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できない問題を考えるな、でいいか

2005年07月14日 | 読書
受験塾で黄金率のようにいわれるテスト戦略を思い出してください。それは「できない問題は飛ばして、できる問題からやりなさい」という「助言」です。点を稼ぐためには、確かにこの方法は有効です。しかし、一時のテスト突破だけにしか通じない要領が、子どもたちの脳に浸透しているとなると、現実に起こる問題を解決する力を養うことはむずかしくなります。「できる問題をやれ」とはすなわち、「できない問題を考えるな」ということだからです。
清野由美「PRESIOENT 2005.7.18」


現実の問題は、簡単な順番でやってくるわけではない。
どうしても解決しなければ先へ進めない難問もある。
「回避」したり「後回し」したりできない問題について
失敗してそこから学んでいくことも、大きな能力であろう。
点数を稼ぐ効率性の強調だけでは育たない力である。