鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

5月15日

2011-05-15 21:15:08 | お知らせ

 いくら震度3くらいとはいえ、一日に何回も揺れるのはたくさんです。朝から夜まで何回体感したでしょうか。夜の9時過ぎにも揺れましたが、考えてみると朝の9時過ぎにも揺れました。こんなにいつまで経っても余震が収まらないということは、もしかして大きなM8.0クラスの地震が来るのかも、と考えたくなくても悪い方向に考えてしまいます。振り返ってみると、もしかして2ヶ月以上も毎日何らかの揺れに遭っているということになるのかも。こんなこともちろん初めてのことですし、精神的におかしくならない方がおかしいのかもしれません。子どもたちに悪い影響がなければいいのですが。

 毎日の余震だけでなく、それ以上に長期にわたる不安の元凶、原発、福島第一原発を抱えている地域のみなさんの心身はどうなのでしょうか。彼らのことを考えると、こんな自分が情けなく恥ずかしい次第です。 原発の状況はさっぱりいい方向に向かっているようには感じませんし、何といっても東電や政府の言うことが信じられません。東電や政府の人間が記者会見等で言っていることの裏は何だろうか、何か隠してはいないか、本当はどうなっているのか、眉唾物です。せめてもの備えとして”騙されない”という気構えは持ちたいです。

 14日現在の大震災による死亡は15,037人、行方不明は9,487人とのことです。死亡が15,000人を超えてしまいました。そして避難している人が116,591人もいます。電気が通じなくて専らラジオしか聞けなかった頃は何百人が死亡したとかいう段階でした。仙台でも荒浜で200人以上が死亡したとか言っていましたが、そのときはそれだけでもビックリしました。本当か、そんなに津波でやられたのかと驚くと同時にそんなことがありえるのかと半信半疑でもありました。それがどうですか、あっというまに5桁もの数字になってしまいました。これが現実、現実を受け止めないと、受け止めて前に進まないと、そうです、そのとおりです、でも、となってしまう。安っぽい感傷でしょうか。もしかしてそうかもしれません。気持ちを切り替えないといけません。

 

 あまりマスコミでは取り上げられていませんが、きょう5月15日は「沖縄本土復帰の日」なのですね。1972年・昭和47年5月15日に正式に復帰しました。それから39年が経つのですか。来年が40年ということで、来年は大きく取り上げられるかもしれません。東日本大震災があったし。でも今の沖縄の現状をみてみると、復帰してよかったのか、本土(という言い方は嫌ですね)の人間が言うのもおこがましいのですが、米軍基地を巡るおととしからの動きをみると、復帰してよかったと心からいえるかどうか疑問です。1国2制度、香港やマカオのようになっていた方がよかったのかもしれません。

 それはそれとして、今日の朝日新聞に一面広告が出ていました。「意見広告」というのでしょうか。

 ”命どう宝” 

 「普天間吉は撤去、米海兵隊は撤退を。」

 『トモダチ作戦』はいらない。

 『思いやり予算』を復興支援に。

 「変えよう!軍隊や核抑止力、原発に頼らない日本へ。」

 主催は沖縄・意見広告運動東京事務所・関西事務所ですか。

 昭和20年の今頃の沖縄では、日米両軍の死闘が展開されていました。日本軍にとっては絶望的な戦いでした。沖縄の住民も否応なく戦闘に巻き込まれて死んでいきました。場所によっては沖縄の住民に自決を強いておいて、住民を守るはずだった日本軍が満足に戦わずに投降するという悲劇を超えて喜劇としかいいようのない事件もありました。

 大江健三郎の「沖縄ノート」裁判で、大江健三郎達の主張が最高裁で認められたのは幸いでした。いくら政権べったりの最高裁であっても、彼らの主張を認めざるを得なかったという事実は重いです。

 10年くらい前ですか、夫婦で沖縄をレンタカーを借りて一周しました。カーナビがついていたのですが、カーナビにうつる地図に閉める米軍基地の広大さにはびっくりしました。基地の中に沖縄がある、基地の空間を利用して道路を走らせているのかと思いました。あまりに沖縄に負担を押し付けています。本土側の身勝手です、身勝手すぎます。やはりここはアメリカ軍に出て行ってもらうしかありません。その点フィリピンはよくやったと思います。巨大な、フィリピンにある巨大な米軍基地を撤去させた。

 でもなあ、日本の場合、外務省は日本の外務省ではなく、アメリカの国務省の日本支店だからなあ。外務官僚にとって、日本や日本人は目じゃない、アメリカあっての日本ということが国是ならぬ省是となっているらしい。アメリカの利益になるようにすることが、日本国外務省の仕事というのだから呆れて物が言えません。まず外務省から大幅に改革しないと、沖縄問題は一歩も前には進まないでしょう、悲しいけれど。

 こういう構図は福島第一原発にも当てはまります。住んでいる住民のことよりも、東電や歴代政権が進めてきた原発行政を守ろうとしているように感じます。東電の態度には、絶対に東電はつぶされることはないのだというものを感じて腹が立ちます。かかった費用は国民が負担すべき、なぜなら国策として原発は推進されてきたのだからと。一体どうなっているのでしょう、日本は。

 

 暗くなったついでに、もうひとつ。朝日新聞の社会面に載っていたのですが、「淡水魚からもセシウム  いわきのアユ 北塩原ワカサギ」という見出しです。いわき市の鮫川のアユから基準値を超える放射性セシウムが検出されたそうです。

 放射性セシウムの基準は1キロあたり500ベクレルのところ、アユは720ベクレルだったとか。これだけなら大したことはないように感じますが、福島第一原発の状況を考えると、これから増えることはあっても減ることはないと思うのですが・・・。

コメント (2)
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