写真を撮ったのはお昼前ですが、丁度というべきか、広瀬川の右岸に人がいました。
化石を取りに来た人かな(右岸の岩盤にはホタテガイをはじめ貝の化石が一杯あります)と、遠くからは思ったのですが、そうではなく、写真のように投網を投げる人でした。(こちらでは”投網をぶつ”といいます。)
何と物好きなというか、まだこんなに濁って、増水しているのにといいたいところですが、”お主、なかなかやるの~”と言いたくもなります。
やはりこの増水で上流から鮎が下ってくるだろうという考え、それに広瀬川では濁っていても鮎はとれるという経験がもとになっているのでしょうか。
その昔、私が「がらがけ」で鮎釣りをしていた頃は、増水も濁りも大して気にかけませんでした。というか、逆にその方が釣れるのではないかと思ったくらいです。事実釣れましたし、私が始めて”友釣り”なるものをやってみたのも増水で濁っているときでした。
中学校の頃でしょうか、当時はカーボン製はもとよりグラスファイバー製もまだなく、鮎釣り竿は竹製でした。仙台の場合はがらがけの竹竿は、2間少々から2間半の長さですから長くて4.5メートルの長さですか。(今の鮎竿の標準的な長さの半分ですね)
ガラガケでとった鮎をオトリにして、ハナカンをとおし、友釣りの真似をしてみました。やはり、川は増水して濁っていました。釣れるとは思っていなかったのですが、今で言うビギナーズラックなのでしょうか、釣れたのです、掛かったのです。
瀬で竿を出していたのですが、その引きの強さに圧倒されました。なんだこれはと思う間もなく、必死に耐えて釣り下り何とか2匹を取り込みました。この時のハナカンはもちろんフック式の大きなものでした。
話は元に戻りますが、彼はときどき網を投げながら右岸筋を上流に向かっていました。私が見ている限りでは取れませんでした。とはいっても網を投げるのをみたのは、3回くらいでしたが。多分釣果は零だったのではないでしょうか。