田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

雪上ハイク in 西岡山中

2021-03-14 18:37:20 | スノーシュートレック & スノーハイク

 先に進むルートが判然とせず、何度も何度も引き返そうとした。初めて踏み込んだ札幌市自然歩道「西岡~真栄・有明ルート」は先行者の踏み跡が判然とせず、迷いに迷った。それでも一つの目的地だった「山部川分岐点」までなんとか辿り着くことができた。

 昨日(13日)も好天だった。なんとか今冬中に札幌市自然歩道の「西岡~真栄・有明ルート」に足を踏み入れてみたいと思っていたので、空が晴れているのを見て迷いなくスタート地点の「西岡レクの森」に向かった。(スタート地点は2月26日に巡った「西岡レクの森」と同じところである)

   

   ※ この日のスタート地点となった「西岡レクの森」の入口です。

 最初はルートが踏み固められているものと思い、トレッキングシューズに軽アイゼンを装着してスタートした。ところが数歩も歩かぬうちに足がずぼずぼと埋まってしまうのに閉口して、直ぐにスノーシューに切り替えた。考えてみたら、このルートは先日まで近くでスキートライアスロンの大会が行われていたために立ち入り禁止となっていて、解禁後もあまり人が立ち入っていないようだった。このことが、その後私を大いに悩ますこととなった。

   

   ※ 先行者の歩いた形跡がほとんど見られず、くぼみの部分を進みました。

   

  ※ 迷った分岐の一つで、真っすぐの足跡の方が濃いのですが、正解は右に折れる道でした。

 歩き始めは微かに足跡が認められそこを辿って進んでいった。ところが1キロも進んだころだったろうか?足跡がまったく認められなくなった。私はなんとか進むべきルートを探そうと何度も行き来しながら手がかりを探した。すると、遠くに色がくすんだ赤いテープが木の枝からぶら下がっているのを見つけた。「これはルートを示す印に間違いない」と考え、そちらの方向に進んだ。時にはテープが見当たらないため引き返そうかと頭をかすめたが、勘を頼りに進んだところテープを見つけることもあった。幸いこの日は風もなく穏やかな天気で時間も早かったので、危険を感じることはなかったが十分に注意せねばならないことだと自らを戒めている。

   

   ※ 前方に見える赤いリボンが心強い助けとなってくれました。

   

   ※ ここは何となく前へ進む道が分かると思います。

   

 ※ この部分も先行者の足跡はまったく見えません。しかし、なんとなくを信じて進みました。

 そんなことを繰り返しをしながら前へと進んでいると、前方に黒い川状の模様が目に入った。「山部川に着いたのかも!」と思ったのだが、なんとそれはアスファルト道路だった。その道路は私が駐車した道路の延長線上にあるゴルフ場に通ずる道路だったのだ。(ガックリ)

   

   ※ 前方に黒い線状のものが見えた時は「山部川だ!」と思ったのですが…。

 気を取り直し、目的地の一つ「山部川」に向かって雪上ハイクを続けた。この地点からは先行者の踏み跡はなかったが、作業用林道(?あるいは自然歩道)が幅広く付けられていたため迷うことなく前進することができた。ルートは札幌の山奥深くに立ち入った気分だった。進むにつれ、谷底が大きく割れて眼下のかなり下を細く山部川が走っているのが目に入るようになった。目的地は「山部川分岐」というところだ。

   

   ※ 山部川はさらに1.7キロも先でした。

   

   ※ 山深い渓谷の先に細い山部川の流れが見えます。札幌の山懐深く踏み入った感じです。

 山部川を眼下に見ながら進んでいると、その深い谷間に架かる橋が目に入った。「山部橋」だろう。近づいてみると、橋全体の構造は残っているものの、橋に架かる踏板などは剥がれたままで、橋を渡ることは不可能のようで、人が渡った形跡も見られなかった。

   

   ※ その深い渓谷に架かる「(前?)山部橋」です。   

   

   ※ 傍によってみると山部橋は渡ることができる状況ではありませんでした。

   

   ※ その橋の袂にあった標識です。ここが「山部川分岐」ではないかと判断した材料です。

 橋は数年前の台風で通行不能になったと札幌市のHPは伝えていたが、昨年の札幌市自然歩道の案内では、通行不能の案内は無くなっていた。ということは別に橋が架けられたのかもしれない。それを確かめる術はなく、私はこの日これ以上進むことを断念した。多分、橋の辺りが「山部川分岐」だと判断した。

   

   ※ 春らしい光景です。熱を受けた枝が雪の中に深く沈んでいます。                     

   

   ※ スノーシューは水分を含んで重く、一歩一歩雪の中に深く沈みました。

 心地良い天気の中で小休止を取り、軽食を摂った後、この地点から折り返した。先日の三角山~小別沢もそうだったが、未解決の部分はできれば夏道になった際に確かめることができれば、と思っている。この日の総行動時間約3時間10分、行動距離7.5キロ、距離は短かったが、春雪にスノーシューの一歩一歩が雪に埋まり、おまけに金属部分に雪が張り付くために、体への負荷はけっこうあった雪上ハイクだった。