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あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

結婚式のそば売り そば口上

2012-03-22 22:47:25 | 思い出

以前 いつもコメントをくださる山小屋さんのブログ
大内宿でネギ蕎麦を食べられた時に
ネギ蕎麦の由来についての説明があって思い出したのだが
昔 pochiko地区でも似たような謂れがあった。

私がまだうら若き頃の話なのだが…結婚式の手伝いに行って
無事婚礼の儀が終り、その後手伝いの人に大義振舞いと言う
お手伝いありがとうございましたの意味もあって
たくさんのご馳走が振舞われる。

もちろん、そういうものを準備するのは手伝いの仕事なわけで
考えてみたら、自分たちが食べるご馳走を作る手伝いみたいなものだけど
当日宿泊した親族の為に朝ごはんの支度などもしていたから
やっぱり おつかれさま~っての、ご馳走はあって良いかな…なんて思うのだけど。

そうそう、こういう冠婚葬祭の手伝いで楽しみなものと言ったら
葬儀の時は何十個も揚げられる饅頭の天ぷら!
揚げたて熱々のを味見と称して食べられた事だったり
婚礼の時は餅を搗くので、搗きたてのきな粉餅の美味しさは絶品だったなぁ。

大変だった分、それなりの楽しみもあったって事だよね。

そんな婚礼のお手伝いに行った時に、一回だけ蕎麦売りを見た事があった。
会津には蕎麦口上というのがあり、それを歌いながら
お客さまに蕎麦は要らねが…と売って歩く蕎麦売りが行われていた。

その婚礼の時に食べる蕎麦は、丼ではなく普通のご飯茶わん?
小丼か…そこに入るくらいに丸められた蕎麦。
わんこ蕎麦のあんつぁまみたいな感じと思っていただきたい。

つゆをかけてネギが一本、もちろん大内宿の様な水道のホース並みのではなく
細くて短いのを一本蕎麦に挿して、大きなお盆にいくつも並べられた蕎麦を
地区で民謡の上手なお年寄りが…会津木綿の合わせとさっぱかま
頭には手ぬぐいでほっかぶり?随分昔の事で不確かだが
会津特有の作業着姿だったように思う。

そば口上にもいろんな種類があるらしいが、確かこんな口上だったような気がする。
東西東西(とざいとざい)、ちょっと鳴り物止め置きまして、ほほほのほうと誉めましょう。
ほめましょう。さて本日、御当家の御祝い、~~~~~っと!

詳しくはこちら  ポチッと!!

茹でた蕎麦を手でクルクルっと巻いて、蕎麦箱と称するスノコ状になった箱に
いくつもいくつも作っておくのだが、慣れないと上手く丸められなくて
年かさの人が上手に早く丸める手さばきに目を見張ったものだった。

ちなみにお葬式の時はそうめんで、婚礼の時は蕎麦だったが
昔、自宅で行われていた冠婚葬祭は、その中で使われる料理を
作りながらにして覚えて来た。

キンピラや辛子和えの味付けは誰がする?だとか
若い人はハイカラにサラダとか作ってくんつえ~などなど。
けっこうワイワイと楽しいものではあった。

今はほとんどが自宅で行われる事がなくなり楽になった分
伝えられる場所が無くなったというのも寂しい気がする。

 

 

 

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28 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
料理番 (tyakomama)
2012-03-23 00:26:44
そうだね!
今は、冠婚葬祭の手伝いも、家の留守番とか、受付位になっちゃたね。
私も、嫁に来がけは、近所の手伝いに行って、最初は、洗物、下ごしらえ、たいがい仕切る人は、決まっていて、その人の指図で動くんですよね。
でもいろんなことを教えてもらいました。
煮物などは、今でも役に立っています。
でも、あるところでは、お手伝いの人が、天麩羅など家に運んだりする人もいて、びっくりもしました。
返信する
冠婚葬祭 (シン)
2012-03-23 00:29:03
pochikoさんのお話を聞いていると、伝統的な仕来たりが何かとあって、以前は特に大変だったでしょうね。
そば口上なんてものがあったり、今では若い人だけの「2次会」風のものがあったりで。。。。
銀行の支店長が新しく赴任した場合、新赴任地の冠婚葬祭の仕来たりをまず最初に学びます。
銀行さんは不特定多数の方々とのお付き合いですから、お取引先の業種や規模、取引度合い等によって、ご祝儀(香典)、出席者(支店長か次長・課長か)、祝電(弔電)のランクをどうするか、等々を瞬時に判断して決めます。
この辺が大手銀行の支店長の悩みの一つになるのでしょう。

でもね、札幌(北海道と置き換えてもいいかも?)では、昔から簡略化、手作り、支えあいなどを基本に物事が決められてきました。
pochikoさんが最近書かれているこの種の記事に関しては、当地ではほとんどありません。
娘の結婚式も、もちろん会費制で、仲人「制度」が消滅して、ご両家負担などというものは聞いたことがありません。
それだけ若い人がしっかり自分を主張するようになったんだと喜んでます。
当然ながら若い二人ですから、お金に余裕はない。
でも友達以上の式をやりたい。
だから事前に相当額を娘に渡しておくのです。
彼のほうも、関東出身でありながらそうらしいです。
家と家が結ばれる訳でもでないので、本人同士の結婚という意識が広がってきたのでしょうか。
話が大きく逸れてしまいました。
ブログには書いてません、かけません、・・・ってことがありますが、娘の結婚式は札幌で、とのことなので、いろんな意味で楽しみにしてます。
特に先方の開業医の先生(お父さん)と2度目になりますが、親しく楽しい会話ができること、ワクワクしています。

あっ!! 自分の話ばっかりになってしまいました。
品格に欠けるコメント、お許し願います。
返信する
Unknown (ナニナニ)
2012-03-23 00:41:30
今は家ではやらないから、でもそういう思いでもはっきり覚えて、
地域に溶け込んで、
そして自分のものにしてるから、すごいpochikoさんは。
私は、昔の擬似結婚式を手伝いして、おねえさま達に教えてもらいました、
でもそれを生かすことはないでしょうね、
今年も、催しあるのかな、その時は又、お手伝いです。

返信する
なるほど~ (emico)
2012-03-23 08:24:16
どんどん良い伝統が消滅して行く事に寂しさを感じますね(T_T)
今は便利な時代と言うか
個人個人も忙し過ぎるし
どんな事にでも企業が進出してきて・・・
プロの演出にはかないませんものね~

どちらが良いのかという事よりも
自分の子供たちにも幸せな結婚生活を
しっかりと歩んで欲しいと考えています

pochikoさんのお嬢様も結婚式が楽しみですね
返信する
いいですね~ (オヤジな私)
2012-03-23 09:30:23
ほほほのほうと誉めましょう♪

やはり先人は賢い智恵がありますね。
誉めることが円滑な人間関係の特効薬。
よく伝えてくれてます。

考えれば、誉める、誉められることがなくなってきました。幼い頃、周りから誉められやる気をだしてきました。
復活させたい誉め言葉です。

土が顔を覗かしまてますね。
畑仕事も間近でしょう。

返信する
そうだよねぇ・・・ (おっちゃん)
2012-03-23 11:23:45
昔は冠婚葬祭ったら
必ず自宅でやってた。

その為、お手伝いが必須で
お年寄りから郷土料理も伝統も、
若い世代に伝承された。

けど、今はそういう良き風習も完全に
途絶えてしまった感がするねぇ!

w(゜o゜)w オオー!
pochiko地方も春近しですねぇ♪
返信する
人と人の繋がり (azami)
2012-03-23 15:21:43
pochikoさんのお話、古き良き時代の人と人の繋がりの大切さを今1度考えさせられます。

こちらで7,8年前に自宅で葬儀をされるお家があったけれど、、料理の殆どは仕出し屋さんに注文で、お手伝いに行っても、せいぜい味噌汁を作るかお茶の用意をする程度です。
とは行っても、何をするにしても仕切るおばちゃんが何人か居て、その人の指示で細々なお手伝いをするのですが、何かを教わるってことは少ないですね~。

父の葬儀の時も感じたのですが、ホールにお任せするとお手伝いの人たちに粗相をする心配もなく、自宅の台所に大勢の手伝いの人が入ることもないし
その人達に気を使うことも無くて、楽と言えば本当に楽だったと思います。
こんな田舎でも、もうこの7、8年は自宅での葬儀って1度もないんですよ。時代なんですね~。
その分、何かの時には助け合うと言った結びつきが弱くなっているのは確かですよね。

雪が殆ど融けちゃてるね!土がもう少し乾いて来たらお待ちかねの畑が忙しい季節だよね。
我が家もいい加減にジャガイモを植えねば・・・今年はいつまでも寒いので遅くなってます。
返信する
Unknown (レオママ)
2012-03-23 15:56:09
全国的に今は家庭で人寄せはしなくなりましたよね。
レオママも本当に幼い頃曾おばあちゃんが亡くなり家で葬式を出したの覚えています。
庭にかまどを持ち出し大きな釜でほうれん草をゆでたり近所のおばちゃん達が働き手としてにぎやかにやっていました。
男の人達はじゃんぼん(葬式の事)の準備で半紙でたなばた飾りのような物をつくったり外ではたらいていて子供心に楽しい事のように記憶しています。
今ではそんな事もないですが式の後自宅でお茶くらい出すみたいですね。
ところで今から息子の嫁ぎ先のお通夜に行くんですが変わった宗派らしく色々な決まりごとがあるらしくこまります。
ネックレスやイヤリングお断り。線香は半分に折って寝かしておく。
棺には何一つ入れないんですって。
坊さんの説教が長いらしいのですが始まったら一切出入り禁止なんですって。
そろそろしたくせねば
返信する
そば (マオママ)
2012-03-23 16:15:57
大内宿でネギ蕎麦食べましたよ(^_^;
都会では冠婚葬祭を自宅ですることはほとんどなくなりました
義父が亡くなった25年前には自宅でし、ご近所の方々が“炊き出し”と言って稲荷ずしなどを作って大変なお世話をしてくださいました
その後は一軒一軒お礼を言って回ったのを思い出しました^^
ご近所付き合いがまだ濃かった頃です
今では代も変わって家も処分した人も多く葬儀社でしていますね~
pochikoさんのところはまだまだ多くの風習が残っているんですね

婚礼の時の蕎麦口上って初めて知りました(^o^)
返信する
蕎麦口上 (山小屋)
2012-03-23 16:37:53
雪がだいぶ解けましたね。
いよいよpochikoさんの出番のようです。

昔は冠婚葬祭を自分の家でやりました。
5人組の人が中心になっていろいろと
準備をしました。
子供にとってはお餅や赤飯などのご馳走が
食べられるのを楽しみにしていました。
さすがにネギをそのままかじるという習慣は
ありませんでした。
今回大内宿で初めて体験しました。

会津若松の蕎麦口上・・・
なかなかおもしろいですね。
今度テープに吹き込んで送ってください。
もちろん、pochikoさんの美声でお願いします。
返信する

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