田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

スノーシュー  in 旭山記念公園 Ⅱ

2022-02-08 16:44:11 | スノーシュートレック & スノーハイク

 今日の午前、1月の観察会に続いて「旭山記念公園自然観察会」に参加した。今日参加してみて、自分がこれまで旭山記念公園のほんの一部しか足を踏み入れていなかったことを痛感させられた。

   

 1月15日の観察会に続いて2度目の観察会に参加した。案内・指導役は旭山記念公園の「山の家」の職員の皆川さんという方だった。皆川氏は前回も案内をしていただいたのだが、公園内の木や野鳥についてたいへん詳しい方で、私は皆川氏の説明を聴きたくて今回も参加を決めた。

 参加者は前回よりやや少なく15名くらいだったが、主婦層が多いようだった。

   

 今回案内された地域は、前回は「山の家」から南側にあたる藻岩山登山道方向や公園と隣り合う「旭山都市環境林」の方だったが、今回は「山の家」の東方向の第1駐車場の東側の谷間の森林内だった。その地域は大きな谷となっており「山の家」の職員間では「旭山キャニオン」と呼んでいるとのことだった。

 雪の条件は先日の大雪の影響で、一歩踏み込むごとにスノーシューが埋まるほどの深雪だった。案内の皆川氏は前回同様、目に入るさまざまな木の種類について説明してくれたが、同時に森林内に響く野鳥の声を聴き分け私たちにその野鳥の名前を教えてくれたが、私にはその野鳥の声を聴き分けることも、その姿を目にすることもできなかった。

   

 ここでは教えていただいた木の中から写真を撮り、メモできたものを羅列することにしたい。

◇ヨーロッパトウヒ  左側の濃い緑の木はトドマツだが、右側の木の枝が反り返ったようになっているのがヨーロッパトウヒで、寒さに適し成長が早いということで道内に導入されたそうだ。

   

◇ミズナラ  若い木のころに冬になっても葉を落とさず、次の芽生える新しい葉の生育を助けるそうだ。

   

◇ヌルデ(白膠木)  ウルシほどではないが人によっては肌がかぶれることがあるそうだ。花序が垂れ下がっているのが特徴だという。

   

◇イヌエンジュ  樹皮に菱形の模様ができるのが特徴。写真でははっきりしないが、よく見ると菱形が見える。

   

◇ハクウンボク  樹皮が灰黒色なのが特徴

        

◇ドロノキ  公園内で最も高い木だそうだ。

        

 それにしても私はこれまで何度も旭山記念公園を訪れているつもりだったが、前回も今回も案内されたところは初めての地域だった。私はこれまで遊歩道が設けられているところだけを散策しているに過ぎなかったことを思い知らされた。雪の季節だからこそ、スノーシューだからこそ、普段は足を踏み入れることのない地域を案内され、新たな旭山記念公園の魅力に触れた思いである。できれば3月のスノーシュー自然観察会にも参加したいと思っている。 

   

※ キツツキの仲間が樹皮を剥がしたものが木の周りにたくさん散らばっていました。

《北京冬季五輪寸評》

 本日の話題は何と言っても「スキージャンプ混合団体」の高梨選手のスーツ失格問題だろう。コトの経緯については、新聞で詳しく報じられ、ワイドショーでも各局がこぞって取り上げていたので誰もが知るところとなっているので割愛するが、高梨沙羅選手は今五輪においてすっかり “悲劇のヒロイン” となってしまった感があり、彼女の受けた心の傷は相当に深いだろうことを思うといたたまれない気持ちになる。救いはテレビ各局が彼女のこれまでの努力を讃えるトーン一色になっていたことだ。彼女の心の傷が一日も早く癒されることを望みたい。

 ジャンプ問題がクローズアップされたことで、絶対王者と目されていたスケート女子1500mの高木美帆選手の銀メダルに終わったことが霞んでしまった感がある。彼女にはこれから挽回できるチャンスがあるだけに、それを生かしてほしい。

 そして本日の話題としてはスケートフィギアの羽生結玄選手のショートにおけるまさかの第8位スタートである。ここからの金メダル奪回は夢物語だろう。羽生選手にとっても最後の五輪は辛い結果となりそうだ。

 とどうも今五輪におけるチームジャパンは今一つ勢いが感じられない。今後に出番を控えている選手たちの健闘を祈りたい。


吉村昭に嵌まったかも?

2022-02-07 16:28:33 | 本・感想

 今さらながらの感はあるものの、私は吉村昭本に嵌まった感じがある。とあるキッカケで吉村の著「間宮林蔵」を手に取った。するとこれが面白かった。続けざまに「破獄」、「戦艦武蔵」と読むにいたって、私は今吉村昭に夢中になりつつある。

 それほどの読書家とは言えない私だが、まあそれなりには読書に親しんでいるつもりだ。昨年は私が所属する「めだかの学校」で藤沢周平原作の映画観賞を連続的に取り上げたこともあり、集中的に藤沢周平本を読み進めた。ところが大量に藤沢周平の短編を読み進めたことで、私の中にある種の “飽き” が漂い始めた。

 私は藤沢本のほとんどを安価なBOOK○○で買い求めていた。昨年末のある時、藤沢本の近くに陳列されていた吉村昭著の「間宮林蔵」が目に入り、吉村というよりも間宮林蔵に興味があって買い求めてみた。

         
 するとこの「間宮林蔵」が面白かった。間宮林蔵という人物自体が非常に興味深い人間なのだが、その間宮林蔵の樺太探検の様子をまるでその間宮に寄り添っていたかのように、あるいは間宮自身になり替わったかのような筆致に私は夢中になってしまった。

 夢中になった私はすぐさまBOOK○○へ出かけ「破獄」「戦艦武蔵」を買い求めた。

「破獄」は4度の脱獄を繰り返し「昭和の脱獄王」とも称された実在の白鳥由栄をモデルにした小説であるが、この作品もまた吉村の筆が冴えわたった作品の一つと評価されている。特に網走刑務所の脱獄に関しては、博物館「網走監獄」を観覧し、彼が屋根を伝って脱獄するシーンが再現されているところを見たこともあり、非常に興味深く全編を読むことができた。

        

 一方「戦艦武蔵」も吉村の代表作品の一つとされているが、私には前記二つの作品とは微妙に異なった印象を抱かせてくれた作品である。というのも作品は戦艦武蔵の建造期のことを精緻に書き進めた話が大半を占めていたことによる違和感だった。もっとも戦艦武蔵は太平洋戦争においては、戦争の形態が戦艦主体の戦争から航空機主体の戦争に切り替わっていった時代で、満を持して建造されたにもかかわらず大きな戦果も挙げぬまま撃沈されるという悲惨な運命を辿ったことによるのかもしれないが…。

        

 ただ、私が抱いた「間宮林蔵」、「脱獄」と「戦艦武蔵」の違いについて、吉村自身が次のように語っていたとある解説から知ることができた。そこで吉村は次のように語っている。「記録を肉付けさせる証言を求めて書く『戦史小説』に息苦しさに似たものを感じ、事実の拘束性に苦痛を感じるようになった。それに対して、『歴史小説』の方がはるかに自由で創作的で満足感を得られる」と述べたと言われる。

 この吉村の言葉が、私が抱いたことと通じているのかもしれない…。とは言いながら、吉村はその後も「戦艦武蔵」のような『戦史小説』も何本も手掛け、当時まだ確立されていなかったいわゆるノンフィクションの分野においても先駆者としての役割を果たしているのである。それらについては、これからもっともっと吉村の作品に触れることによってそのあたりの違いについて考えてみたい。

 私はその後も吉村作品を買い進めているが、今最も読みたい吉村本は北海道苫前郡の開拓部落で住民7人を食い殺し、3人に重傷を負わせた「三毛別羆事件」をモデルにした、彼の代表作の一つでもある「羆嵐」である。ところがこの本だけは何度BOOK○○に出向いても書棚から見つけることができない。おそらく人気本なのだろう。だから私はこの作品だけは市の図書館から借りようと思っている。「羆嵐」を読み終えた時には また吉村昭についてレポしてみたい。

《北京冬季五輪寸評》

 本日のトップの話題は何と言っても男子ジャンプノーマルヒルでの小林陵侑選手の金メダルでしょう。彼のどこか飄々とした競技に臨む姿勢が好結果に繋がったように思われます。もちろん自力があってのことですが…。

 さらにはフィギア団体で初の銅メダルを獲得したこともアッパレでした。その他、スノーボード、クロカンスキー、アルペンスキーと選手たちは善戦していますが、残念ながら世界のトップクラスとは少し差があるようです。

 今夕はスピードスケート女子1,500mに期待の高木美帆選手が登場します。有力な金メダル候補の高木選手の健闘を祈りたいと思います。


北京五輪パブリックビューイング

2022-02-06 17:16:52 | スポーツ & スポーツ観戦

 「NHKの280インチの大画面で高梨選手の金メタルジャンプを目撃しました!」と報告するつもりだったが、残念な結果となってしまった。昨夜、NHK札幌放送局でおよそ30人の方々と静かに声援を送ったのだが…。

   

※ 北京冬季オリンピックジャンプ競技の高梨選手のフォームです。2回目には意地の100mジャンプでした。

 昨夜午後6時30分からNHK札幌放送局の8K公開スタジオにおいて、北京五輪の女子ジャンプ競技を観戦のためのパブリックビューイングが開催された。入場券を入手して会場に行ったところ、すでにおよそ30人の方々が集まっていた。

   

※ カメラで写せた唯一の写真で、NHK札幌放送局の前に立てられたパブリックビューイングを知らせる看板です。

 競技開始は7時30分からだったが、その前に小山凌アナウンサーの司会によって、元スキージャンプ選手の山田いずみさんがジャンプ競技の特徴、観方などを説明するトークセッションが設けられていた。ジャンプ競技については、私もかなりテレビなどで知識を得ていたので、特に耳新しいことを得たわけではなかったが、改めてジャンプ競技が選手同士の戦いであるとともに、風との闘いでもあることを山田さんの言葉から再認識することができた。

     

   ※ NHK札幌放送局の小山アナウンサーです。     ※ 元女子ジャンプ競技選手の山田いずみさんです。

 280インチの画面はさすがに大きい。目の前に大きな画面が迫ってくるようで、選手たちの迫力あるジャンプを楽しむことができた。

 競技の経過そのものについては私が説明するまでもなく、高梨選手をはじめ、他の日本人選手3名も願っていたような成績を挙げることはできなかった。

 高梨選手は結局、メダル一歩手前の第4位という結果に終わったのだが、十分に準備し、精一杯の戦いだったと思えた。冷静に考えると、高梨選手が金メダルに最も近づいた大会はソチ大会だったのではないかと思える。当時の彼女は世界と戦うワールドカップにおいて向かうところ敵なしの状況だったが、大会本番では風のいたずらも手伝い金メダルどころか第4位という残念な結果に終わった。その頃はまだ女子ジャンプの普及度も今ほどではなく、高梨選手の技術が圧倒していた時代だった。

 その後徐々に競技も普及し、体格の良い外国人選手の台頭もあり、それほどたやすくは勝てない状況となったが、それでも高梨選手は健闘していた。そして迎えた2018年の平昌大会、ここでも金メダルを期待されていたのだが、結果は銅メダルだった。

 彼女が苦戦するようになった理由の一つは、彼女の身長が152cmと女子選手の中でも小柄のためにスキー板の長さが制限を受けて短いことがある。(正式には身長だけではなく、体重なども加味されて長さが指定されるようだ)板が短ければ浮力も当然小さくなり、ジャンプには不利である。また、筋力も劣るためスキー操作が難しいことにも繋がってくる。さらには高梨選手の最大の特長であるスキー技術も外国人選手が学習することによって、技術差が縮まってしまったことが挙げられる。

 こうした不利な条件の中で彼女は懸命に闘ってきたのだ。伝えられるところでは、平昌大会以降、自分のそれまで積み上げてきたジャンプ技術を一度解体し、再びより高度な技術の構築に努めたという。

 そうした努力、工夫を重ねて迎えた北京大会だったのが…。北京は高梨選手に残酷な結果をもたらすことになってしまった…。

 試合を終えた彼女のコメントが痛々しい。「結果で恩返しできなかったのが、悔やまれるところです。私は頑張って当たり前だった。頑張っても結果を残せなければ意味がないので、私の頑張りが足りなかったんだと思う」と…。そんなことはない。彼女は十分頑張ったし、その頑張りが尊かったと私には思える。彼女の努力を知っている私は、心から彼女の努力を讃えて「ご苦労さん。あなたの努力は素晴らしかった。ゆっくり休んでください」という言葉を送りたい。

 彼女は今後について次のように語っている。「結果を受け入れているので、私の出る幕はないのかもしれないな、という気持ちもあります」と…。彼女はこの大会を期に第一線を退くことになるかもしれない。

 もし、そうした事態になったとしても彼女は別の世界できっと輝く存在になれる女性のような気がしてならない

《北京冬季五輪寸評》

 男子スキーモーグル競技の優勝候補と目された堀島行真選手が予選15位と出遅れて心配されたが、その後は実力を発揮して銅メダルを獲得し、日本選手最初のメダリストになったのは見事だった。

 その他の競技も次々と始まっているが、昨日、今日と女子ジャンプ同様思うような結果とはなっていないようだが、これからの健闘に期待したいと思う。

※ 残念ながら会場内でのカメラはNGだった。そのため掲載した写真はウェブ上から拝借した。


講演会、イベントなどが軒並み中止の事態に…

2022-02-05 14:49:11 | その他

 これだけコロナ禍が猛威を奮っていれば致し方のないところだが、私が予定していた講演会、イベントなどが軒並み中止の事態になっている。なんとか猛威が収まり、以前のように講演会やイベントが楽しめる状況になってほしいのだが…。

 ご存じのように先月後半から北海道だけではなく、全国各地でコロナウィルス感染者数が過去最多を記録するという異常事態となっている。提示したテータは北海道の2月2日現在のものであるが、それ以降も傾向は変わっていない。

   

 そうした中、当然の措置として各種の講演会、イベントなどは軒並み中止となっている。記録のために私が予定したり、入場券を入手したりした後に中止となった講演会、イベントなどを列挙してみると…

 ◇1月30日(日) 知床の日記念日 しれとこ大百科

 ◇2月 4日(土) さっぽろイランカラプテ音楽祭

       

 ◇2月13日(日) ほっとニュース北海道トーク&ライブ

 ◇2月16日(水) 2030冬季オリンピック市民ワークショップ

 ◇2月17日(木) 市民健康教育講座

 ◇2月20日(日) ウィンタースポーツフェスタ

 ◇2月23日(水) 道警ふれあいコンサート

以上が、中止、または申し込みを終えた後に中止連絡が入ったものである。

 一方、この期間でも開催実施に踏み切ったイベントもあった。それは、拙ブログでもレポ済みだが…、

 ◇1月29日(土) 札幌弁護士会講演会・木村草太都立大教授講演会

        

 ◇1月30日(日) アフターランチブレイク

 これらは主催者が相当逡巡しながら開催したと思われる。札幌弁護士会などは主催者がそのあたりの経緯について説明もされていた。

 一方、私が所属し、運営にもかかわっている「めだかの学校」については、この事態を迎えいち早く中止を決定せざるを得なかった。というのも高齢者グループである私たちが集いを持つことは、「もしも」を考えた時に、いの一番に避けねばならないと判断したからである。

 さて、私はこの後にも参加したい講演会、イベントなどが控えている。特にチケットを手配済みの◇2月12日(土)講談師・神田山陽独演会、◇3月8日(火)PMF connect LIVEコンサート、はどうなることかと心配している。主催者もチケット販売済みのイベントについてはその判断に苦慮していることと推察される。いずれにしてもコロナ禍が収まることが第一なのだが…。

        

 そうした中、NHK札幌放送局は今夜行われる北京オリンピックの女子ジャンプ競技を8K公開スタジオで「みんなで応援!北京オリンピックパブリックビューイング」と称して実施するという。感染対策を十分に施しながら参加してきたい。

《北京冬季五輪寸評》 

 昨夜、北京冬季五輪の開会式を観た。「素晴らしかった!」というのが私の偽らざる感想である。映像と出演者の動きがマッチングして、美しい世界が演出された。自国賛歌を前面に出さず、選手入場の音楽は誰もが耳にしたことのあるクラシックを並べ、これまでの冬季大会の都市名を列挙したり、世界の平和を願い「イマジン」の曲を流すなど…。

 肥大化する中国に対する警戒感を払拭するかのような演出を見て取ることができた。願わくば開会式で演出したように世界平和を願う中国であってほしいと思いながら画面を見入った私だった…。         


雪上ハイク in 三角山~大倉山~小別沢縦走

2022-02-04 19:25:00 | スノーシュートレック & スノーハイク

 なんとも奇妙なスタイルをした雪上ハイクだった。スノーシューを絶えず小脇に抱えたまま山中を彷徨した私だった。それほど三角山界隈は市民に人気の山である。私はこれまで何度もトライしながら見つけることのできなかった小別沢への縦走ルートをようやく見つけることができた。

 久しぶりのアウトドアである。鈍った体を叩き起こさなくてはと三角山に向かった。目的はこれまで何度もトライしながら見つけることができなかった三角山から小別沢へ抜けるルートを見つけることだった。幸い最近購入したガイドブックが縦走コースを分かり易く表示してくれていたので、「今度こそは!」の思いで三角山に向かった。

 コースの状況が分からなかったが、三角山は人気の山だから軽アイゼンを装着すれば十分と考えたが、大倉山、そして小別沢方面の状況が分からない。そこでスノーシューを小脇に抱えてスタートした。

 想像していたとおり三角山の登山路は雪が固まっていて、軽アイゼンの爪が効いて登り易かった。約40分を要して三角山々頂に到達した。山頂は風もなく、晴れていて心地良いほどだった。

   

※ 三角山々頂に向かうコースは写真のようにしっかり踏み固められていました。

   

※ 三角山の山頂標識です。雪のために埋まりそうですね。

   

※ お約束の三角山々頂から札幌市街を眺めた図です。

 小休憩の後、大倉山に向かった。大倉山へのコースは完全に尾根コースである。大小4つの峰を超え、5つ目の大きな峰の頂が大倉山である。大倉山々頂の真下すぐのところに「大倉山ジャンプ競技場」のスタートハウスがある。山頂の標識は登山路脇に立つ木に小さな標識が打ち付けられていた。大倉山々頂には三角山から30分を要して着いた。

   

※ 大倉山へはこうした尾根コースの峰をいくつも越えて行きます。

   

※ 大倉山ジャンプ競技場のステートハウスです。

   

※ 大倉山の山頂標識です。

 大倉山から直ぐに「奥三角山」に向かった。実は目的の「小別沢」へのルートは、奥三角山へ至る途中から分岐して、奥三角山の山頂に向かわずに小別沢に向かう分岐点があることが分かっていた。

   

※ 大倉山から下ったところで見える「奥三角山」です。

 大倉山からはかなりの下り傾斜を降り、再び奥三角山へ向かって上り返すという 複雑なコースだった。やがて奥三角山の山頂へ至るルートと小別沢へ至るルートの分岐点に達した。私は予定通り小別沢に進路を取った。これで「未踏の小別沢へ至ることができる」と確信した。ここまでも私はスノーシューを小脇に抱えたままだった。そしてこの時点では、「小別沢入口」を確認したから、そこから折り返して「往復縦走」をする心づもりだった。

   

※ 奥三角山の山頂を目ざすルートです。斜面を斜交しながら高度を稼ぎます。

   

※ 奥三角山と小別沢の分岐点です。左が奥三角山、右が小別沢入口に至るルートです。

 ところが!なんと分岐点から小別沢へのルートは激しく下降するコースだった。私はスノーシューを抱えたまま何度も転倒を重ねた。このコースを上り返すだけの気力も体力も持ち合わせてはいなかった。私は小別沢入口からぐるーっと大きく迂回する道路を歩いてスタート地点に戻ることを決心した。激しく下降を続けたコースもやがて平坦になり、小別沢入口に着いたときには大倉山から1時間が経過していた。

   

※ 小別沢に向かうルートを振り返った時のコースです。見た目よりずーっときついものでした。

   

※ 小別沢入口の案内板です。

 この小別沢入口から三角山の登山口まで一般道路を迂回したときにどれだけの距離か分からなかったのが不安だったが、三角山の登山口に至る道は分かっていたので、ともかく歩き出した。

 一般道路を歩き、途中から左股川の左岸を雪を踏み固めた散歩道が通っていたのでそこを歩いた。この区間が遠かった。およそ1時間近く歩き続けたのではないか。ようやく左股川が琴似発寒川に合流する地点に至り、またまた一般道路の端を歩く羽目になった。苦しい苦しい1時間50分の行軍を経て、なんとか三角山登山口に駐車した愛車のところに到達した。

   

※ 右に左股川を見ながら、こうしたコースを延々と歩きました。

 最後は非常に疲れてしまったが、目的だった「小別沢入口」に到達することができ、念願の縦走を完遂することができ満足の雪上ハイクだった。

◇総行動時間 4時間10分

◇山間歩行距離 5.7km ◇平地歩行距離 7.0km    ◇総計 12.7km

《北京冬季五輪寸評》

 いよいよ北京冬季五輪が始まる。北京五輪に対していろいろな見方もあるようだが、出場する選手たちに責任はない。選手たちは自らの競技力を最大限に発揮しようと集中して競技に挑むはずだ。その姿を目に焼き付けたい。私は東京五輪同様、時間の許す限り今回もテレビ観戦したいと思っている。そこで感じたことを連日短めに記述してみたいと思う。

 昨日、開会式を前に競技が始まった。女子アイスホッケーは強豪スウェーデンに対して健闘し3対1で見事初戦を飾った。幸先良いスタートである。今後の活躍に期待したい。

 一方、期待の男女スキーモーグル予選も行われた。こちらは男女ともにワールドカップで好成績をあげていると伝えられていたが、男女ともに3位以内には一人も入れず、やや暗雲が立ち込めたか?特に男子のメダル候補とうたわれていた堀島選手が16位に沈んだ。まだ可能性は残してはいるものの、やや心配な出だしである。巻き返しを期待したい。

 今夜はいよいよ開会式である。

                            


映画 №338 香川1区

2022-02-03 14:48:21 | 映画観賞・感想

 不謹慎な言い方かもしれないが政治的なエンターテイメントとして楽しめた映画だった。映画「なぜ君は総理大臣になれないか」ですっかり名をあげた衆議院議員・小川淳也氏の人柄や姿勢に共鳴した市民と共に、地元メディアの盟主である平井卓也氏に挑む選挙戦を描くドキュメンタリーである。

        

 昨日午後、サツゲキにて話題(?)の「香川1区」を観た。

 この映画を観てみようと思ったのは、1月25日付の北海道新聞の「論壇」において東工大教授(元北大教授)の中島岳志氏がこの映画を観て、先の衆議院選挙において「同調圧力」が働いた象徴的な選挙区だったことを指摘した一文を目にしたからだった。

 映画では、中島氏が指摘するように露骨な同調圧力が働いていたかというと、「あゝ、あり得ることだな」的な感想を覚えたくらいだった。というのは、私自身が日本の政治風土に毒されているからなのかもしれない。私たちが住む北海道においても、社員を演説会に動員させるとか、反対に組合員に対して幹部が動員を指令するなどといったことが選挙の時期になるとよく見聞きすることがあり、そのことにあまり疑問を持たなくなっていたからだ。また、国会における「党議拘束」などは典型的な同調圧力ではないだろうか?私たち日本人の中に宿る悪しき風潮である「同調圧力」について、中島氏が指摘しているように日本の中から払拭していかねばならないものであることに異論はない。

 昨年10月の衆議院選挙の香川1区からは、自民党から平井卓也氏、立民党から小川淳也氏、維新から町川順子氏の3人が立候補した。当初、大島新監督は3陣営をできるだけ公平に映し出そうとしたのではなかったろうか?事実、公示前には当時デジタル改革担当大臣だった平井卓也氏は余裕の表情でインタビューに応えていた。ところが選挙戦が進むにつれて情勢が厳しいとみるや露骨に映画撮影班の撮影を拒絶し始め、平井氏の登場画面が少なくなってしまった。結果的に映画は小川淳也氏を中心としたものとなっていった。

      

 その小川氏であるが、魑魅魍魎が渦巻くという政界に打って出る人材としては、あまりにも真っすぐで、あまりにもピュアで、あまりにも……で、と政治家というイメージからは最も遠い存在と思われる人間と映る。しかし、その人間性に魅力を感じた若者や主婦たちから熱狂的に支持され、応援を受け、これまで6回戦って1勝5敗と圧倒されてきた地元新聞社、テレビ局を経営する御曹司の平井卓也氏に見事圧勝する選挙戦を描き切ったのだ。

 リード文でも触れたように、民主主義の根幹である選挙をエンターテイメントとして観ることは不謹慎のそしりを免れないかもしれないが、楽しめた映画だった。

   

※ 選挙戦に勝利し、支持者たちに御礼と決意を述べる小川淳也氏です。

 ただ、私は小川淳也氏のこれからについては若干憂慮の思いがある。果たしてこれから政界において彼の思いがどれだけ通ずるだろうか?という心配である。彼の真っすぐさ、彼の理想主義がどこまで共感を呼び、同志を増やすことができるだろうか?

 私はむしろ少人数でもいい。志を同じくする仲間と集い、今の純粋な思いを直接国民に発信する立場に立つことの方が彼の存在感を高めることになるのではないだろうか、と思うのだが…。さらには 平井帝国の逆襲にも備える必要もあるだろう。

※ 掲載写真は全てウェブ上から拝借しました。


サウジアラビアを一蹴 WCアジア最終予選

2022-02-02 16:10:44 | スポーツ & スポーツ観戦

 またまた日本が誇るRW伊東が躍動した!首位を走るサウジアラビアに対して2対0のスコアは完勝と称したいくらいだ。しかし…。WC本選出場が近づいたとはいえるが、まだまだ予断は許さない。

     

 森保一監督はほんとうに頑固な監督であると、この試合で思い知らされた。私も疑問を呈し、多くのサッカー評論家などからその起用を大批判されているベテランの CFの大迫、左SBの長友を、この試合でも躊躇なく(?)なく先発に起用した。「躊躇なく」と表現したが、森保監督の中では相当に逡巡した結果なのだろうけど、森保監督の胸中では彼らに対する信頼は揺るいでいないということだろう。そして森保監督は見事に結果で答えた形となった昨夜の対サウジアラビア戦だった。

     

※ 前回、対中国戦と先発イレブンは全く同じ。前回の写真をもう一度使いました。

   

 この対戦においても輝いたのは伊東純也” だった。前半32分、相手DFを振り切ってのセンターリングは伊東選手の真骨頂で、彼の俊足が南野選手の先取点に繋がった。それ以外の場面でも伊東選手は前半に自らシュートに持ち込んだシーンが2度ほどあり、まさにキレキレの状態だった。

 その好調さは後半にも持続し後半開始5分、その起用が話題の長友選手からのパスを胸でトラップし、右足を一閃すると見事なクリーシュートが相手ゴールに突き刺さった。これで伊東選手はWC最終予選4試合連続ゴールである。このシーン、あまりにもビューティフルゴールだったため、伊東選手自身の驚きの表情が印象的だった。

   

※ 自らのクリーンシュートに驚きの表情を見せる伊東純也選手です。

 ここまで記述してくると昨夜の対戦は日本にとって順風満帆だったように思えるが、実際はそうでもなかったと私には映った。試合全体でのボールポゼッションはサウジアラビアが圧倒していた試合だった。データを入手できていないが、おそらく60%近くはサウジアラビアがボールを支配した試合だった。ただサウジはボールを支配すれどもシュートに持ち込む場面が少なかった。その要因は日本が誇る中盤の3人、そして若干心配されたSBの二人が守備的ブロックを形成してサウジを容易に中に入れさせなかったことが相手ゴールの状況を作らせなかったということが言えると思う。

   

※ ヒーローインタビューを受ける伊東選手です。前回ブログと同じような写真となってしまいました。

 こうして日本は今回のホーム2戦に連勝して、描いていたとおりの結果を残すことができた。これでここまでの最終予選の対戦戦績が6勝2敗、得失点差+6で勝ち点18として、勝ち点19のサウジアラビアに次いで2位の位置をキープした。昨夜、勝ち点差1の僅差で3位に付けていたオーストラリアが対オマーン戦を引き分け、勝ち点1しか積み上げることが出来ず勝ち点15となり、日本と3点差となった。

   

 日本の残り試合は、3月24日のアゥエイでの対オーストラリア戦、3月29日のホームでのベトナム戦を残すのみとなった。戦力的に見て対ベトナム戦は問題なく勝利を計算できると思う。問題は宿敵オーストラリア戦である。

  この試合、勝利するとWC出場決定、引き分けだと最終戦に有利な状況で臨める。しかし、もし敗戦となると勝ち点で並ぶが得失点差でオーストラリアが2位に浮上し、日本は大ピンチである。WC本選出場を賭けた大一番である。

 私が考える日本にとっての好材料は、オーストラリアが前回、前々回のような圧倒的強さが影を潜めている点である。以前はケーヒルという素晴らしい点取り屋が存在したが、今回はそうした傑出した存在を欠いているところが日本にとって好材料のように思われる。

 一方、心配な材料としてアゥエイでの戦いという点はけっしてプラス材料とはならない。さらに、日本代表の大半の選手が今やヨーロッパを主戦場としている点である。ヨーロッパ在籍の選手たちはチーム事情もあり対戦の3日前くらいに集合するのが精いっぱいのようだ。長い距離を移動するための体力面、さらには短い時間での戦術の練り上げ、すべてが難しいところが心配である。事実、今予選においても移動後の最初の試合のパフォーマンスには心配な点が多かった(WC最終予選り第1戦、対オマーン戦はそのことが如術に現れた対戦だった)

 アゥエイということに関しては、ヨーロッパで戦う選手たちは毎試合がアゥエイのようなもので精神的にたくましくなっていると信じたい。また、体力的、戦術的に不利な点についてもこれまでの経験を糧として乗り越える以外に道はない。

 対オーストラリア戦、第1戦に続いての勝利を!、最低でもドロー(引き分け)を信じて3月24日を待ちたいと思う。


現代(いま)のポップミュージックライブを聴く

2022-02-01 15:57:04 | ステージ & エンターテイメント

 「なんか分らんなぁ~」、「でもどこか心地良いなぁ~」というのが率直な感想だった。「ランチブレイク」なんていう5人組をまるで知らなかった。札幌文化芸術交流センターSCARTSが主催するライブを聴く機会を得た。

         

 

  SCARTSでは札幌市内で活動する音楽やダンス、演劇などの若者に活動の場を与え、それを市民に提供する場としてSCARTSステージシリーズ」を定期的に開催しているようだ。それを私が知り、「現代のポップミュージックを聴いてみるのもいいなぁ」と思い出演者などのことは何も知らずに観覧を希望したところ、入場券が舞い込んだということである。

 そのステージが一昨日、「ランチブレイクのアフターランチブレイク」(なんだか言葉遊びみたい…)と称して、札幌市民交流プラザの1階、「SCARTSコート」で行われた。

   

 ※ 演奏中の写真はもちろんNGだったので、演奏前にステージをパチリと。

 入場時に渡されたパンフでは、札幌を拠点に活動するポップグループ・ランチブレイクと紹介し、彼らのことを「かたちにとらわれず自由でアグレッシブ、おしゃれなサウンドにコミカルさと哀愁を併せもつというイイトコ全部取りの音楽で、札幌にて脂ののったライブを展開している」とあった。

 ステージは5人が登場するや、いきなり演奏に入った。なかなかノリの良い曲だった。ふつうならコアなファンたちが歓声を上げるところだがコロナ禍のためか静かに聴き入っている。でも手拍子もないところがちょっと不思議に思えた。グルーブの構成は、リーダーでサイドギター&メインボーカルのクソトングいのうえ、リードギター&ボーカル小松チホコ、キーボード&ボーカルのmisaki、ベースギターのスミス、ドラムスの船橋“ロリス”孝太郎の5人組だった。

     

※ 彼らの写真をウェブ上から拝借しました。

 ステージは特別MCなどもなく、次々と彼らのオリジナルが披露された。MCもないので曲名が分からない。確かに日本語の歌詞を歌っているのだが、歌詞不明瞭でいったいどのような内容なのかも分からないまま、計9曲が披露された。途中バックに映像が流れので「温泉」、「蕎麦屋」、「ヒストリア」といって曲が歌われたらしいことは推察できたが…。

 ともかく曲の内容そのものの訳は分からなかったが、聴いていて耳障りではなく、むしろ心地良さを感ずる曲が多かった。   

 先に手拍子もなかったと書いたが、あるいはコアなファンはわざわざ往復ハガキなどで申し込むという面倒な手続きをしてまで参加してはいなかったのかもしれない。会場はけっこう若い人たちが目立ったが、彼らは「ランチブレイクってどんなグループ?」という思いで参加していた若者が多く、あるいは彼らのパワーに圧倒されていたのかもしれない。

 面白い光景に出会った。何曲か演奏が終わった時にふと横の席を見て見ると、私と世代が違わないような男性があの大音響の中で居眠りをしていた。きっと彼にとってはたとえ大音響だったとしても、それは眠りを誘うほどの心地良い音楽だったのに違いない、と私は思ったのだが…。

 う~ん。彼らの音楽にのめり込むことは間違ってもないが、今どきのポップミュージックの一端を知った思いだった。

 

今夜はWCアジア最終予選 対サウジアラビア戦!

 1月27日の対中国戦に続いて、難敵サウジアラビアとの一戦です。ここでもし敗戦となると、WC本選出場はかなり難しくなるシビアの一戦です。何としても森保ジャパンに勝利を!の願いを込めてテレビの前で声援を送ります。明日のブログで観戦記を。