まずは ちょっと重く苦しい本です。 【沈黙】 遠藤周作著 新潮社 これはアマゾン ポチ です。
後でまた読もうと思うところに 付箋を貼るんですが 付箋だらけになっています。
読みにくいでしょうから横書きします。
「強い者も弱い者もないのだ。強い者よりも弱い者が苦しまなかったと誰が断言できよう」司祭は戸口にむかって口早に言った。
「この国にはもう、お前の告悔をきくバードレがいないなら、この私が唱えよう。すべての告悔の終わりに言う祈りを。・・・・安心して行きなさい」
怒ったキチジローは声を抑えて泣いていたが、やがて体を動かし去っていった。自分は不遜にも今、聖職者しか与えることのできぬ秘蹟をあの男に与えた。聖職者たちはこの冒とくの行為を烈しく責めるだろうが、自分は彼らを裏切ってもあの人を決して裏切ってはいない。
史実に基づいたフィクションでしょうが 巻末に 本当の記録が出てきます。 苦しんで苦しみぬいた司祭が 転んだ(棄教した)あと 日本人の名前に改名して生きていた ここを読んで なんとも言えない哀しさを感じました。
【少年と犬】 馳 星周 著 文藝春秋 石橋進さんからの
犬の物語と言えば 普通は 家族としての飼い主と愛犬の物語ですがこれは違います。
主人公は多聞(犬)で 少年に会う為に5年も旅をする間に、出会った飼い主(それぞれ別人)を助けます。名前も変わります。
私は本当に気づきました。 私がmomoを選んだ ずっとそう思っていたけど momoと暮らした13年間 私の今までで 一番堪えがたい時期だった momo が私を助けるために 私を選んでくれたということを。
この2冊 たまたま名前が変わるということも考えました。今日は七夕様です。 皆様の会いたい人に会えるといいですね。
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