1998年「日本歴史」に「虚実はあざなえる縄--殉死者たちの墓碑から」という論考が発表された。著者のHPでも紹介されその存在はよく承知している。
著者は九州大学の比較社会文化研究院教授で日本中世史がご専門の服部英雄教授である。
内容についても何度か読み、今般「阿部茶事談」を史談会で取り上げるについて再度読み込もうと思い検索してみると、「殉死者たちの墓碑から--虚実はあざなえる縄」と天地が逆さまにはなっているが、PDF化された文章が公開されていた。大変読みやすく有難いことではある。
山本博文氏の著作にもよく引用されている。阿部一族の事件を考える上では、欠かせない優れた論考である。