36 候へとの 御上意ニ候間諸勢一度ニ押寄一揆
をはたし候へとの儀候間其旨を御まもり
候へと私ニ被仰候間頼母伯耆舟相留申たる
にてハ御座有ましくと存候 其上先書弐如申上
越中様御遣番歩之御小姓衆を頼母所ゟ
誓文
立允様へ上せいもんを立友田源左衛門を以申
上候事
一一揆大矢野をあけ申段ハ熊本ニて聞得申候を
御家老中談合之上ニて上使之御衆へ隠申由
申候 其わけハ肥後之御人数熊本を不打出
内ニ大矢野を一揆あけのき候と御座候ヘハ御
国之為如何ニ候との儀ニ御座候由申候事
一きり志たん男女之数事付上不申鉄炮数
人数之事斗 ちかハ迄も可申上旨奉
得其意候 原之城之人数よくはたらきし
もの八千程御座候内鉄炮数五百御座候と申候
さいせんハ鉄炮千丁御座候と申候かそれハうそニて
御座候 五百丁必定之由申候 城々廻り海手迄も
この時期あちこちに紫陽花の花が咲き始めた。まだ初々しい乙女の感じである。散歩しながら「花の装い美しく・・」と裕次郎の歌を口ずさんでいる。
雨をまち、日に日に鞠の形を整えその色を変えていく。何を惑わそうとしているのだろうか?
今年の梅雨入りはやや遅いようだ。散歩から帰りつくころ、小さな雨が降り出した。
お昼からは小雨の予報、やはり紫陽花には雨が良く似合う。
紫陽花や 誰が為鞠を装える 津々
(寛永五年正月)廿九・晦日
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| 廿九日
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忠利溜池ニ放鷹 |一、今日ため池ニ、御鷹野ニ被成 御出候事
惣銀幷有馬ノ汲湯 |一、御船頭舟下五郎兵衛罷下候ニ、惣銀、又有馬之湯積下由申候事、
積下ル |
| (立成)
岡本蔵人知行ノ算 |一、道家左近右衛門ゟ被申越候ハ、岡元蔵人内一郎兵衛ニ、彼知行之庄屋相そへ進之候、知行之算用
用 | 被仰付通、被申越ニ付而、加藤新兵衛・栗野伝介方ニ、算用被聞候へと申遣候事、
| 麻殻
大橋ヨリ麻木廻漕 |一、中津郡大橋ニ、麻木百束有之を、舟を遣し積廻申候様ニと、末村九右衛門申ニ付而、則鏡善右衛
| 門ニ申渡候也、
| (重政) (楢)
呼野金山詰鉄炮足 |一、続亀介与■崎理介儀、呼野金山ニ永ク居申ニ付、妻子引越度由申候間、御門出切手か被遣由、
軽妻子ノ引越ヲ願 | 亀介内飯田二左衛門をよひ、申渡候事、
ウ 門出切手 |
平茸 |一、春木金太夫ゟ、平茸一はち上ヶ被申候事、
| 西大野ノ内
鳬ノ探索 |一、歩之御小姓衆寺内五兵衛・山本喜兵衛けりを見せニ遣候処ニ、大塚村三つ居申由、被申候事、
| (徳力村、規矩郡以下同)(新道ヵ)
|一、徳利木・高多布・■■寺・蒲生・合馬、伊藤太左衛門・谷小八郎見申候へ共、居不申由、被申候事、
| (高津尾村) 〃
| (規矩郡)(同上)
鳥見規矩郡ニ鳬ヲ |一、内藤平左衛門・松村四郎兵衛、西大野・東大野・石原町辺見申候へとも、けり居不申由、被申候
見ズ | 事、
| (利宗)加藤家臣、春日局実兄、当時62歳、翌6年家光に仕える。
斎藤利宗ヨリ鷹ヲ |一、式ア殿ゟ、使者を以被仰聞候ハ、斎藤伊豆所ゟ鷹をすへさせ、歩之御小姓と見え候仁被参候間、
贈ラル | やと奉行可申付由、被仰越ニ付、則申付候事、
| (規矩郡、以下同)(伊)
鳥見 |一、山本安大夫・三輪権内、三郎丸・井川・葛原・曽根・うるしさき・たはら・つだ・ぬき・中野・
| (冬野)
規矩郡中鳬ナシ | ふいの・横代・丸か口・石田・水町、ありき候へとも、けり居不申由、被申候事、
| (規矩郡、以下同) (越か)(隠蓑)
鳥見 |一、横井宇左衛門・山路勘左衛門、石原・横代・堀石・かくれみの・志井・野原、参候而見申候へと
規矩郡中鳬ナシ | も、けり居不申候、志井ニハ年内ゟけり四つ五つ居申候へ共、此十日斗以前ゟ居不申由、庄や次
| 右衛門と申者申候由、被申候事、
| 御小袖壱つ
| 銀子弐枚 〃〃〃〃〃
斎藤利宗使者ニ給 |一、斎藤伊豆所ゟ、鷹をすへ来候使ニ、御銀弐枚被下候事、右ノ使者奉行ニ、益永太兵衛付申候事、
銀 | 〃〃〃〃
| 但、歩之御小姓也、
取上シ脇差ヲ返付 |一、坂崎一角内吉ノ介、わきさし御せんさくニ付、被 召上候へ共、御赦免ニ付、返被下、慥請取申
| 異筆 一角内
ス 請取 | 候、以上、「但、送状ニ相違無御座候、以上」 宮崎三太夫(花押)
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| 晦日
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| (浦上) (国遠)
京ヨリノ唐塗ノ折 |一、瀬兵衛ゟ、去年京ゟ下申唐ぬりの折敷之由ニて、四箱ニ三十九枚御座候、被成 御意候ハ、道倫
敷ニ絵ヲ描カシム | ニ申渡、絵を書せ可申由ニ付、其段道倫ニ申候ヘハ、是迄出置候へと被申ニ付、出申候間、此段
| 道倫へカ申渡由ニて、被出候事、但、広沢少右衛門ニ渡ス、
| (高月)
人留番之小者神頭 |一、人留ノ御番西村善兵衛、じんどうの御矢一筋持参仕候、昨日被成御通候御跡御座候由申候而、善
| (三淵之徳)
ノ矢ヲ拾得ス | 兵衛小ものひらい申由ニて、上ヶ申候、則左膳殿を以上被申候ヘハ、よく上ヶ申由、被成 御意
| 旨、則申渡候事、
| (規矩)
唐ノ円座進上 |一、きく郡ノ横目大谷八左衛門、唐ノゑんざのよしニて、竹かわニ而仕候ゑんさを五つ上申候処、被
| 為入 御意候間、今十可仕上旨、白田昌斎申来候、則申渡候事、
| (塗師)
塗師ノ奉行 |一、下田源右衛門・藤田久左衛門、ぬしの奉行ニ付申候事、
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