こちらが「ミカンの花」、下は「夏ミカンの花」、地主の方が野菜などと共によく手入れをされているので、
毎年見事に実を付けます。夏ミカンは成り過ぎのような感じ、多分摘果されるのでしょう。
それでも例年よくなっています。
(寛永四年五月)廿五日
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| 廿五日 奥村少兵衛
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能ノ巧者等ニ出府 |一、昨日之 御書ニ、中山金右衛門尉・藤寺二郎右衛門尉・山崎加平次・中嶋次郎兵衛・吉竹兵右衛
ノ命 | 門尉、此衆八月ノ末ニ江戸へ罷越候へと、加申渡旨被 仰下ニ付、則ふれ状相調、右之衆へ遣候
| 事、
矢細工手伝ノ者矢 |一、御矢はき藤田宗利手伝ニ付居候衆三人、今迄ハ宗利所ニ而矢をはき申候、宗利江戸へ被罷越候ニ
矧師藤田宗利出府 | (蟹喰)
後ハ蔵子ノ明家ニ | 付、居所無御座候、かにはミに御蔵子ノ家明候而御座候、是ニて御細工可仕由申候間、一段可然
テ細工ス | 候由、申渡候事、
矢矧手伝ノ申分 |一、右ノ手伝長兵衛申候ハ、宗利ニ付居候時も、面々やと/\にても御仕事仕たる儀も御座候、矢の
| はづをさし申儀なとハ、やとにて仕候とてもくるしかるましく候哉、左様ニも御座候ハヽ、やと
| ニて仕度候、いかゝ可仕候哉、得御意申由申候間、重而分別之上可申候間、其内ハかにはミの家
| ニて、一所ニ集、御細工可被仕由、申渡候事、
家紋:矢筈
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錠構 |一、右かにはミの家ニハ、御番之ものも無御座候間、御細工ノ道具共おき申儀成間敷候間、じやう
| かまへニ仕度由申候間、一段可然由、申渡候事、
宇治屋茶助下関ヨ |一、宇治屋茶助召連下申女壱人、男壱人、右ニ下関へ払被置候茶介被召帰上ハ、右弐人戻、茶介ニ
リ召返サル | 遭被遣如何可在之由、御町奉行衆へ申候処ニ、御返事ニ、御戻候ても可然共、悪敷可在之共、此
ソノ下人ノ処遇 | 〃 〃
| 方ゟ申分少も無之由、也被仰越候、右二御談合之上払申儀候間、各緒分別次第之由候、然上ハ、
| 〃
| (吉田)
| 御家老衆へも可申入候、但、少右殿へ申候事、
小笠原長元寛永二 |一、小笠原民ア少輔殿寛永弐年ニ被仰請候御袖判壱枚、被成御取替、上方ゟ下り申由ニて、御持参候
年分ノ袖判取替 | をうけ取、 御印之段ニ入置候事、右 御袖判請取置申候との手形仕、民ア殿へ進之候事、
御印ノ段 |
中津奥方ヨリ三斎 |一、中津奥方ゟ、 三斎様へ上り申御状之しぶかミ包一つ、御小早ノ船頭田辺長助ニかたく申渡候
ヘノ音信 | (山岡書鑑)(藤田宗利)
| ハ、書かん・宗理ニ船中ニ而可被相渡候、船中ニて追付不申候ハヽ、大坂ニ被居奉行衆ゟ、路次
| へもおつかけ、被差越候へと、被申候へと申渡候事、
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