落語家が著す本を最近よく手にしている。
しかし、ずっと昔読んだ『赤めだか』(立川談春)を超えるような印象深さが残る本はないな、再読しようかなと思いつつ…。
『もっとハゲしく声に出して笑える日本語』
(立川談四楼 光文社知恵の森文庫)
このシリーズは前2作も読んでいる。
https://blog.goo.ne.jp/spring25-4/e/08746309315dc8c5c62c9a6afca2900f
https://blog.goo.ne.jp/spring25-4/e/fa6f5ebcef86da2e578f989adcfdb477
いわゆる落語のマクラに使えそうなネタ(駄洒落や言い間違い、放言、個性の強い人の逸話等々)が収められている。知っているものも多少あった。
ここまで集められるのは、やはり言葉へのアタック力が強いのだろうと想像する。何気ない語も疑ってみるといった習慣づけか。
例えば、笑うネタではないが「銀ブラ」の本来の意味「銀座でブラジルコーヒーを飲む」はトリビアとしても上等だし、背景も想像させる。笑ったり、納得したりすることに、読み手のセンスも必要だなと思わせられる。
とある居酒屋に貼ってあるこの文句は絶品だ。
「小さいことは気にしない。大きいことは分からない。」…さぞかし、ビールが旨いだろう。
『落語「通」入門』(桂文我 集英社新書)
自分は単なるブームにのった一人で、「落語通」とは到底言えないのだが、筆者は絵本や紙芝居も手掛けているし、何か「通」に近づくようなことが書かれているかと手に取った。
しかし、いわば落語の歴史をなぞっていく体裁の本で、正直興味が持てなかった。昭和に入ってからの噺家にはいくらか親近感があり、その箇所だけは想像できた。
ところで、「通」ってなんだと、改めて書名をみて思う。
広辞苑の「ある物事について知り尽くしていること」という意味通りだが、ある分野では「さばけている、やぼでないこと」も当てはまる。ということで『落語通』ではなく『落語「通」』なのだと理解した次第。
しかし、ずっと昔読んだ『赤めだか』(立川談春)を超えるような印象深さが残る本はないな、再読しようかなと思いつつ…。
『もっとハゲしく声に出して笑える日本語』
(立川談四楼 光文社知恵の森文庫)
このシリーズは前2作も読んでいる。
https://blog.goo.ne.jp/spring25-4/e/08746309315dc8c5c62c9a6afca2900f
https://blog.goo.ne.jp/spring25-4/e/fa6f5ebcef86da2e578f989adcfdb477
いわゆる落語のマクラに使えそうなネタ(駄洒落や言い間違い、放言、個性の強い人の逸話等々)が収められている。知っているものも多少あった。
ここまで集められるのは、やはり言葉へのアタック力が強いのだろうと想像する。何気ない語も疑ってみるといった習慣づけか。
例えば、笑うネタではないが「銀ブラ」の本来の意味「銀座でブラジルコーヒーを飲む」はトリビアとしても上等だし、背景も想像させる。笑ったり、納得したりすることに、読み手のセンスも必要だなと思わせられる。
とある居酒屋に貼ってあるこの文句は絶品だ。
「小さいことは気にしない。大きいことは分からない。」…さぞかし、ビールが旨いだろう。
『落語「通」入門』(桂文我 集英社新書)
自分は単なるブームにのった一人で、「落語通」とは到底言えないのだが、筆者は絵本や紙芝居も手掛けているし、何か「通」に近づくようなことが書かれているかと手に取った。
しかし、いわば落語の歴史をなぞっていく体裁の本で、正直興味が持てなかった。昭和に入ってからの噺家にはいくらか親近感があり、その箇所だけは想像できた。
ところで、「通」ってなんだと、改めて書名をみて思う。
広辞苑の「ある物事について知り尽くしていること」という意味通りだが、ある分野では「さばけている、やぼでないこと」も当てはまる。ということで『落語通』ではなく『落語「通」』なのだと理解した次第。
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