「ちょっとお先に」と思ったけれど、4日前ではちょっと早かったようだ。規制線が張り巡らされ、大雪像はまだ仕上げの真っ最中。観光客もちらほら見えたが、私を含めて皆遠くから大雪像の一部をカメラの収めるのがせいぜいだった。
※ HTB PARK AIR広場でスキーヤーたちがジャンプしている様子です。(ウェブ上から拝借しました)
さっぽろ雪まつりの雑踏にだけは身を晒したくないと思い、今日(2月1日)のお昼過ぎに大雪像をカメラに収めようと出かけてみた。数年前にも雪まつり開会前に大雪像を巡って歩いてカメラの収めた記憶があったので、今回もと思い出かけたのだが…。
さすがに今回はちと早過ぎたようだ。(前回は確か開会前日だった)会場は規制線が張り巡らされ、雪像の近くには関係車両が多数駐車し、雪像の方もまだ完成していなく、最後の仕上げを行っている段階だった。それでもせっかく出かけたのだから、できるだけのポジションを選んで大雪像の撮影を試みた。まだまだ雪まつりの雰囲気を写し出すことはできなかったが、開会4日前の様子をご覧あれ!
◆大通1丁目広場 「J:COMひろば」
ここには小さなスケートリンクが造成される予定であるが、現在状況は確かめなかった。
◆大通2丁目広場 「カムイ雪広場」
ここではTVアニメ「ゴールデンカムイ」のAR+マッピングが雪の壁に映し出されるようであるが、その雪の塊のようなものが遠望できるだけだった。
◆大通3丁目広場 「HTB PARK AIR広場」
ここは例年大きなジャンプ台を造成してスキーやスノーボードで空中に飛び出すパフォーマンスを披露するステージが設営される。ほぼ完成に近い状況だった。
※ ジャンプ台はほぼ完成した状況です。
※ 街中にジャンプ台を造るとは、こうした骨組みが必要なのですね。
◆大通4丁目広場 「STV広場」
大雪像「ALL IS ONE~世界のはじまり、アイヌ物語~」
ここの大雪像はアイヌの天地創成神話の一つを雪像に表したものだそうである。建設機械などで前面に作られたヒグマの像がわずかに見える程度だった。
※ 前面の飛び出したヒグマが迫力満点です。
◆大通5丁目広場 「道新 雪の広場」
大雪像「世界を目指して駆けるサラブレッド」
サラブレッドの一大生産地である北海道の特色を出した大雪像である。サラブレットと騎手を大きく配する迫力が伝わってくる雪像だった。
※ 迫力あるサラブレットの走りです。
◆大通6丁目広場 「市民の広場」(北海道食の広場)
ここは小雪像がいくつか並べられるようだが、主としてフードコーナーという趣の広場のようである。
◆大通7丁目広場 「HBCポーランド広場」
大雪像「ワジェンキ公園の水上宮殿とショパン像」
さっぽろ雪まつりでは、毎回諸外国の建築物を造ることが恒例になっているようだが、今年はポーランドの水上宮殿が選ばれたようだ。併せてポーランドが生んだ楽聖ショパン像を組み合わせたものになったらしい。ショパン像の方は完成していたが、宮殿の方はまだ足場が組まれたままで、最後の追い込みを行っていた。
※ 手前がショパン像(?)宮殿の方は最後の仕上げのようです。
◆大通8丁目広場 「雪のHTB広場」
大雪像「ウポポイ(民族共生象徴空間)2020.4.24 OPEN」
北海道にとって今年の大きな出来事の一つに国立アイヌ民族博物館「ウポポイ」のオープンがある。私たちは今全てにおいて“共生”ということが大きなテーマとなっているが、その象徴としてのウポポイのオープンは意義深いことである。(4丁目広場の大雪像もこのことと連動したものといえる)
大雪像の方は、アイヌの村を守る神「コタンコロカムイ」(シマフクロ)の像がドーンと羽根を大きく広げている様子が迫力いっぱいである。
※ 大雪像いっぱいに配置されたコタンコロカムイ(シマフクロ)が印象的です。
◆大通9丁目広場 「市民の広場」
こちらは市民が制作する小雪像が並ぶが、市民の小雪像は12丁目広場にも並べられる。詳しく聴いたことはないが、こちらの広場の方がレベルが高いように思われる。12丁目は純粋に抽選で制作者が決定されるが、こちらはあるいは選ばれた市民の方々が参加する方なのかな?と思われるが真相はどうなのだろうか?
◆大通10丁目広場 「UHBファミリーランド」
大雪像「サザエさん一家とウィンタースポーツ in SAPPORO」
国民的な人気を誇るサザエさんをテーマにした大雪像は何度もさっぽろ雪まつりに登場している。今回はそのサザエさん一家がウィンタースポーツを行う図のようである。雪像の方は遠くて今日の時点でははっきりとしなかったが、それぞれが違うウィンタースポーツの取り組んでいる様子が作られているようである。
※ 木の間から見え隠れするサザエさん一家です。
◆大通11丁目広場 「国際広場」
こちらの広場は私がイチオシする「国際雪像コンクール」の会場である。例年、各国からレベルの高い人たち(専門家?)が集い、雪まつり期間中に雪像を制作する広場である。
開会3日目くらいに行くと完成間近の素晴らしい雪像を見ることができる。そのための雪の塊が用意されていた。
※ 国際雪像コンクールのために用意された大きな雪の塊です。
◆大通11丁目広場 「市民の広場」
大通公園の最も西側に位置する広場であるが、例年抽選で選ばれた市民の家族・グループなどが制作する小雪像が並ぶ広場である。今日も多くの市民の方々が楽しそうに雪像づくりに励んでいた。
※ 市民の方々が楽しそうに雪像づくりに励んでいました。
ところで今年は記録的な少雪となっている。大雪像の制作のために遠くからの雪の運搬が大変だったようだ。こうした状況が今後も続くとしたら、雪像制作関係者にとっては頭の痛い問題だろう。恐れている気候変動の影響が顕在化してきたのだとしたら大変なことである。北海道にとって克雪は大きなテーマであるが、しかしやはり北海道にとって冬には雪があるのが当然であってほしい。気候が変わることによるリスクを負う方が私たちにとっては大きな問題なのだから…。
※ 私も含めて気の早い方(観光客?)がけっこう見物に訪れていました。