田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ロングウォーク アラウンド ザ・環状通

2021-04-10 19:41:49 | 札幌ウォーク & Other Walk

 札幌都心をぐるっと囲むようにして走っている「環状通」をいつか歩いてみたいと思っていたが、今日思い切って歩くことにした。総延長が22.65kmだという。実際にはもっと長い距離になったのだが、意外に気持ち良く歩き通すことができた。

 札幌では都心から3~4km付近を環状に道路を結ぶことによって、郊外から都心部に集中する交通を分散させる目的で「環状通」が造られている。そこを一度ぜひ歩いてみたいと思っていた。そこで今日は天気も良かったので、思い切って歩いてみることにした。

 Wikipediaによると、“環状” とはいっても完全な環状ではなく、起点と終点で若干ズレているのだ。つまり起点は北15条西4丁目なのだが、終点は北17条西1丁目となっている。そこで私は完璧を期すため、地下鉄で起点の近くまで行き、「北15条西4丁目」の北海道大学病院の前からスタートして、ぐるっと回って終点の「北17条西1丁目」にゴールした。

 さて、そこで今回はいつものように歩いた順にレポするのではなく、歩きながら感じたこと、思ったことをトピックとして取り上げレポすることにしたい。

   

   ※ 「環状通」の起点となっている北15条西4丁目、北海道大学病院が建っています。

   

  ※ 「環状通」の終点、北17条西1丁目」です。横断歩道の先が国道5号線(創成川通)です。

   

   ※ その終点のところには右折すると「環状通」に繋がりますよという表示が。

主要道やJRと交差する環状通

 環状通を造成する目的が都心に集中する交通を分散する目的だから、主要道と交差するのは当たり前とも云える。まずは国道5号線(至小樽)、続いて 国道275号線(至江別)、 国道12号線(至旭川)、南郷通、国道36号線(至苫小牧)、国道230号線(至定山渓)等々、その他の主要道々、市道とも交差している。さらにはJR函館本線とも交差し、一度は跨線橋で、一度は高架の下を潜って交差していた。

 郊外から都心に集中する交通を分散するという目的を持つ環状通だから、道幅も広く取られほとんどが三車線になっていて、スムーズな交通が可能になっていることからも、造成した目的が果たされているのではないかと思える。

   

   ※ スタートして最初に交差する国道5号線。流れる川は創成川です。

   

   ※ 分離帯にマツを配した環状通です。

   

   ※ 「環状北大橋」から豊平川上流を写しました。

   

   ※ 「白石環状跨線橋」上からJR函館本線の線路を写しました。

   

   ※ 国道12号線と交差したところです。秀岳荘の本店が見えます。

   

   ※ 南郷通と交差したところです。白石区複合庁舎が写っています。

   

   ※ 札幌と北広島を繋ぐ専用サイクリングロードの橋です。

   

   

   ※ 国道36号線と交差したところです。 

   

   ※ 市電の線路とも2回交差しました。

   

   ※ 「環状通」と「環状線」の分岐点です。前方へ進むと「環状線」へ。右折すると「環状通」です。

   

   ※ 北1条宮の沢通(通称:表参道)我が家から環状通に最も近いところなのですが…。通過    

   

   ※ JR函館本線の高架を潜りました。

   

   ※ 「環状通エルムトンネル」です。北大の構内の下を潜ります。

   

   ※ エルムトンネルの上は、ご覧のような散策路などが散在しています。

    

   ※ もう一方のエルムトンネルの出入口です。 

色がない札幌の街?

 このことについては何度も言及していることだが、今日歩いてみて改めてこのことを感ぜずにはいられなかった。「色がない」とは、街に色彩がないということではない。特色が感じられないということなのだ。しかし、実際はどうなのだろうか?映画監督として誉れの高い故黒澤明監督などは「白痴」(1951年制作)を撮るとき、札幌の街がロシアの街の雰囲気に似ているとしてロケ地に選んだと聞いている。今、黒澤監督が札幌の街を見た時にどんな思いを抱くのだろうか?

 今日、私が歩いていて「色がない」のも無理ないかなぁ、と思われる理由の一つに流通界の寡占化があるのではと思う。今や全国どこへ行っても全国チェーンの同じような看板が街中に並んでいる傾向があるのではないだろうか?だからこのことは札幌だけの問題ではないのかもしれない。

 また、札幌は北国の街ということから、寒さ対策のために住宅の画一化が進んでいるということもその理由の一つなのかもしれない。

 札幌の街が「リトル東京」などと言われないような街になるのは今や難しいことなのだろうか?

 ※ ちょっと気になった光景を集めました。

   

   ※ 「夢を語れ」なんて何屋さんでしょう?道路向こうだったので分かりませんでしたが、帰宅して調べてみると、なぁ~んとラーメン屋さんでした。

    

   ※ 道端にケースに入れたプラモのように展示されていたオールドカーです。(フォード製でした)

   

   ※ 平岸地区へ行くと、分離帯にリンゴ並木が。しかし、ほとんどの木は更新時期だったのか小さな木が多いようでした。(この2本が目立ちました)

   

   ※ 「くじら保育園」とは、どのようなコンセプトで命名したのでしようか?市内には非常にたくさんの保育園、保育所があるので命名も大変なのかもしれません。  

   

   ※ この建物はマンションの駐車敷地に新しい建物を建てたようです。そしてマンションの2階と繋がっているようです。オーナーが新しい事業を始めた??

歩く人にやさしい街に

 今日、環状通を歩いていて、休むところがほとんどなかったことにはちょっとガッカリした。「環状通」そのものが札幌の主要道であるから難しいとは思うのだが…。まず、思ったのが沿線上に公園がまったく見られなかったことだ。唯一、後半のゴール近くになって「日新公園」という小さな公園があり、そこにはベンチも配され、一休みするには適した場所だった。それ以外で一か所だけ、住宅の倉庫のような建物の壁際にベンチが造られていたのが目に入った。それだけである。できれば適度な間隔で腰を下ろせるようなベンチがあれば、と思ったのだが無理だろうか?まあ、街中だからカフェやレストランなどで休んだら、ということだろうか? 

   

   ※ コース沿いで唯一見かけた「日進公園」です。

   

   ※ これも唯一、歩道沿いになんとベンチが!

昼食は?

 例によって昼食は「丸亀製麺」で摂った。環状通沿いに「丸亀製麺」は2店あった。一つは伏古の「札幌店」、そしてもう一つは「札幌伏見店」である。午前9時05分にスタートしたので「札幌店」の前を通過したのは10時ころで昼食時間には早かった。「札幌伏見店」に着いたのは12時45分とちょうど良い時間だった。ところが凄い行列ができていた。座席に座るまで15分を要した。今日は体力をかなり消耗したこともあり、いつもの「釜揚げ 並」に「親子丼 小」を注文し、美味しくいただいた。

   

   ※ 「丸亀製麺伏見店」店外にまで長い列が…。店内にも行列ができているんですよ。

   

   ※ 私が頼んだ「釜揚げ 並」と「親子丼 小」です。

「環状通」と「環状線」

 ところで札幌には「環状通」と「環状線」と似たような名前を持った道路があるのをご存じだろうか?私も今回初めて知った。

 「環状通」と「環状線」は重複している道路も多いのだが、起点と終点が違っている。

 「環状通」は先述したように起点が「北15条西4丁目」で、終点が「北17条西1丁目」と位置がズレでいる。一方「環状線」は起点と終点が共に「二十四軒3条7丁目」となっている点が違っている。つまり、二つは市の東側で道路が重複しているが、西側では「環状通」のさらに外側(西側)を通っているのだ。しがって、総距離も約26.1kmとやや長くなっている。なぜ似たようなものが二つ存在すのかは、歴史的な経緯があるようで私にはややこしくて解明することを諦めた。

◇本日歩いた距離(総計) 28.1km    ◇歩数 39,052歩  ◇上がった階段


春を探して in 盤渓市民の森

2021-04-09 18:56:36 | 環境 & 自然 & 観察会

 私にとってホームゲレンデともいえる「盤渓市民の森」に春はやってきているかな?との思いから2時間超さまよい歩いたが、春爛漫とはいかなかった。それでもかすかに春の兆しを感ずることができた市民の森トレッキングだった。

   

   ※ 「盤渓市民の森」のマップです。私は散策路(赤線)の外周をなぞりました。約7キロ。

 知人のブログで「野幌森林公園は散策路も乾き、フクジュソウ、ミズバショウ、ザゼンソウなどが見られる」と聞いて、「盤渓市民の森でも…」と思い今朝出かけてみた。「盤渓市民の森」では札幌ではあまり出会うことのないサンカヨウやシラネアオイなどを見ることができる貴重なゲレンデなのだ。この時期にはこれらの花々はまだ早いとは思ってはいたが、早春の花に出会えるのではないかと思ったのだ。

 ところが市民の森の入口に着いてみて「ガーン!」なんと入口はまだ雪が積もった状態ではないか!? 一瞬諦めて引き返そうとも思ったが、まあせっかくだからとスパイク付き長靴を履いて散策することにした。コースは市民の森の外周を一周するコースを選定した。森に入ると、雪道ばかりではなかった。陽当たりの良いところは雪が消え、昨秋降り積もった枯葉の中を歩くところもあった。

   

   ※ 「盤渓市民の森」の入口はこのような状態でした。

   

   ※ 入口から少し奥に入ると、このように雪が消えているところもありました。

 陽当たりの良いところで目立ったのはフッキソウだった。フッキソウは陽当たりの良いところでは至るところで目立った。と同時に、シダ類も競うように新しい葉を出していた。

   

   ※ 今日の散策路で最も目に付いたフッキソウです。

   

   ※ フッキソウの群落です。   

 散策路を奥へ奥へと進むと、そこはまだまだ銀世界。雪の坂道を最奥部に向かって進んだ。昨春目撃することができたサンカヨウやシラネアオイはまだ雪の下だった。

   

   ※ マップの12から奥へ進むと、橋を渡り、階段が続いて左奥の上方に上っていきます。

   

   ※ さらに進むと一面雪だらけの厳しい登りです。

   

   ※ 登りで息が切れ、一息ついたとき目の前にラクダが現れた!?

   

   ※ 「盤渓市民の森」の最奥部です。この近くでサンカヨウやシラネアオイを昨年目撃した。

 最奥部を抜け、陽当たりのよい崖面に出るとハイイヌガヤの濃い緑の葉が目立った。そして確かそのハイイヌガヤの近くだったと記憶しているが、たった一株だけ黄色い花を付けている植物があった。名前を思い出せなかったのだが帰宅してナニワズだと分かった。また、その近くには白い花を付けたフッキソウも見ることができた。

   

   ※ 最奥部を過ぎると陽当たりの良い斜面に出ました。

   

   ※ 地面を斜め上方に伸びるハイイヌガヤです。

   

   ※ フッキソウとシダ類の競演です。

   

   ※ この日唯一色の付いた花(ナニワズ)を見ることができました。

 標高400mのこの日の最高到達点を過ぎて、そこここにフキノトウが顔を出していた。

   

   ※ フキノトウも出始めは可愛いですね。

 不思議な光景にも出会った。枯葉が敷き詰められた散策路の一部が掘り起こされているようなところがあった。「何だろうか?」とあれこれと考えたのだが分からない。そうした中で迷答が思い浮かんだ。「これは陽当たりの良いところの枯葉の下では虫たちが活動を始めていて、その虫を追ったモグラのような動物が掘り返した跡に違いない!」と…。いやいや私の考えは迷答である。果たして真実は??

   

   ※ 今冬に登った「三菱山」です。

   

   ※ 雪の上に枯葉や枯れ枝が散って、見事な絵のようにも見えました。

   

   ※ こらちは一面に柏の葉が敷き詰められて、これはこれで見事です。

   

   ※ その柏の落ち葉の上に、何やら奇妙な跡が??(うんこではありません)

 陽が照っていると結構暖かいのだが、陽が陰ると肌寒さを感ずるコンディションだったが、楽しく散策できた市民の森トレッキングだった。

   

   ※ うんこはこちら!何のうんこでしょう?山オヤジさんのではなさそうです。

 ところで、「野幌森林公園」と「盤渓市民の森」で咲いている花の違いは、やはりフィールドの高度のせいだろうか。「盤渓市民の森」は標高300~400mの丘陵地帯である。対して「野幌森林公園」は平坦な低地である。その差が出たのかなぁ、と思っているのだが…。

◇今日歩いた距離 6.9km  ◇歩いた歩数 9,843歩 ◇登った階段 43階


札幌ぶらり散歩 93 札幌ドームに向かって

2021-04-08 17:08:25 | 札幌ぶらり散歩 & Other

 いつも言うことだが、比較的歴史の浅い札幌の街は歴史的建造物も少なく、興味のある街の光景に出会うことも少ない。それでも子細に見ると、それなりに興味のある光景に出会うことがある。そんな街中の光景をスケッチした。

 一昨日、プロ野球観戦で札幌ドームに向かう際、交通機関を使わずウォーキングで向かうことにした。我が家から札幌ドームまでは14.8キロあった。私はできるだけこれまで通ったことのない道、歩いたことのない道を選びながら札幌ドームに向かった。そうしたこともあり、私が現在取り組んでいる「ロングウォーク」のカテゴリーに入れずに敢えて「札幌ぶらり散歩」としてレポすることにする。                               

えっ!?札幌にシーサーが??

 我が家をスタートしてそれほど時間が経っていないときだった。ある民家の車庫の上に、沖縄の家々の屋根に見かけたシーサーの置物が鎮座していた。札幌市内では某マンションの入口にライオン像が睨みを利かしているのに出会ったことはあるが、民家では初めての対面だった。もしかすると、某マンションのオーナー様の住宅なのかな?

   

   ※ 沖縄のシーサーの写しなのか?それとも単なるライオンの像なのか?

広~い、広~い、脇道

 道路幅が広いといわれている札幌の街でも、さすがに脇道に入ると狭く車がすれ違うのがようやくといった狭い道がほとんどである。ところが時々何らかの経緯で広いままの脇道になってしまったところがある。この日もそんな無駄(?)に広い脇道に出会った。はたさて、近隣の方々はその無駄(?)に広い脇道を有効活用しているのだろうか?

   

   ※ ふつうの脇道はこれくらいの道幅なのですが…。

   

   ※ ご覧のように広~い脇道はどのような利用方法があるのでしょうか?

賑やかに飾り立てたお家は?

田舎の街を走っていると、庭先に廃ペットボトルを使った風車が満艦飾のごとく風を受けて回っている光景にぶつかることがある。きっと現役を引退されたお爺ちゃんが暇を持て余して作られたんだろうなぁ、などと思いながら眺めたものである。ところがその都会版(?)が札幌の街中にあったのだ。何やら多数の小さな鯉のぼりが空を泳いでいると近づいてみると、鯉のぼりだけではなかった。さまざまなものが綱にぶら下がっていた。そして周りには何やら手作りらしき飾りがたくさん並んでいた。う~ん。この光景を周りの人はどのように見ているのだろうか?(所在地はあえて記さないことにします)   

   

   ※ 鯉のぼりだけではなく、いろいろなモノも一緒に泳いでいます。

   

   ※ 庭の前にはこのような飾り物も…。

伝説(?)の平岸高台公園            

伝説の…、と言われても関心のない方には「何それ?」と鼻でせせら笑われるかもしれない。「平岸高台公園」は、HTB・TVが制作した深夜番組で、後には全国的に評判を呼んだあの「水曜どうでしょう?」のオープニングとエンディングを飾る重要な舞台となった公園である。公園は傾斜のある芝地となっており、奇妙奇天烈な衣装に身を包んだ大泉洋や鈴井貴之が今にも坂の上から現れてきそうな雰囲気だった。なお、公園は「水曜どうでしょう」の聖地と呼ばれているそうである。

   

   ※ 今にも大泉洋があの松の木陰から現れてきそうな雰囲気です。

と以上、脈絡のない「札幌ぶらり散歩」でした。


日本ハムファイターズ 未だ光見えず… 

2021-04-07 15:53:46 | スポーツ & スポーツ観戦

 NPB2021シーズンが始まって、我が日本ハムファイターズは昨日現在、9試合戦って1勝6敗2分けで早くもダントツの最下位である。昨夕、今シーズン初のスタジアム観戦だったが、トンネルからの脱出の気配を感ずることができなかった…。

   

   ※ 日本ハム期待の若手野村選手のバッティングフォームです、この日は不発でした。

   

   ※ 野村選手の守備での連係プレーの練習です。

 札幌市民はけっこう恵まれている。年間に1~2度、「区民応援デー」という無料招待の企画がある。(まあ、プロ野球球団が存在する都市では似たような企画がどこでも実施されていると思われるが…)私はこのような企画は逃さずに応募して、これまでも何度か観戦させてもらっている。今シーズンも昨夕の対ソフトバンク戦が「中央区民応援デー」ということでペアチケットが舞い込んだ。出不精の妻に代わり、息子が観戦したいということで二人で観戦することにした。座席は無料招待だから「内野C指定席」という札幌ドーム内のフィールドから遠く離れた高いところにある席である。私は、特に野球の場合はボールが小さいこともあり遠くからの観戦は避けたいと思っている。そこでいつもそうするようにドームに入場してから若干のお金を上乗せすることによってフィールドに少しでも近い席で観戦するようにしている。昨夕は、三塁側の「内野B指定席」に変更して、フィールドから20番目という比較的フィールドに近い席で観戦することができた。

   

   ※ 平日夜の開催ということもあってかスタンドはガラガラでした。入場8,000人余り?

   

   ※ 遠路福岡から駆け付けた(?)ソフトバンクファンの一団です。

 さて、前置きが長くなった。昨日の対戦は少し大げさに言えば、1回表のソフトバンクの攻撃で試合の趨勢が決まってしまった試合だった。初回、いきなりの3点のアヘッドである。相手先発がいまや日本を代表する千賀投手となると「これで試合は決まった」の感さえ抱かせた。観ていた者にとっては、負けるにしてもせめて前半戦だけでも緊迫した試合を見せてよ、と思ったのは私だけではなかったろう。

   

   ※ 日ハム先発の池田投手のピッチングフォームです。

   

   ※ ソフトバンク先発の千賀投手のピッチングフォームです。

 その3点を献上することになった第一の因を私はショート中島の守備に求めたい。記録上は一番周東のレフト前ヒットとなったが、このボールを中島はグラブに触っているのである。守備の名手・中島の記録に表れないミスだと私は見たい。このような指摘をすると中島ファンからお叱りを受けるかもしれないが、中島は守備が買われている選手である。あそこは是非ともキャッチしてほしかった。楽天から移籍し、まだ実績のない先発池田投手はここからガラガラと崩れてしまった。堅実な守備を誇る中島選手も今や30歳。その堅実な守備にも陰りがみえてきたのでなければよいが…。実は、その後にも3塁後方のファールフライをグラブに当てながら取り損ねるシーンがあった…。

 守備の乱れは2回にも連鎖した。こんどは三塁手・野村の凡ミスである。このミスも得点に繋がった。実は現在売り出し中の野村は守備が苦手のようである。確か日ハムが大敗した対千葉ロッテ戦だったと思うが、野村は守備で致命的なミスを犯したということだ。そのこともあってだろうか?以後2試合先発から外され、昨夕は復帰したばかりの試合だった。私の席は三塁側だったので野村の守備ぶりを凝視した。すると野村は投手が投げる一球一球に集中し、神経を研ぎ澄ますような守備を見せていた。しかし、私はあまり守備のことにこだわるより、彼の持ち味である打撃のことに集中してほしいと思う。彼の打撃は評論家たちも一目おくほど注目されているのだから…。野村に関しては首脳陣も守備には目をつむるくらいの度量をもって彼の成長を見守ってほしいものである。守備の方は試合に出続けることによって向上してくると多くの評論家が言っている。

 さて、長くなったが試合は予想どおり千賀投手の威力のあるボールにファイターズ打線はまったく適応せずに凡打を繰り返すばかりだった。何せ千賀投手が投げるボールのほとんどが150km後半のスピードボールなのだから…。その千賀投手に6回アクシデントが襲った。渡邊選手のライナーを好捕したあと、足首を捻ってしまい担架で運ばれ降板してしまった。しかし、ファイターズ打線は後を継いだ新人の津森投手のスピードボールにも対応できず凡退を繰り返すばかりだった。

   

   ※ 担架に乗せられて退場する千賀投手です。

 8回にはベテラン松田選手の今季初ホームランまで献上し、あの「熱男!」をポーズまで見せられては万事休すだった。結局私たちはここで腰を上げ、ドームを後にした。結果、試合は0対7のファイターズから見て一方的な敗戦だった。

   

   ※ ソフトバンクのベテラン、そして元気男の松田選手の塁上の様子です。

   

    ※  8回表、ツーラン本塁打を放ち、出ました!あの得意の「熱男!」ポーズです。

 観戦を終えて、今のファイターズから光を見出すことができるだろうか?と考えた時、いくら考えても暗澹たる考えから抜け出すことができないのだ。投手は完全なコマ不足。実績のない河野や吉田を使わねばならない状況は悲惨である。外人投手のバーヘイゲンが帰ってきて昨年同様に活躍できたとしても焼け石に水だろう。

   

           ※  日ハム期待の若手の一人堀投手の ピッチングフォームです。                        

 打撃陣の不振も深刻である。打率は全6チーム中最下位。ホームランが一本も出ていないのも日ハムだけ。これでは栗山監督も打つ手がないともいえる。しかし、その栗山監督の起用法にも首を傾げたい。守備のミスがあったからといって打率4割を超えていた野村選手をなぜ先発から外すのか?猫の目のように毎日先発陣を変える栗山起用法では選手も落ち着いて試合に臨めないのではないか?「これは!」と見抜いた選手を辛抱強く起用し続ける度量はないものか?

   

           ※  打撃の職人・ 近藤選手も今のところ不振が続いています。

 残念ながら多くの評論家が、今年の日本ハムファイターズを最下位と予想した順位を覆す材料が今のところは見当たらない。奇跡の「何か」を待つ以外ないのだろうか?それにしてはあまりにも寂しい。

   

          ※  柳田選手の本塁打性の打球をめぐって試合が中断したときに中田選手と談笑(?)する柳田選手です。

 こんな時、私の乏しい頭の中に浮かぶのはありきたりではあるが、「レギュラー陣が不振の時こそ、若手にとってはチャンスである」ということだ。出でよ若者!それしかファイターズを救える道はない!

 なにか暗~い話になってしまい申し訳ありません。ファイターズの爆発を期待しましょう!!!


札幌でしかできない50のこと〔39〕space 1-15

2021-04-06 12:48:58 | 札幌でしかできない50のこと

 この店?(建物?)は、お爺ちゃんにとっては入りづらかった。なんとか入ろうと試みたのだが、結局は入れずじまいで敗退するしかなかった。なぜそうなったかというと……。

   

   ※ 「space 1-15」は写真中央の建物「シャトー・ル・レェーヴ」というマンションでした。

 今日は招待券が舞い込んだこともあって、夕方からプロ野球観戦の予定のため、早めに投稿を終えて、札幌ドームに向かうことにする。

space 1-15は、ガイドマップ上では№13にリストアップされている。そのガイドマップには「ショッピングはマンションでする」と題して次のような紹介文が載っている。「週末になると人が集まるこのマンションの中では、それぞれの部屋でカフェやレコ―ド店、工房などが営業している。中が見えなくてドキドキするかもしれないが、目的の店のインターフォンを押して部屋に入れてもらい、買い物を楽しもう」とあった。

 紹介文からしてお爺ちゃんには近寄りがたい雰囲気を感じていた。

 昨日(5日)午後、「もうどく展」を見た帰りに寄ってみることにした。建物名にもなっている通り南1条西15丁目に店(建物)はあるという。近くに着いたのだがそれらしき名前の付いた建物が見当たらない。改めてスマホで確認してみると、建物名は「シャトー・ル・レェーヴ」というマンションだということが判明した。

   

   ※ ちょっと前のマンションの玄関といった風情で、しっかりと施錠されていました。   

 改めて探してみると、あまり交通量の多くない中通りにマンション「シャトー・ル・レェーヴ」はあった。なるほど中古マンションといった感じの建物で、どこにもspace 1-15とは表記されていない。う~ん、これはますます入りづらいなぁ、との印象だった。

   

   ※ 玄関前にあったレターボックス。右手に入居者に連絡するインターフォンがありました。

 HPによると現在入居しているショップは次の通りである。

   ◇201 Anorakcity Store

   ◇203 闇月創房

   ◇205 Mano

   ◇207 yurarika

   ◇301 くなうショップ

   ◇302 くなう喫茶

   ◇303 書庫・303

   ◇305 Iosika

   ◇401 KITCHENTOROIKA

   ◇402 Snow blossoms

     ◇403 ニセコ松風

   ◇405 トロッコ

   ◇406 Ayano

     ◇407 show case room

     ◇501 TAKECHAS RECORDS

     ◇502 MEDO

  ◇503 CAPSULE MONSTER

  ◇506 “allÔ?”

    ◇507 CAPSULE MONSTER CAFÉ

    ◇605 がたんごとん

 ◇606 CAVA CRAFT

    ◇703 日々灯

 ◇805 アトリエProvi

   ◇806 B・C・S+麺

 以上、実に多彩である。しかし、店名だけを眺めてもどのようなものを販売しているのかお爺ちゃんには見当が付きかねるものばかりである。

 ごく普通のマンション風の玄関前に立ったがドアは開かない。ドアのところに書かれた説明によると、行きたい店の番号をプッシュして呼び出し、ドアを開閉してもらうシステムだという。ますます入り難い。しかし、一つ一つの店には入らなくとも、内部の雰囲気を感じたいと思い、どこか適当なところは?と検討した結果303の「書庫・303」が& caféと書かれていたので、コーヒーを飲みながら本の物色でもしようと303の番号をプッシュして呼び出した。しかし、何の応答もない。

   

   ※ 各階はワンフロアが6戸くらいのマンションのようです。

 改めて思い返してみると、玄関のところに立って10分くらい経過する中、誰も建物を出入りする人がいなかった。紹介文にもあるようにほとんどの店は週末だけの営業なのかもしれない。と気づいたとき、私は建物の中に入ることを諦めた。仕方がない。内部に入ることはできなかったが、建物の前まで来たことで私のミッションは終えたことにすることにした。                 


毒毒毒毒毒毒毒毒毒 展(もうどく展)2

2021-04-05 20:12:55 | 作品展・展覧会等

 “物好きにもほどがある” と呆れられるか、はたまた馬鹿にされるか、どちらかと思われるが、好奇心を抑えることができなかった。私は一昨年に続いてまたもや「もうどくてん 2」に足を運んだのだった。

        

        ※ 今回の「もうどくてん 2」のポスターです。

 最初にお断りしておくが、私は特異な生物のマニアでもなければ、毒に対する興味もない。ただ、好奇心だけは人後に落ちないと自負する(?)オヤジである。

一昨年に続いて、札幌パルコで「もうどくてん 2」が開催されていると知って、当初は躊躇したもののやはり気になって本日出かけてきたのである。

   

   ※ 札幌パルコ入口でも「もうどくてん2」をPRしていました。

   

   ※ 札幌パルコ7階の会場のディスプレイ。2に「痛(ツー)」をかけてます。

 展示されていたのは、毒性の植物を含め約30点ほどだったが、カメラ撮影がOKとあってくまなく写真を撮ってきた。しかし、毒性を持つ生き物の中で暗緑色を好むものもあり、写真映りの良くないものもあるため、撮ってきた中の一部だけ公開することにしたい。

また、展示されていた生き物たちにはそれぞれの持つ毒性の強さをレベル1~5で表示されていたので、写真説明の中でそれも紹介することにする。ちなみにその毒性の強さであるが、次のように説明されていた。

  ◇レベル5 猛 毒  死に至る程の強さ。死亡例あり。

  ◇レベル4 強 毒  救急搬送での治療を受けないと重症になる。

  ◇レベル3 毒    診察または安静にする必要がある。

  ◇レベル2 弱 毒  幹部の腫れなどの症状がでる。

  ◇レベル1 微弱毒  痛みなどの弱い症状がでる。

それでは展示されていた一部を一挙掲載することにする。

   

   ※ 鮮やかな斑点が目立つポルカドットスティングレイの仲間(レベル4)

   

   ※ ギギ(レベル2 正面の枝ではなく、左側の小さな魚です)

   

    ※ ミヤコヒキガエル(レベル4)

   

   ※ ファイヤサラマンター(レベル4)

   

   ※ ペルビアンジャイアントオオムカデ(レベル4)

    

   ※ オラゴンニジギンポ(上部の小さな魚)とヒゲニジギンポ(縞の魚)(レベル1) 

   

   ※ オニオコゼ(手前の黒も後方の茶色も)(レベル4)

   

   ※ ミズコブラモドキ(レベル2)

   

   ※ ゴンズイ(レベル1)

   

   ※ ハタゴイソギンチャク(レベル2)

   

   ※ コバルトブルータランチェラ(レベル2)

   

   ※ ネコザメ(レベル2)

   

   ※ ミツユビハコガメ(レベル不明 カメ自体に毒はなく、食べたものに毒が含まれている)

   

   ※ アセビ(レベル4)

   

   ※ ジキタリス(レベル5)

   

   ※ ヒメアイゴ(レベル2  なかなか前面に出てきてくれなかった)

   

   ※ アカエイ(レベル5  この後はレベル5のオンパレードです

   

   ※ クサフグ(レベル5 動きが早くて撮るのに一苦労でした)

   

   ※ おどろおどろしいデコレーションと共に三つの生き物が展示されていました。ただし、一番奥のアリはまったくカメラには映ってくれませんでした。

   

   ※ 世界最強レベルの猛毒ガニと紹介されていた「ウモレオウギガニ」(レベル5)

   

   ※ 成長すると前頭部にこぶが発達するあのアオブダイ。青酸カリの1000倍の毒と表示されていた。(レベル5)

   

   ※ ハブ(レベル5 これだけは剥製でした)

 入場料900円を払う価値があるのか、と問われると判断は難しい。しかし、ふだんはなかなか見られないものだけに、特別な関心も興味もない私でもそれなりに楽しめた「もうどくてん 2」だった。

 

 


黒板五郎さんを偲んで…

2021-04-04 19:30:27 | その他

 黒板五郎…、もちろんあの伝説的なTVドラマ「北の国から」の主人公であるが、その黒板五郎を演じた田中邦衛さんの訃報が伝えられた。だからタイトルは「田中邦衛さんを偲んで」というのが本来なのだろうが、敢えて役名で表記させてもらった。

 ※ 使用した写真は全てウェブ上から拝借したものであることをお断りします。

 テレビドラマをほとんど見ない私が倉本聰原作の「北の国から」だけは放送を心待ちにしながら視聴したことを憶えている。それは何といっても田中邦衛さんが演ずる黒板五郎が富良野という大自然を舞台に純と蛍という子どもを抱えながら、武骨に生きる様が私の琴線を揺すぶったのだと思う。黒板五郎という人物は、もちろん原作者の倉本聰氏が創り出したものだが、黒板五郎に血を通わせ、ドラマを国民的な関心事まで高めたのは紛れもなく田中邦衛さんの個性であり、演技力だったと思う。

          

 さらにこの番組が大成功を収めたのは、彼の子ども役を演じた純(吉岡秀隆)と蛍(中嶋朋子)の存在だろう。彼らが登場した時、純は小学4年生、蛍が小学2年生だったという。それからの21年間を追ったドラマなのだから、彼らの成長も視聴者には大きな関心事だったし、二人の演技力も並の子役のレベルを超えたものだったことが関心を呼んだものと思われる。さらには、脇役陣にも人を得たキャスティングだった。

     

 そして舞台となった富良野の自然の素晴らしさと、ドラマのアクセントのように現れる野生生物の愛らしさ。そして、そしてさだまさしが作曲した「北の国から~遥かなる大地より~」がドラマの魅力を何倍にも押し上げたと私は見る。

     

 とドラマを構成するすべてが見事にかみ合った稀に見るドラマだったいえると思うが、やはり何といってもその立役者は田中邦衛さんに尽きると思う。当初、倉本聰氏は黒板五郎のキャスティングに迷ったとも聞いているが、黒板五郎が田中邦衛さん以外だったならこれほどの成功はなかったのではないか、とさえ私には思われる。ドラマが始まったのは1981年(昭和56年)である。我が国は好景気に沸いていた時代で、誰もが高級志向、上昇志向に走っていた時代に、利便性に背を向け、電気も通っていない富良野の荒れ地に住居を求めるような不器用な生き方を選択する男を演ずることができるのは田中邦衛さん以外にはなかったと心の底から思えるのだ。田中邦衛さんのご冥福をお祈りいたします。

 そしてドラマ「北の国から」は原作者の倉本聰氏の世相を見る思いを鋭く反映したドラマでもあったのだ。本原稿の最後に、倉本氏が世に問うた有名な言葉を再掲したい。

          

 あなたは 文明に麻痺していませんか

 石油と水は どっちが大事ですか

 車と足は どっちが大事ですか

 知識と知恵は どっちが大事ですか

 批評と創造は どっちが大事ですか

 理屈と行動は どっちが大事ですか

 あなたは感動を忘れていませんか

 あなたは結局何のかのと云いながら

 わが世の春を謳歌していませんか

                 聰

                    

 


映画 ダーティハリー 3・4・5

2021-04-03 18:26:31 | 映画観賞・感想

 NHKもやるもんである。荒唐無稽(?)、典型的な娯楽映画である「ダーティハリー」シリーズをなんと全て放映したのだ。クリントイーストウッドが演ずるキャラハン刑事(通称:ハリー刑事)が派手に立ち回る映画である。私はまるで劇画を見るような思いでダーティハリー映画を楽しんだ。

 前回、「ダーティハリー」シリーズの1・2をレポートした時「N HKははたしてシリーズの3~5も放映するのだろうか?と」記したが、なんと NHK・BSでは毎週1本ずつ、5週にわたって放映し続けたのだ。NHKもやるもんである。

 映画のストーリーは1~5の全てが概ね共通している。サンフランシスコ市警に属するキャラハン刑事は、巨悪とみると警察の捜査手法を無視するように容赦なく拳銃をぶっ放し、巨悪を容赦なく抹殺するのだが、その手法が警察上部の批判の対象となる。もちろん昇進などという対象にはならないが、キャラハン刑事は昇進などには目もくれず、自らの手法を改めようとしない。

         

 そしてその抹殺に使用される拳銃が、どうやらアメリカにおいては殺傷能力の高い新製品が使われているようなのだ。日本においては一部マニアが興味を持つのかもしれないが、拳銃所持が認められているアメリカにおいては、新しい銃が映画の中で使用されることも一つの話題となっているのかと思われる。

 さて、「ダーティハリー 3」は1976年制作である。この映画においては「M72LAW」という対戦車ロケット弾が使われたという。ちょうどポスターの中でキャラハン刑事が抱えているのがそれである。

 次に「ダーティハリー 4」は1983年制作で、この映画だけはクリントイーストウッド自らが監督を務めた。この映画においては何種かの新しい拳銃が登場したようだが、映画の最後にキャラハン刑事が使用した「44オートマグ」という機種だけ紹介することにする。

         

 シリーズ最後となった「ダーティハリー 5」は1988年制作で、この時もキャラハン刑事は「44マグナム・S&W M29」という「44オートマグ」の後継機種を使用した。ところが映画の最後にはなんと「捕鯨砲」という物騒なものが登場し、犯人を木端みじんに砕いてしまうという派手な最期を演出する。

 というように「ダーティハリー」シリーズは徹底的にマンガチックであり、主人公のキャラハン刑事は絶対に死なないという安心感のもと、ある種娯楽映画の粋として楽しませてもらった。

         

 それにしてもシリーズ第1作目を制作したのが1971年ということで、このときクリントイーストウッドすでに41歳だった。それから17年、最終作の時には彼は58歳である。さすがにアクション映画撮るには大変だったのではないか?画面上ではそれほど違和感はなかったが…。彼はこの映画で映画スターとしての地位を揺るぎないものとし、その後は俳優であるとともに、映画監督として非凡さを発揮して名監督の誉れ高くなっていくのである。肩の凝らない娯楽映画を堪能させてもらった思いである。 

 

 


札幌麺紀行 138 手打ちうどん 香村

2021-04-02 16:50:01 | 札幌麺紀行 & グルメ紀行

 少し硬めのコシの強い麺、良く出汁の効いた汁、鉄鍋に入った熱々のうどんをホフホフ云いながら頬張った。手打ちうどんの良さを味わった一杯だった。

   

   ※ 道路際に立てられている「手打ちうどん」の大きな看板が目に入りました。

 今日は天気が良かったことから、真駒内にあるお墓の掃除に行こうと妻と出かけた。そこへ行く途中に「手打ちうどん」と書かれ、お店の外観にも雰囲気を感じる店が気になったので帰路寄ってみることにした。

   

   ※ お店の外観です。エントランスからややつま先上がりに入口(左側)があります。

   

   ※ 空席待ちで店内を眺めたところです。左がカウンター席、右がテーブル席(見えない)

    奥が小上がり席となっています。

 お店は外観も内部も店主のこだわりを感じさせる造りである。私たちが訪れたのは午後1時過ぎだったが、昼食時にお客さんで混雑したためか後片付けが滞っていてしばし着席を待たされた。そして準備した麺も私たちで最後ということで、私たちの次の訪れたお客さんをお断りするほどの人気店のようだった。

 私たちはメニューを見て、妻は「天ぷらうどん」(1,450円)、私は「肉うどん」(1,100円)を頼んだ。なお、注文の時に面の硬さを問われたので「普通を」とお願いすると、「普通は硬めなので、やや柔らかめにすると良いですよ」というスタッフ(主人の奥さん?)の勧めにしたがい「やや柔らかめ」でお願いした。

 しばらく時間をおいて出てきた「天ぷらうどん」は鉄鍋に入った熱々のうどんと、別皿に盛られた5種の天ぷらが出てきた。続いて私が注文した「肉うどん」もやはり鉄鍋に入り、うどんに上には豚肉がたっぶり載ったうどんが出てきた。

   

   ※ こちらは「天ぷらうどん」です。

 まずは麺類をいただくときの儀式(?)にのっとって、だし汁を一口。う~ん、やや濃い目の味付けながら旨い!妻も同じ感想だった。麺の方は、「やや柔らかめ」と云いながらも私にはけっこう硬めな感じだった。これが普通、あるいは硬めで注文するとどんな感じなのだろうか?ちょっと興味をおぼえたのだが…。

   

   ※ こちらは私がいただいた「肉うどん」です。

 薄切りの豚のバラ肉は汁との相性がとても良く、美味しくいただくことができた。妻の天ぷらのカボチャをトレードしてもらい味わったが、非常に良く揚げられていて美味しかった。

 私にとっては硬く感じた麺だったせいか、何回もよく噛み砕いたこともあり、満腹感を十分に味わえた一杯だった。

 食後にはサービスでアイスコーヒーが提供されたことは予想外の嬉しさだった。ごちそうさまでした。

   

   ※ 食後のサービスとして提供されたアイスコーヒーです。

【手打ちうどん 香村 概要】

札幌市豊平区西岡3条13丁目

電  話   011-582-1222 

営業時間   11:00~14:30(麺がなくなり次第終了)

       17:00~20:00(麺がなくなり次第終了)

定休日    土日祝日休み

座席数    34席(カウンター10席、テーブル4×3席、小上がり4×3席)

駐車場    有(店前横後 20台)

入店日   ‘21/04/02


おバカな高校演劇対決 FINAL

2021-04-01 15:45:38 | ステージ & エンターテイメント

 毎年3月末、札幌市教育文化会館で行われる「おバカな高校演劇対決」を楽しみにしてきた。しかし、13回続いたこの催しも今回で最後だという。名残惜しみながら、高校生たちの最後の舞台を楽しんだ。

        

 3月28日(日)夕刻、札幌市教育文化会館で「おバカな高校演劇対決」を楽しんだ。今回出演した高校演劇部は、大阪精華高校札幌藻岩高校滝川高校の3校だった。このイベントは、現在滝川高校演劇部の顧問をされている二瓶耕一氏が札幌の高校演劇部の顧問をしていたときに、道内外の高校に声をかけて始めたイベントだとうかがっている。特色は大阪からわざわざ手弁当で参加している精華高校演劇部の参加である。精華高校のバカバカしさに徹底した舞台がこのイベントをより意味ある(?)ものにしているようにも私には見える。

 当日の舞台は、その大阪精華高校の舞台で幕が切って落とされた。演題は「一生懸命演劇部」「おしゃべりはやめて」という2本立てだった。精華高校の舞台はこれまで同様のドタバタ劇でお爺ちゃんにはイマイチその面白さが伝わってこない。でも若い人には受けているんだろうなぁ…。「おしゃべりはやめて」の方は、昨年コロナ禍のためにこのイベントが中止となり参加できなかったOGが参加していたことが印象的だった。

 2番目に登場したのは札幌藻岩高校である。彼らの演目は「かくれんぼ2021」という舞台だった。私にはこの藻岩高校の舞台が一番しっくりくる舞台だった。というのも、“かくれんぼ” という誰もが幼いころに遊んだ体験をもつものを題材として、そこに現代高校生らしい笑いやオーバーアクションも挟みながら、感動の舞台を創っていく巧さを感じた。藻岩高校の舞台はこれまでも何度も見させてもらっているが、客席からの共感を呼ぶ舞台が多かったように思う。

 最後はこのイベントを主宰する二瓶耕一氏が指導する滝川高校が「ステキな舞台の作り方」という演劇を披露した。精華高校のテーマも演劇部志望者が減少しているという危機感を題材にしていたが、滝川高校も僅か4人の部員で、その少なさを補うために廃材部員という廃材で作った人形もキャストに加えるという奇手を編み出し、さらには黒子役で顧問も出演するという舞台を創り出した。その努力は買えるとしても客席の共感を得られたかどうかの評価は保留することにする。

        

 感動はその後にやって来た。第13回を最後にして最終回を迎えた「おバカな高校演劇対決」の最後を飾り、3校に出演者全員が舞台に集合し、ミュージカルのレ・ミゼラブルで歌われた「民衆の歌」の歌詞を高校演劇讃歌の内容に変えて、出演者全員がお腹の底から歌うさまが素直な感動を呼んだ。彼らが心の底から演劇を愛していることが私に伝わって来たからだ。私もまた高校演劇を心から楽しみにしている一人である。これからも別の舞台を追いかけたい…。