沖縄米軍基地の移転問題、2006年の自民党政権時の取り決めの通り、キャンプシュワブ沿岸部への移転を年内に決定することをアメリカ側は強く押しています。一方、基本的に沖縄在日米軍をグアムに移すことを提案し、沖縄住民の負担軽減を公約に挙げて来た民主党は、従来の基地の沖縄内への移転を認めたのでは、約束が違うということになるでしょう。北沢防衛相はキャンプシュワブ移転案を押し、岡田外相は嘉手納基地への併合案を提言しているようですが、首相は口を濁したままで、感じが良くないです。困っているのでしょうけど、沈黙するのではなく、議論の経過も含めて開示していく姿勢が必要でしょう。
また、事業仕分けでは、こういう大鉈を振るうのもやむを得ない状況なのはよく分かりますけど、当然、各界の関係者は皆、不満たらたらで、随分、人気を落としました。作用と反作用の法則はどんな局面においても真であるようです。大鉈を振るえば、同じぐらいのダメージが振るった方も被る可能性があることを民主党は自覚しているのでしょうか。こういうやり方ではなく、もっと穏便に、とりあえずは、一律に何割かカットして、末端でやり繰りしてもらうような感じにしないと、各官庁での不公平感を増幅し、長期的には逆効果となるでしょう。そもそも、事業が必要か不要かという問題に対する答えがそう簡単に出るのなら、不必要な事業は継続できないでしょう。新政権が発足したばかりで、社会が多くの問題を抱えていて、なんとか公約も守りたい、そんな厳しい状況で、功を急ぐ気持ちも分かりますけど、問答無用の無言実行ではいけません。なぜ、こういう大鉈を振るわねばならないのか、十分説明し、斬り捨てられたり縮小される事業をあてにしている一般関係者の人々の痛みにもっと配慮が必要であると思います。
いずれにせよ、首相がもっと表に出て、はっきりと政府の方針を述べないのが悪いと私は思います。政府の大きな方向転換によって、総合的には国民の得になる政策を行おうとしているのはわかりますが、それによって一部の人は逆に痛みを受けることにもなるわけで、そのような人々には十分誠意と言葉を尽くし、その痛みを引き受けてくれるように、頭を下げてお願いすることが不可欠であると思います。
この沖縄基地問題は、取り扱いを誤れば、民主党政権を転覆させるに十分なだけのインパクトをもつであろうと私は思います。マニフェストに「基地の沖縄県内の移転はしない」とは明言していないから、仮に自民党政権の決めたキャンプシュワブへの移転を認めたとしても、公約違反ではない、という岡田外相の言葉は、詭弁です。こんな詭弁を弄して、沖縄県民の長年の願いを踏みにじるのであれば、間違いなく政権は短命に終わるでしょう。
鳩山氏は、国民に対して、もっとはっきりした態度を見せることが重要だと思います。ゴマカシはいけません。国民は新政権に対して「よくわからない」「不気味」という印象を持ち始めているようです。マズいと思います。鳩山氏、「友愛」という言葉は私はよいと思うのですけど、国民との意思疎通を十分図らずに、こういう抽象的な言葉を使うと、ちょっと前の「美しい国」と言っていた現実把握能力、決断力、実行力、使命感と責任力に問題のある元首相と同じように思われてしまうのではないか、と心配します。
また、事業仕分けでは、こういう大鉈を振るうのもやむを得ない状況なのはよく分かりますけど、当然、各界の関係者は皆、不満たらたらで、随分、人気を落としました。作用と反作用の法則はどんな局面においても真であるようです。大鉈を振るえば、同じぐらいのダメージが振るった方も被る可能性があることを民主党は自覚しているのでしょうか。こういうやり方ではなく、もっと穏便に、とりあえずは、一律に何割かカットして、末端でやり繰りしてもらうような感じにしないと、各官庁での不公平感を増幅し、長期的には逆効果となるでしょう。そもそも、事業が必要か不要かという問題に対する答えがそう簡単に出るのなら、不必要な事業は継続できないでしょう。新政権が発足したばかりで、社会が多くの問題を抱えていて、なんとか公約も守りたい、そんな厳しい状況で、功を急ぐ気持ちも分かりますけど、問答無用の無言実行ではいけません。なぜ、こういう大鉈を振るわねばならないのか、十分説明し、斬り捨てられたり縮小される事業をあてにしている一般関係者の人々の痛みにもっと配慮が必要であると思います。
いずれにせよ、首相がもっと表に出て、はっきりと政府の方針を述べないのが悪いと私は思います。政府の大きな方向転換によって、総合的には国民の得になる政策を行おうとしているのはわかりますが、それによって一部の人は逆に痛みを受けることにもなるわけで、そのような人々には十分誠意と言葉を尽くし、その痛みを引き受けてくれるように、頭を下げてお願いすることが不可欠であると思います。
この沖縄基地問題は、取り扱いを誤れば、民主党政権を転覆させるに十分なだけのインパクトをもつであろうと私は思います。マニフェストに「基地の沖縄県内の移転はしない」とは明言していないから、仮に自民党政権の決めたキャンプシュワブへの移転を認めたとしても、公約違反ではない、という岡田外相の言葉は、詭弁です。こんな詭弁を弄して、沖縄県民の長年の願いを踏みにじるのであれば、間違いなく政権は短命に終わるでしょう。
鳩山氏は、国民に対して、もっとはっきりした態度を見せることが重要だと思います。ゴマカシはいけません。国民は新政権に対して「よくわからない」「不気味」という印象を持ち始めているようです。マズいと思います。鳩山氏、「友愛」という言葉は私はよいと思うのですけど、国民との意思疎通を十分図らずに、こういう抽象的な言葉を使うと、ちょっと前の「美しい国」と言っていた現実把握能力、決断力、実行力、使命感と責任力に問題のある元首相と同じように思われてしまうのではないか、と心配します。