あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

行ってみたかった喜多方市『ひなの蔵めぐり』

2016-02-21 22:37:02 | プチドライブ・地域の事

昨日は思いがけずに息子一家が友達の家に遊びに行くというので
ぽっかりと時間の空いたじいとばあ。
たまには二人でどこかへ出かけて来たら?と言われて
私には行きたい場所があった。

喜多方市で行われている『ひなの蔵めぐり』が開催されて
市内を散策しながら参加店に展示されているお雛様を見て歩く事で
特にふれあい通りの旧嶋新商店三十八間蔵には
『ひなミュージアム』が設置され、たくさんおのお雛様が見られるそうだ。

夫にそこ行こうって誘ったのだけど
腰が重くて行きたがらなくて…なにもったいぶってんだか!!
別に一緒に行かなくってもいいし!とは思ったけど
いいからいいから、家の中にばっかりいたらボケると
半分脅して一緒に行く事にしたけど、やっぱり 一人で行けばよかったかな…( *´艸`)

この日は曇天で午後から雨になるという。
そんな予報の曇り空を会津若松市内まで貫通した縦貫道路で喜多方市内入り。
はてさて、このふれあい通りっちゃどこにあるのか?
どうも喜多方市ってのは道が分かり難い。
とりあえずリオンドール(地元スーパー)まで行ったら分かるかと思ったけど
その通りに出るまでが容易じゃなくって、それでもなんとか辿り着いた。

思った通りその通りがメインストリートで
車はそのままリオンドールの駐車場に停めて
目の前に喜多方ラーメン神社が目について
そこでメインの旧嶋新商店三十八間蔵の場所を聞く事にした。

割り箸をイメージした鳥居型モニュメントで
喜多方ラーメンの起源や歴史的な背景、麺やスープのおいしさの秘密などが展示され
喜多方市内全域のラーメン店を紹介するパネルコーナーや
ラーメン丼を御神体に見立てた御仮屋(おかりや)などもあり
特設の大きなラーメン丼の中に入って記念撮影することも出来るらしい。

中に入って行くと祠があった。

思いがけなくも、旧嶋新商店三十八間蔵はラーメン神社から
歩いても数分の所にある事が分かった。
八百屋さんの脇の道を入ると、長く連なったような蔵が見える。
なるほど…これが旧嶋新商店三十八間蔵と言われるのが分かったような気がした。

三十八間蔵とは、明治時代創業の荒物を扱う商店
嶋新商店を営んでいた長嶋家の店舗蔵から敷地奥へと連なる蔵で
店舗蔵、座敷蔵と母屋、そして4棟の商品蔵と続く建物は三十八間の長さがあり
そこから三十八間蔵との通称されている。

軒下には昔懐かしいソリや杵や臼、唐箕などが見られた。

砂利道を歩いて思わず入口を通り過ぎてしまったようで
中から声をかけてくださり、薄暗い蔵の中へと入って行った。

中に入った途端、思わず足が止まった!!
薄暗い中裸電球だろうか、その光に浮かび上がった無数の吊るし雛と
中央に明治時代のお雛様と思われる年代が並んで
それを取り囲むようにたくさんのお雛様が…500体ほどとか聞いていたけど
不気味さを伴った壮観さとでも言おうか、思わず見入ってしまった。

すごい数の吊るし雛で、昔の着物などで作られたらしい。

中にはいろいろと説明してくださる方がおられて
明治や大正時代のお雛様の話だとか
三人官女の一人は眉毛がないのは既婚者だからなのだとか
普段聞けないような話をたくさんしてくれ
ストーブの上の鍋から甘酒を振る舞ってくださった。

昔でもケース入りのもあったようだ

思わず圧倒される!!

蔵の中央の階段をも利用して飾られている。

お雛様の着せ替え人形らしいもののようだ。

付随していた人形

昔の箪笥には本当に着物などが入っていたのには驚きだった。

昔懐かしい甘酒を飲みながら、たくさんのお雛様をジックリと見せていただいて
帰る時には手作りの楊枝入れをいただいて来た。

ずっと以前から行ってみたかった旧嶋新商店三十八間蔵の
蔵の中という特殊な…と言うか、古いお雛様にとっては
おあつらえ向きの展示場なのかもしれなく
一種独特な雰囲気を味わって来た。

 

 

 

コメント (24)
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