天気予報では熊本も平野部で5㎝の積雪が予想されていたが、我が家の周辺では屋根に少しばかり白味があるといった程度である。
寝ていてあまり強い寒気が感じられず「降ってないな」と思ったが、案の定だった。
さて昨日の朝、奥方がカボチャの煮崩したものをジャム状にしてトーストに乗せて食べ始めた。
冬至ということに気が付いていなかったらしく、教えてやると、「あら偶然、気が付かなかった」と声を上げた。
24節季の冬至、一年でもっとも昼が短く、夜が長い頃とされる。
熊本では日の出は7:16、日の入りは17:16、昼の時間が10時間・夜の時間が14時間となる。
不定時法の時代は、昼は1時間40分、夜は一刻が2時間20分となる。おおかたこの時期に年が改まる。
お百姓さんは明け六つには働き始めるし、商家は店の戸を開けたとされる。江戸では町々の木戸が明き大名も七つ立ちして日本橋の大木戸が明くのを待つ。
季節の移ろいと共に昼の時間・夜の時間が変わっていくのだが、一刻ごとに時の鐘が鳴らされた。時刻の呼び方、九つから四つはこの鐘の数による。
また一方では12支が振り当てられた。子之刻と午之刻はそれぞれ11時~01時と正刻(12時)をまたがっている。お昼の12時を正午という所以である。
また、一刻は四つ割されて例えば「お八つ」は現在では3時頃とするが言葉の上では1~3時という事になる。
古文書に時折登場するこれらの江戸時代の時刻、なかなか詳細に覚えることが出来ずプリントアウトした時刻板を取り出して確認する有様である。