「PIL」ヤマザキマリ
内容を見ずに購入したので、『PIL』とは何のことか、分からなかった。
まさか、あの『PIL』の事だったのか!
(ヤマザキマリさんとPILのイメージが結びつかなかった)
ジョン・ライドンと言われてもピンとこない。
ジョニー・ロットン、と言ってくれたらすぐ分かる。(rotten=腐った、不潔な、ぼろぼろの、堕落した等の意)
セックス・ピストルズのボーカルで、学生時代よく聴いたし、レコードも持っている。
(ちにみに、ヘロイン中毒の為、21歳で亡くなったシド・ヴィシャスは、ピストルズのベーシスト)
彼がピストルズ脱退後結成したのが、パブリック・イメージ・リミッティッド(PIL)である。
セックス・ピストルズというグループ名から猥褻なイメージを持つかもしれないが、歌詞の内容は政治的である。
イギリス政府、王室、女王を揶揄、批判して右翼に襲われ、右手を貫通するような怪我をし、ギターを弾けなくなったと言う。
以上、ジョニー・ロットンやPILの話はこれくらいにしておく。
さて、本作は高校時代のヤマザキマリさんがモデルになっている。
あとがきを読むと・・・
ある日、自分で作ったギャルソン風ボロルックに身を包み、前髪ボサボサの刈り上げ頭で調子に乗って深夜の街を歩いていたところ、なんと補導員に捕まってしまいました。すんなり迎えに来た母は「うちはいいんです、認めてましたから」とあっさり私を連れて帰ったのですが、その頃から「そんなに日本が窮屈なら早くどこへでも行きなさい」と言う様な事を口にするようになっていたのを記憶しています。
結局、高校2年で中退、単身イタリアに移り住み、その後世界各地を放浪、現在に至っている。(今はシカゴ在住)
【ネット上の紹介】
時は1983年。ミッション系お嬢様学校に通うパンクな女子高生・七海と英国帰りの爺ちゃん・徳四郎が巻き起こすラジカルライフ・コメディー!! あぁ、この愛すべき無意識過剰な人々をご堪能あれ!!