田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

NHKカジュアルクラシックコンサート2015

2015-07-23 22:27:51 | ステージ & エンターテイメント
 演奏者の生の声を曲の間に挟みながらのコンサートは、アットホームな感じも味わえてなかなかいいものだ。また、イングリッシュホルンと弦楽器の相性が素晴らしいことを初めて知ったのも収穫だった。

               

 7月18日(土)夕刻、共済ホールにて「NHKカジュアルクラシックコンサート2015」を楽しんだ。
 私はこのコンサート鑑賞を応募していなかったが、友人のH氏が鑑賞券を入手していたのに都合が悪くなり、譲っていただいたので、珍しく妻と一緒に鑑賞することができたという次第である。

 演奏者は次のとおりである。
 ◇ピアノ 高橋 希 ◇オーボエ 小林 裕 ◇ヴァイオリン1 松田 拓之 ◇ヴァイオリン2 松田 麻美 ◇ビオラ 棚橋 恭子 ◇チェロ 宮坂 拡志
 いわゆる、弦楽四重奏にピアノとオーボエが加わった編成といえようか?
松田拓之氏、宮坂拡志氏は現役のN響(NHK交響楽団)のメンバーであるのをはじめ、いずれもが国内一線級の実力を誇る方々ばかりである。

                    


                    

 コンサートは比較的演奏時間の短い小品をたくさん聴かせてくれるという構成だった。その曲と曲の合間に、それぞれ分担して全員が楽器の紹介や北海道の印象を語るという肩の凝らない構成に配慮していたように思われた。

 そうした演奏の中で、特に私の印象に残ったのが、オーボエの小林氏がイングリッシュホルンに持ち替えて弦楽器と演奏したモーツァルトの「イングリッシュホルン四重奏」だった。イングリッシュホルンのややかん高いながらも柔らかな音色が弦楽器と見事に融け合って心地良い演奏を聴かせてくれた。

 さらに、これまた小林氏のオーボエが絡むのだが、エロル・ガーナ―の「ミスティ」のジャズチックな演奏も、他の曲の演奏とは異彩を放ち印象的だった。

 「カジュアル」と銘打つだけあって、オーケストラなどによる長大な曲を聴くのとはまた違って、ちょっと気軽にクラシックを楽しめるコンサートだった。

  最後に記録のために、演奏された全曲を紹介しておくことにします。

 (1)チャイコフスキー作曲/バレエ組曲「眠れる森の美女」より“ワルツ”
 (2)ニーノ・ロータ作曲/オーボエとピアノのためのエレジー
 (3)セルゲイ・ラフマニノフ作曲/ボカリーズ
 (4)成田為三作曲/浜辺の歌
 (5)アラン・メンケン作曲/輝く未来 映画「塔の上のラブンツェル」より
 (6)アラン・メンケン作曲/ホール・ニュー・ワールド 映画「アラジン」より
 (7)エロル・ガーナ―作曲/ミスティ
 (8)ビットリオ・モンティ作曲/チャールダッシュ
 (9)深澤舞作曲/雪からこぼれた五つの情景
 (10)モーツァルト作曲/イングリッシュホルン四重奏曲
 (11)モーツァルト作曲/弦楽四重奏曲第14番ト長調K.387「春」より第1楽章
 (12)ドボルザーク作曲/ピアノ五重奏曲第2番より