田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

熱闘!激闘!高校ラグビー

2024-09-28 19:12:59 | スポーツ & スポーツ観戦
 お正月に花園ラグビー場で開催される全国高校ラグビー選手権に出場する南北の北海道代表を決める決勝戦を観戦して帰宅したばかりである。両試合ともに高校生らしく若さが弾けた熱戦が展開された!    

 本日、月寒野外競技場(ラグビー場)において全国高校ラグビー選手権の北海道代表を決める決勝戦2試合が行われ観戦してきた。今日は講座を受講する予定だったのだが、急遽予定を変更してラグビー観戦をすることにした。
 午前11時から南北海道大会の決勝戦において札幌山の手高校函館ラサール高校が対戦した。
 札幌山の手高校ラグビー部は、道内ではラグビー強豪校として知られ、全国大会に数多く出場している学校である。日本代表を長く務めるリーチ・マイケルの出身校としても知られている。

   
   ※ スクラムの様子ですが、左の赤っぽいジャージが函館ラサール高校、右の青と橙のジャージがサッポ山の手高校です。

 一方の函館ラサール高校ラグビー部は、札幌山の手の壁が厚くなかなかその壁を崩せなかったが2015年にその札幌山の手を破って花園初出場を決めたラグビー部である。
 本日の対戦では、札幌山の手のFW(フォワード)が函館ラサールFWを圧倒していたといえる対戦だった。結果は33対7で札幌山の手高校の勝利(優勝)だった。

   
   ※ 両チームのラインアウトの攻防です。

 ただ、函館ラサールに好機がなかったわけではない。前半に相手ゴール近くで攻め続ける場面があったのだがゴールを奪えなかったのが痛かった。仮にその場面で1トライでも取ることができていたらチームの士気も上がったのだが…。そして後半開始直後、キックを相手にチャージされてトライを許し、19対0となった時点で、万事窮すという感じの対戦だった。

    
    ※ 残念ながら敗れた函館ラサール高校のフィフテーンです。

 私が座った席は、正面スタンドだったのだが、そこはちょうど函館ラサールの父母の応援団が占めていた座席の近くだった。その父母の方々の応援がとても熱心に応援している姿に影響されて、後半23分には函館ラサールがこの日唯一のトライをあげた時は、私も思わず歓声を挙げてしまったほどだった。函館ラサールの健闘に拍手!

    
    ※ 好天も手伝い正面スタンドはほぼ満員の盛況でした。

 続いて午後1時からは北北海道大会の決勝戦が行われ遠軽高校羽幌・芦別・富良野の合同チームの対戦だった。高校ラグビーでは今年度から合同チームの全国大会出場が認められるようになったそうだが、羽幌・芦別・富良野の合同チームは単独高校を次々と破り決勝戦までコマを進めてきたということで本日の道新でも特集していた。

    
    ※ 合同チームの父母が着ていたTシャツです。文字の意味を聞くと、左から羽幌のH、芦別のA、そして富良野のFという文字をデザインしたそうです。

 一方、遠軽高校は近年北北海道においてめきめき力を付け強豪校にのし上がってきたチームである。
 体格的には合同チームが勝っているように見えたが、スクラムでは遠軽が押す展開が続き、全体としても遠軽が押し気味に見え、先制したのも遠軽だったのだが、遠軽はラインアウトで2度続けてノットストレートの反則を取られ波に乗れないところを突かれ、連続トライをとられ前半は12対5と合同チームがリードして折り返した。

    
    ※ 左青のジャージが遠軽、右の白のジャージが合同チームです。

 後半に入ると今度は遠軽が2分、14分に連続トライを決めて後半途中までは17対12と逆にリードする展開となった。しかし、意気上がる合同チームは後半20分に同点トライを決めた。その後も両チームは一進一退の攻防を続けたが、決め手に欠きタイムオーバーととなり両チーム優勝という結果となった。
 ラグビーの場合は、野球やサッカーと違い延長戦がないことを初めて知った。したがって、花園出場を決めるのは抽選ということだった。別室で行われた抽選で花園出場は遠軽高校に決定したとアナウンスがあった。合同チームには不運な結果となったが、困難な条件を乗り越えて優勝を飾ったということに拍手を贈りたいと思う。

    
    ※ 優勝はしたものの全国切符を逃した合同チームのフィフテーンです。

 しかし、ラグビーというスポーツは相当に過酷なスポーツだと思う。何せ、途中10分間のハーフタイムはあるものの、60分間を走り続けねばならない競技である。それも相手のタックルを受けたり、かわしたりしながら…。本日の対戦でも、相手のタックルを受けて脳震盪を起こしタンカーで運ばれた選手、あるいはハーフタイム時に胃の内容物を嘔吐してしまった選手の姿もあった。
 そんな過酷なスポーツだけに選手たちは非常に真剣に競技に立ち向かっていることが伝わってきた。それだけにノーサイドのホイッスルが鳴った瞬間、彼らの多くが全力を尽くしたことに涙するのだろう。出場した4チームの選手たちの健闘に心から拍手を贈りたい。
 そして、全国大会にコマを進めた札幌山の手高校、遠軽高校のフィフティーンには花園の全国大会での健闘を祈りたい。