すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

絵本で、幸せと自由と

2024年11月07日 | 絵本
 先月末からこども園で読み聞かせていたのは、今の時期に合わせ『りんごがドスーン』。これはやや幼少児向けであろうが、大きなリンゴがドスーンと落ちてきて、みんながそれを食べて幸せになる、そして雨宿りまでするという、単純明快な「幸せ」のストーリーこそ、繰り返し話して聞かせたい本だという気がする。



 何かモノを持ち込んで生かしてみたい思った。今回は、少し大きめのリンゴを用意していく。一個しかないので「食べたあい」という声には応えられないが、「これは触ると幸せになるリンゴだよ」と言って、最後に全員にタッチさせた。家で食べる時でもちょっとだけ思い出してくれれば、こちらとしてはそれが幸せ。


 もう一つの大型絵本は『ゆうたはともだち』。「ゆうたくんちのいばりいぬ」というシリーズの初作品で発刊は1988年だ。これはビックブックにすると、犬の「おこり顔」に迫力がでる。短い言葉で伝えていく形だが、なんといっても視点人物(話者)が犬なので、それがユニークで子どもたちも惹き込まれるようだ。



 年中児学級では、冒頭「オマエって言っちゃあダメなんだよ」と指摘される。もちろん笑顔でスルーし進める。親しみやぶつかり合いのある関係の呼称は自由になる時があるよ。でも、どこかの国の選挙運動のように罵倒しあわなければ決着がつかないのは「自由」というのか。人を傷つける「幸せ」は悲しいだけだ。


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