すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

話をモマス場所

2008年06月12日 | 読書
 学校というところは、意見を言うことが本質的に持っている危険性を子どもたちが経験を通して学んでいく場所です。
 北川達夫 『ニッポンには対話がない』(三省堂)

 「危険性を学ぶ」と考えた場合、そもそも意見とは危険性を孕むという認識を私たちが持っているかどうかである。
 漢語で書くと何か仰々しい気がするが、要は「話をモマス」ことができるかどうか、ではないか。

 そのためには多様な考えが提示される必要があるし、一定の時間が確保されなければならない。
 確かに「活用」テスト対策も大事なことであろうが、実はそうした「話をモマス」場こそが、活用のためのかなり有益な場ではないか。
 そうした取り組みをするための精神的な余裕、時間的な余裕が減ってきているようにも思う。