たしか2月の大内宿へ行ったっきりで、あとはいつも誰かと一緒のお出掛けだった。
それはそれで楽しいけど、やっぱり一人で行ってこそのプチドライブというもの。
ここんとこ何かと忙しい日が続いていたが
思いがけずポッカリと、たった一日だけど自分の時間が出来た。
そして思いついたのは、以前から行って見たいと思うベストテンのなかのひとつ!
猪苗代町の中の沢にある達沢不動滝へ行く事にした。
家事を済ませて家を出たのが10時少し前で、スタンドで給油をして
メーターをゼロに…さぁ出発!! 今日も暑い。
平日とあり国道はそこそこ空いて、途中会津村から脇道を磐梯町を経て
一路猪苗代町へと磐梯山を左手に眺めながら、梅雨の晴れ間に気分最高!!
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磐梯山写真スポットから
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同じ磐梯山でも、裏磐梯方面から見ると随分と形が違う事が分る。
猪苗代町へ入り、そこから裏磐梯方面から福島市方向へと
いつだったか、夫と息子が桧原湖のわかさぎ釣りへ行った時に
後を追いかけるように出掛けたのだが
道に迷って福島方面へと行ってしまった道を行けば良いだけの事なのだが
だいたいの地図を見て来ただけなので、どうやら通り過ぎてしまったようだ。
途中のお店で聞き、逆戻りをして中の沢温泉の標識から左折し
幾つかの集落を過ぎて…道は両脇の杉の木で木洩れ日状態となっていた。
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ようやく不動滝への案内標識を発見!(車中より)
それでも途中の畑に居たお年寄りご夫婦に道の確認をして
ようやく到着、中の沢達沢(たっつぁわ)の不動滝。
ちなみに、帰りにもう一度お礼を言おうと思ったけど
お年寄りご夫婦の、ばーちゃんの方が用足ししてたので素通りした(笑)
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白木の大きな鳥居があり、傍には駐車場…達沢の不動滝と原生林とある。
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その鳥居の裏側には戊辰の道があった。
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途中、ここで手と口をすすいでから奥へ奥へと…。
すでに渓流のせせらぎの音と何種類かの野鳥の鳴き声に
渡る風は爽やかさを通り越して、気持ち肌寒さを感じさせるくらいで
渓流に寄り添うような不動滝へと続く道は湿っていた。
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途中、苔生した岩をわしづかみする様な杉の木を見たのには自然の驚異さを覚えた。
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足元には、名も知らぬ白い小さな野草が涼しげに揺れて…。
追記 いつもコメントをくださる山の事や山野草に詳しい山小屋さんに教えていただき
クルマバムグラの花と判明、クルマが付くのは葉の形からのようです。
山小屋さん ありがとうございました。
5分くらい歩いた頃だろうか、目の前に不動滝が見える。
滝のそばには不道明王様が祀られ、すぐ脇には休憩所(本来は社務所)が設けられている。
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滝の音を耳にしながら静かな気持ちで手を合わせる。
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前方に不動滝(男滝)が見える。
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手前には女滝があり、水量こそ少ないがなかなか繊細で趣があり
まさに女性らしさ…白糸の滝を彷彿とさせる。
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男滝は高さ10m、幅16mで豪快さを感じさせる。
流れ落ちる水飛沫がオゾンというかマイナスイオンというか
天気次第では虹が見える事もあると言うが、残念ながら見る事は出来なかったが
充分に満足できるものだった。