すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

その気になるような基盤

2005年07月11日 | 読書
「役に立つ」という実感が今の剣道をやっている人にはまるでない。本音では「こんな構でどうするんだ」と思いながらも「大事だ」と言われるので従っている。そんなことをやっていたらどんどん裏表のある人間になっていって人格修養どころじゃないと思います。(略)これも小さい頃からの教育の問題があるでしょう。つまり、その気になるような基盤を、小学校の頃に作るようにして、それからその意欲にうまく応じてやればいいのに、とかねがね言っているんですけれど…
甲野善紀「自分の頭と身体で考える」(PHP文庫)


その気になる、ということは
もっと学びたいということである。
その気持ちが具現化している姿は一様ではないが
授業者の手応えとして
「子どもたちがその気になった」と感じられるなら
その授業は成功と言えるに違いない。