“階段登山”というと、数年前に札幌テレビ塔が主催して地上90mの展望台まで外付けの階段を登るという企画があって参加した経験があるが、今回は我がマンションの非常用階段を昇降したという話である。
先月末に登山愛好家として知られる函館市在住のsakagさんから「お宅は高層マンションですよね。非常階段の昇降は最高のトレーニングになると思うのですが…?」というコメントをいただいていた。そのコメントに対して私は「マンションの階段昇降は考え付きませんでした。なるほどと思う反面、なんだか本格的なアスリートの鍛え方をイメージしてしまいますね」と返信コメントを送っていた。
sakagさんのように本格的に登山をされる方ならいざしらず、私のように小さな山を登る程度の者にとってはちょっとばかり気恥しいという思いが先に立ってしまったのだ。
そんな中、「ステイホーム」を忠実に実践し、昨日、一昨日とじーっと家の中で過ごして部屋の整理などをしていた。するとどうも落ち着かない。老いた体なのに体を動かすことを欲しているように思えた。
照れを押し隠し、sakagさんのアドバイスを実践してみようと思った。私が住むマンションは19階建てであるが、その全てを使うのではなく、その中の10階分を往復昇降しようと考えた。非常階段は外付けではなく、建物内部に据え付けられているタイプである。
今日の正午近く、あまり気張らずに普段着のままスニーカーを履いて登り始めた。一階分の階段数は16段である。つまり10階分を登れば160段登ったことになる。私は当初10回くらい往復出来たらと思って始めた。
ところがこれが大きな見込み違いだった。最初に10階分登っただけで私はもう息切れしていた。階段昇降の場合、登った後に下りがあるので、その際に多少息を整えることができる。それでも私は3回昇降を繰り返したところでもう立ってはいられず、休息をとることにして階段に腰を下ろした。
休息後、再び階段昇降を始めたが5回の昇降を繰り返したところで万事休すだった。脚の筋肉はパンパン、額からは汗が噴き出て、これ以上は無理というサインだった。時間にしてわずか40分。これでは十分な運動量とはとても言えない。しかし、現在の私にはこれが限界である。
そこで私は次のように考えた。「ステイホーム」が続く限り、この階段登山を続けたいが、もう少し長い時間できるように努めよう。そのためにはもっともっとペースを緩くして、昇降回数を増やすように努めようと…。せめて当初考えていた10回程度の昇降できるようにしたいものだと思っている。
今日の昇降10階 × 5回 = 50階(登った階段800段)、これを徐々に増やしてせめて100階分(階段数1,600段)にしたいと思うのだが…。
それにしても階段昇降というのは味気ないものである。周りはコンクリートに囲まれて景色はまったく変わらず、外階段とは違い空気も新鮮とはいかず…。ただひたすらに己の筋肉を傷めつけるだけ、というのはまさにアスリートの鍛錬そのものである。私にはまったく似合わないのだが、当面はいたしかたないか??
痛みが取れたらまた再開したいと思いますが、あくまで自分の体力と相談しながらぼちぼちとと思っています。
二日も経つのに、両ふくらはぎはパンパンです。まさに年寄りの冷や水ですなぁ…。
おっしゃるように、私は登山時の階段は大嫌いです。なのに敢えてそれをやろうと思い立たせたのもコロナ禍故ですな。
アドバイスをいただいたsakagさんからは激励のコメントが入っていることもあり、簡単には止めることができない状況です。とりあえず、この両ふくらはぎの痛みがとれたら少しずつ再開してみますわ。
それを楽しみに続けてみてください。
イヤホーンでラジオでも聴きながらやられては?
眺望もなくひたすら登るだけですから、超ストイックにもほどがありますよ!
もちろん足腰や身体を鍛えるという目標だけに邁進できるなら別ですが……。
中階段、というのもこの意味ではマイナス要素ですね。外階段ならば、いくらかでも眺望もあり、登るごとに景色が変わる楽しみもあるかと思いますけども。
自然の山には階段のような均等な段差はないのもトレーニングがトレーニングじみている原因でもありますね。そういえば、田舎おじさん様は階段式に整備された山道がお嫌いだったような。
とにもかくにも、じっとしていられないアクティブな田舎おじさん様の姿が目に浮かぶようです。