバシー保護の観点からネット情報の削除申請ができる措置が整備されつつある。また、検索エンジン大手が自主規制のルールを整備する段階となっているようだ。
次に、「社会の脆弱化」であるが、最近も世間を騒がせた問題でもあるが、日本年金機構の個人情報の漏えい問題など、一部の悪意によって社会全体が大きな損失をこうむる可能性が大きくなってきていることだ。
インターネットが社会インフラとして、社会のあらゆる分野で整備されてきている今、非常に大きな問題である。
また、国同士においてもサイバー攻撃などという私レベルでは理解不能な攻防が繰り広げられているとも聞いている。
何ごとにおいても光があれば、そこに影ができると言われるが、インターネットに関してはその進歩があまりにも早いために、国の体制が、あるいは法整備が追いついていないという指摘もある。国や関係者にとってはこれまで以上に危機感をもってコトにあたってほしいと思う。
と同時に、インターネットの利便さを享受する我々一人ひとりも〈影の面〉を意識する慎重さを求められているのだ、と改めて思わされた講座だった。
《ウォーキング覚書》 7月11日 ~ 7月20日までの記録
〔月 / 日〕 〔ウォーク歩数〕 〔 備 考 〕
7/11 9,737 自宅~北大~大通~自宅
7/12 10,481 競馬場コース
7/13 13,210 自宅~かでる~北大~自宅
7/14 1,226 休養
7/15 0 休養
7/16 35,913 あやめ野小往復、北大~自宅
7/17 12,057 自宅~道立文学館
7/18 9,598 自宅~共済ホール
7/19 11,201 大通、円山お店巡り
7/20 8,916 北大往復
◇10日間の総歩数 112,339歩 ◇10日間の一日平均歩数 11,233 歩
いや~、この10日間はまったくでたらめな歩き方である。14日、15日と連続して休養したが、どうも膝の調子がイマイチなのが気にかかるので思い切って休んだ。その反動もあって、16日は少し無理をした。団体の事務所があるあやめ野小までを往復したのは初めてである。
10日間の平均としては一日一万歩を超えたが、10日間の半分が一万歩以下というのはなんだか危ない兆候にも思える。気を付けねば…。