いや~、現代機器に弱い私たちシニア世代には生きづらい世の中になったものだと痛感する日々である。今回の講座を受講し、「ボケてなんていられないわい」とつくづく感じた90分間だった…。
昨年一年間、都合がつくかぎり受講してきた社会福祉総合センター主催の「わたしの生き方セミナー」を今年も出来るだけ受講しようと思っている。その第1回講座が昨日4月26日(水)午前に開講された。
今回のテーマはタイトルにあるように「特殊詐欺…狙われるシニア世代!~豊富な事例で手口を知る~」と題して、消費者ネット北海道の監事であり、弁護士である鈴木賢治氏が講師を務めた。
講座の冒頭から、私の未防備さを露呈した。というのは、現代は契約社会ともいわれているが、その「契約」の基本的知識の無さを露呈してしまったのだ。冒頭に鈴木氏は「契約が成立する時点はいつ?」という問いを発し、3択で答える問題を出された。その3択とは、① 商品を受け取った時 ② 代金を支払った時 ③ 店員が「はい、かしこまりました」と言った時 のどれでしょうか?という問題だった。私は迷いなく②の代金を支払った時を選択した。しかし…、正解は③のお互いが契約内容(商品の内容・価格・引き渡し時期等)について合意するだけで「契約」は成立するということなのだ。それはたとえ「口約束」だけでも成立するということで、私は講義の冒頭からいきなりガツンと頭を殴られた思いだった。
というように、私は現代社会においていかに無防備な状態で生きているのかを痛感させられながら講義を聴く羽目となった。詳述はできないが、スマホをはじめとした生活に便利な機器が世の中に広く出回っていることで、そのことを悪用するさまざまな手口の詐欺が次から次へと生起しているという。それらの手口を羅列するだけでも驚くほどさまざまな詐欺が社会を騒がしているという。それらを羅列してみると…、
① 電話勧誘販売
② 訪問販売
③ インターネット通販
④ かたり商法(身分詐欺)
⑤ 劇場型勧誘
⑥ ワンクリック請求
⑦ 無料商法
⑧ 還付金詐欺
⑨ 次々商法
⑩ 訪問購入
といった具合で、よくもまあ次から次へと思いつくものだと思うのだが、人間は悪知恵が発達している動物だとつくづく思ってしまう。
鈴木氏はトラブルに遭わないためにとして次の点に留意してほしいと強調された。
- うまい話、甘い話に気を付ける。
- 内容、契約書をきちんとチェックする。
- はっきり、きっぱり断る。
- 困った時には相談する。相談先を知っておく。
そして相談窓口について紹介してくれた。北海道(札幌)の方にはお役に立つかもしれないので記述しておきたい。
〈1〉消費者ホットライン 「188」
〈2〉札幌市消費者センター 「011-728-212 1」
〈3〉北海道立踵腓生活センター 「050-7505-0999」
〈4〉札幌弁護士会 「011-251-7730」
〈5〉法テラス 「0570-078374」
生産力のない今の私にとって、なけなしの財産(と言えるほどのものもないのだが)をかすめ取られてしまうと生きていくことさえ困難となる。ボーッとしてなどいられない。ボケないために常に緊張しながら生きていかねば…。