あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

昔の味 かつおのハラス 

2010-06-27 23:04:26 | 食べ物 レシピなど
今日はいかにも梅雨に相応しく終日雨の日となった。
エアコンを入れると寒い様な、消せば蒸し暑い様な…なんとも遺憾しがたい。




目に青葉山ほととぎす初がつお…の季節。
店頭にはかつおが並べられて、安く買えるのが嬉しいのだが
どうも私は、ちょっとクセのあるかつおの刺身はあまり好きではない。

ちなみに「本がつお」という言葉があり
って事は「ウソのかつお」もあるって知ってました?

かつおには、独特の臭みがあるので京都では
「びんちょ(キハダマグロの子)」を「かつお」と称して売っていたようで
これは、どこのお店でも同じらしく「ウソのかつお」の正体は
「びんちょ(キハダマグロの子)」だった…というお話。

と、まぁ そのかつおなのだが、刺身にすると出るお腹の部分をハラスと言って
言えば余りモノなのだろうけど、塩焼きにすると…これが美味しい♪
だから、ハラスの部分が安く売られていて
かつおの刺身も好きなのだが、その塩漬けにされたハラスを
焼いて食べるのが、もっと好きな夫だった。

かつおの時期になるとハラスが食いたいと言うので
5枚くらいで150円から200円くらいで買えるのだが
塩漬けにされているのではなく、生のままでパックに入っているので
塩を振って焼いてあげるのだけど、どうも水っぽくて美味しくないと文句を言う。

昔は塩漬けにされたのが売られており
焼くとクルンと反り返って、厚みもあり油も乗ってて
何よりもしょっぱいけど、一枚あったらご飯一膳など軽いものだと。

血圧が高くならないんだろうかと思うのだけど
どちらかと言えば、昔から肉体労働派の夫。

汗をかく量はハンパではなく、そういうとこ塩分が排出されてしまうのだろうか
昔っから血圧は正常で、塩っ辛いものを接取しないようにしてさえも
少し高めの血圧の私とは違いで…そういうとこ、遺伝なのかなぁ。

私だって知ってるけど、5枚を先っちょのとこを針金かなんかで束ねられて
よく魚屋さんの店先に売っていたもので…なんというか昔の人って
塩鮭とか塩いかとか、そういう塩辛いオカズでご飯をたくさん食べていた。

そんな事を思いながら、どうしたら夫に満足いくハラスを食べさせてあげられるのか?
ひょんな事から息子が干してみたらのアドバイス…ハラスの干物か!
さっそくアミアミの三段カゴを取り出して、塩をまぶしたハラスを乗っけてみた。



買って来たかつおのハラスにシッカリと塩を振り干物にする。


おりしも天気の良い時で、風も適度にあってか…その晩に焼く事が出来た




なかなかな塩梅に干上がったようだ。

焼いても余分な水っぽさはなく適度な歯ごたえで
塩分は昔のものとは違い、かなり手心を加えたけど
かなり美味しくい出来たのではないかと…夫曰くこの味だと!!
甚く感激の様子で、酒の肴にご飯の友にと…まぁ食うわ食うわ(笑)


さっそく焼いて…召し上がれ~♪

きっと三陸辺りの海辺の人は、こういうのは食べないのだろうなぁ…。
山に囲まれて、今でこそ新鮮な魚が食べられるようになったけど
昔は干物だとか塩漬けにされたものなどしか手に入らなかったのか
棒たら煮だとか鰊の山椒漬けだとか、そうそう「こづゆ」にも干した貝柱。
イカ人参はするめイカ使用だし…会津にはそういう類の郷土料理がある。

会津の郷土料理  ポチっと♪

まぁ 先人の知恵って事か…ともあれ満足のいく鰹のハラス。
昔の味が食べたかった~~!!と騒ぐ夫に満足させられて良かったかな(^_^)v



という事で、今日の一枚! 蛍を見つけた~!!をUP♪


私の掌で撮影後、また梅雨空の夜へと放してあげた。

コメント (22)
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