週末は久々の偏頭痛の発作で一日中寝ておりました。まだちょっとフラフラしております。この一年ほど、肉類は余り食べないようにしていたのですが、久しぶりに肉類を食べたのが誘因だったのかも知れません。寝込んでいる間は何もものを考えたりする余裕もなく、世間のことも知らずに過ごしました。
さて、角栄がロッキードを仕掛けられるきっかけになった日中国交回復から40年。その記念式典が延期されたそうです。直接的には東京都知事とドジョウのせいです。東京都知事、親が親なら息子も息子、ですけど、本当のところはどうなのでしょう。本当のただの知恵足らずなのか、あるいはうつけ者を装った確信犯で、日中関係にもめ事を作り出すために、せっかく先賢が棚上げにした尖閣問題をわざと再燃させたのか。私、タダのxxにしてはxxが過ぎると思うのですが。(息子の方は「ほんまもん」みたいです)そして、タイミング良くアメリカも尖閣問題は日米軍事同盟の範囲内だと言ったという話もあります。沖縄の人は浮かばれんですね。迷惑をずっと一方的に押し付けられてきたのですから。
中国のネットでは尖閣の上陸も各地の反日デモもヤラセで中国の警察や政府関係者がワザと煽っているという論調のようです。私もこれはヤラセであろうと疑っています。だとしたら、東京都知事は単に利用されたのか、最初から敵の一味だったのか、どうでしょう。
最近の「国会探検」のエントリー、「『日米対中国』と考える愚かさ」にこうあります。(一部抜き書き)
日中問題にアメリカが噛んでいない筈がありません。東京都知事はその使い走り、ドジョウは官僚の言うままですから、やる気があればいくらでも日中韓の間にもめ事は作れます。私は最初は日米同盟で日本にカネを出させるためにアメリカが仕組んだのだろうと思っていましたが、それだけだと動機が弱すぎますね。これは中国の方にも何か強いインセンティブがあると見るべきではないかと思い始めました。尖閣諸島周辺の石油でしょうか。あるいは中国内政上、仮想外敵を必要としているということでしょうか。いずれにしても、国民は冷静でいなければなりません。私には、アメリカの悪あがきのように見えます。おそらく、アメリカ一国で世界を支配するのはもう不可能なのでしょう。世界は多極化へ進まざるを得なくなってくるでしょう。中国はビジネスパートナーであると同時にアメリカにとっては脅威でもあります。中国はアメリカを信用していないし、ロシアにしても同じでしょう。中ロはアメリカの中東政策に強く反対しています。アフリカ、インドネシアを含むイスラム世界は、アメリカの横暴にとっくの昔に我慢の限界に来ています。最終的にはイスラム世界、ヨーロッパ、アメリカ、ロシア、日中韓(儒教圏)オーストラリアという地理的な形で棲み分けるようになるのではないかな、と想像していますが、そこに落ち着く前に、王座から転がり落ちつつあるアメリカが悪あがきして何をやりだすか、それを恐れています。
さて、角栄がロッキードを仕掛けられるきっかけになった日中国交回復から40年。その記念式典が延期されたそうです。直接的には東京都知事とドジョウのせいです。東京都知事、親が親なら息子も息子、ですけど、本当のところはどうなのでしょう。本当のただの知恵足らずなのか、あるいはうつけ者を装った確信犯で、日中関係にもめ事を作り出すために、せっかく先賢が棚上げにした尖閣問題をわざと再燃させたのか。私、タダのxxにしてはxxが過ぎると思うのですが。(息子の方は「ほんまもん」みたいです)そして、タイミング良くアメリカも尖閣問題は日米軍事同盟の範囲内だと言ったという話もあります。沖縄の人は浮かばれんですね。迷惑をずっと一方的に押し付けられてきたのですから。
中国のネットでは尖閣の上陸も各地の反日デモもヤラセで中国の警察や政府関係者がワザと煽っているという論調のようです。私もこれはヤラセであろうと疑っています。だとしたら、東京都知事は単に利用されたのか、最初から敵の一味だったのか、どうでしょう。
最近の「国会探検」のエントリー、「『日米対中国』と考える愚かさ」にこうあります。(一部抜き書き)
尖閣諸島の国有化を巡り、日中が衝突すればアメリカは日本の側につくと考える日本人が多いようだ。アメリカがその地域を「日米安保の適用範囲」と発言しているからである。しかしだからと言ってアメリカが日本の側につくとは限らない。アメリカは自らの国益を考えて利益のある方につく。それが国際政治の現実である。
現在日本が抱える領土問題の相手国は、北方領土がロシア、尖閣諸島が中国、竹島が韓国といずれも第二次大戦の戦勝国か戦勝国の側である。そして今回の竹島への韓国大統領上陸と尖閣諸島への香港活動家の上陸は、日本が敗戦国である事を思い出させる8月に決行された。
中国の習近平国家副主席がアメリカのパネッタ国防長官との共同記者会見で、日本の尖閣諸島国有化を「第二次世界大戦以降の戦後秩序に対する挑戦」と発言したのは、まさに日本は敗戦国、中国とアメリカが戦勝国である事を指摘し、領土問題で米中は同じ側に立つことを強調したのである。
アメリカはまず北方領土問題で日ソ間に平和条約を結ばせないようにした。そもそも北方領土問題を作ったのはアメリカである。真珠湾攻撃の翌年からアメリカはソ連に対日参戦を要求し、その見返りとして日露戦争で日本に奪われた南樺太と千島列島を返還する密約をした。
小泉政権の日朝国交正常化に横やりを入れたのもアメリカである。日本は200億ドルともいわれる援助の見返りに北朝鮮と国交を結ぼうとしたが、アメリカのブッシュ大統領はこれを認めなかった。国交正常化の可能性ありと見て金正日総書記がいったんは認めた拉致問題もそれから進展が難しくなった。
韓国の李明博大統領がしきりに持ち出す従軍慰安婦問題にもアメリカの影がある。2007年にアメリカ下院はこの問題で日本政府に謝罪を要求する決議を行った。中東のメディアは「アメリカは日本と中国、韓国の間にわざとトラブルを起こさせようとしている」と解説した。
日本がアメリカの戦略に反した唯一の例が日中国交正常化である。中ソの領土紛争を見て分断を図れると考えたアメリカは、中国と手を組めば泥沼のベトナム戦争からも撤退できると考え電撃的なニクソン訪中を実現させた。しかし台湾との関係をどうするかで国交正常化に手間取る隙に、先に中国との国交正常化を成し遂げたのが日本の田中角栄総理である。中国と極秘交渉を行ってきたキッシンジャー国務長官は激怒したと言われる。それがロッキード事件の田中逮捕につながったとの解説もある。
アメリカは中国に対し日米安保は日本を自立させない「ビンのふた」であると説明し、中国もこれを是として米中関係はスタートした。
小泉政権時代の外務大臣が米中軍事交流に抗議するとアメリカから「そういう事はもう一度戦争に勝ってから言え」と言われたと言う。
領土問題は力の強いものが勝つ。それが国際政治の現実である。話し合いで解決するにしても力の強い方に有利になる。力とは軍事力だけを意味しない。むしろ経済力、外交力、そして国民の意思の力が重要である。
現在日本が抱える領土問題の相手国は、北方領土がロシア、尖閣諸島が中国、竹島が韓国といずれも第二次大戦の戦勝国か戦勝国の側である。そして今回の竹島への韓国大統領上陸と尖閣諸島への香港活動家の上陸は、日本が敗戦国である事を思い出させる8月に決行された。
中国の習近平国家副主席がアメリカのパネッタ国防長官との共同記者会見で、日本の尖閣諸島国有化を「第二次世界大戦以降の戦後秩序に対する挑戦」と発言したのは、まさに日本は敗戦国、中国とアメリカが戦勝国である事を指摘し、領土問題で米中は同じ側に立つことを強調したのである。
アメリカはまず北方領土問題で日ソ間に平和条約を結ばせないようにした。そもそも北方領土問題を作ったのはアメリカである。真珠湾攻撃の翌年からアメリカはソ連に対日参戦を要求し、その見返りとして日露戦争で日本に奪われた南樺太と千島列島を返還する密約をした。
小泉政権の日朝国交正常化に横やりを入れたのもアメリカである。日本は200億ドルともいわれる援助の見返りに北朝鮮と国交を結ぼうとしたが、アメリカのブッシュ大統領はこれを認めなかった。国交正常化の可能性ありと見て金正日総書記がいったんは認めた拉致問題もそれから進展が難しくなった。
韓国の李明博大統領がしきりに持ち出す従軍慰安婦問題にもアメリカの影がある。2007年にアメリカ下院はこの問題で日本政府に謝罪を要求する決議を行った。中東のメディアは「アメリカは日本と中国、韓国の間にわざとトラブルを起こさせようとしている」と解説した。
日本がアメリカの戦略に反した唯一の例が日中国交正常化である。中ソの領土紛争を見て分断を図れると考えたアメリカは、中国と手を組めば泥沼のベトナム戦争からも撤退できると考え電撃的なニクソン訪中を実現させた。しかし台湾との関係をどうするかで国交正常化に手間取る隙に、先に中国との国交正常化を成し遂げたのが日本の田中角栄総理である。中国と極秘交渉を行ってきたキッシンジャー国務長官は激怒したと言われる。それがロッキード事件の田中逮捕につながったとの解説もある。
アメリカは中国に対し日米安保は日本を自立させない「ビンのふた」であると説明し、中国もこれを是として米中関係はスタートした。
小泉政権時代の外務大臣が米中軍事交流に抗議するとアメリカから「そういう事はもう一度戦争に勝ってから言え」と言われたと言う。
領土問題は力の強いものが勝つ。それが国際政治の現実である。話し合いで解決するにしても力の強い方に有利になる。力とは軍事力だけを意味しない。むしろ経済力、外交力、そして国民の意思の力が重要である。
日中問題にアメリカが噛んでいない筈がありません。東京都知事はその使い走り、ドジョウは官僚の言うままですから、やる気があればいくらでも日中韓の間にもめ事は作れます。私は最初は日米同盟で日本にカネを出させるためにアメリカが仕組んだのだろうと思っていましたが、それだけだと動機が弱すぎますね。これは中国の方にも何か強いインセンティブがあると見るべきではないかと思い始めました。尖閣諸島周辺の石油でしょうか。あるいは中国内政上、仮想外敵を必要としているということでしょうか。いずれにしても、国民は冷静でいなければなりません。私には、アメリカの悪あがきのように見えます。おそらく、アメリカ一国で世界を支配するのはもう不可能なのでしょう。世界は多極化へ進まざるを得なくなってくるでしょう。中国はビジネスパートナーであると同時にアメリカにとっては脅威でもあります。中国はアメリカを信用していないし、ロシアにしても同じでしょう。中ロはアメリカの中東政策に強く反対しています。アフリカ、インドネシアを含むイスラム世界は、アメリカの横暴にとっくの昔に我慢の限界に来ています。最終的にはイスラム世界、ヨーロッパ、アメリカ、ロシア、日中韓(儒教圏)オーストラリアという地理的な形で棲み分けるようになるのではないかな、と想像していますが、そこに落ち着く前に、王座から転がり落ちつつあるアメリカが悪あがきして何をやりだすか、それを恐れています。