すぷりんぐぶろぐ

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屈託があったわけではないけれど

2009年05月11日 | 雑記帳
 何気ない言葉でも、きちんとわかっていないものは結構多い。
 テレビ番組で「くったくない」という言葉が出てきたとき、ふと「くったく」って何だと思ってしまった。
 漢字で「屈託」であることはすぐ浮かんだのだが、そのものの意味がはっきりつかめていない。
 「屈」は想像できるが、「託」って何だろう。

屈託 ①一つの事ばかり気にかかって心配すること。くよくよすること。
    ②退屈や疲労などで精気を失っていること


 改めて、そうかと思う。
 「屈する」ことに「託する」のか。
 つまり、折れ曲がったことに身を任せるということになる。

 念のため、「屈」と「託」を調べると、広辞苑は熟語例がなかったが、明鏡には「屈」に「くじける、従う」があり、「託」には「かこつける、ことよせる」があって、その例として「屈託」が載っていた。

 それにしても、屈託に類する言葉はずいぶんとあるものだなと、辞書を見ながら感心してしまう。

 懸念、杞憂、顧慮、心痛、危惧、憂患、鬱屈…

 ほとんど一発で出てくるものばかりだし、使用頻度が高いのだろうか。
 あまりご厄介になりたくないものばかりだ。
 
 やはり、くったくないのが一番です。