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「批判文化」に手を貸さない

2005年07月15日 | 読書
ここに至る過程での最大のポイントは、日本の教育界に巣食う「批判文化」に対して、私がいっさい手を貸さなかったことだと、自分では思う。つまり、文科省の政策を批判するのではなく、「これを私たちに指導させてください」という提案文化をもって臨んだのである。日本の教育は長い間、批判の応酬で余計なところに労力を使い、益の少ないことをやってきたと思う。
陰山英男「陰山英男の『校長日記』」(小学館)


批判は大事なことである。
自分がしてきたことの意味づけをするのであれば
必ず批判は必要になってくる。
しかし「何のために」という大きな方向を持ち得ないと
そのエネルギーはあまりに虚しい。