
台風が去って間もない土曜日、早朝からパスハンターに跨り五日市方面の山へ。
これまで何度か行ったことのある峠~神社~変電所のルート。通常峠までの上りルートは川沿いの舗装林道をひたすら漕ぐのが一般的だが今回は峠近くにある山頂への直登ルート。
通常ルートとは別の林道から登山口まで行き山と高原地図では破線で記載されている登山道を担ぐというもの。以前担いだことのあるルートだがその時の記憶を頼りに辿ることにした。

所々湿った舗装路を漕ぎはじめる。暑くはないがそれなりに湿気があるようで汗も出てくる。
途中採石場の跡などがありやや廃れた雰囲気の林道をひた走る。沢沿いの道だがやはり台風の後だけあって水量は多いようだ。
林道もやがて舗装も途切れ、車では走行困難の非舗装路に。今回の台風でということではなさそうだが落石や崩落箇所もチラホラ。
そしていよいよ登山口。確か沢沿いに登っていくはずだが…。

えっ!?水量が思いのほか多く登山というより沢登りの部類に入りそうな状態。しかもこちらは自転車付き。
とりあえず自転車を置いて偵察。一瞬このまま引き返し、通常ルートで峠を目指そうかとも思ったが、最初さえ乗り越えてしまえばなんとかなりそうと判断し自転車を担いで沢に入る。
予想通り最初は苦労したがその後はとりあえず歩けるレベル。生々しい崩落の跡もあったがそれほど危険を感じる箇所もない。何度かの渡渉を経てようやく沢を離れつづら折れの急斜面にとりつく。植物が生い茂っているので足元がやや見にくかったがここまで来ればもう安心。あとは体力さえあれば問題なく切り抜けられる。

やはりパスハンターにはアーガイルが似合う(?)。

ようやく斜面を抜け出し尾根に出るとここからは山頂に向けて一直線の急登。結局は急坂なのだ。それでも幾分乾いた風が吹く中自転車を担ぎ上げるのは気持ちいい。山頂ももうすぐだ。
つづく。