百醜千拙草

何とかやっています

アベ政権のあと

2015-09-08 | Weblog
休暇中でのんびりしております。
挨拶回りの手土産に、京都、満月の阿闍梨餅を買いに行きました。久しぶりの京都で、高校時代以来初めて清水の音羽の滝に行ってみたくなり、ついでに行っていましたが、平日にもかかわらず、すごい数の観光客に驚きました。バスを待っていると、後ろからラテン系の言葉を話す外国人に道を尋ねられ、私も地元民ではないので、隣の人に質問したらその方もアジアからの観光客、前にいた人も観光客、バスの中では中国語のアナウンス、とすっかり私の知っていた京都とは様変わりしていました。知らないうちに月日は流れ、長らく見ていなかったテレビでは知らない人ばかりになり、諸行無常を実感しました。きっと今は大勢の人で賑わう京都駅駅前もいつかは廃墟になる日が来るということを確信しました。

自民党総裁選、なんとか野田氏が推薦人を集めて欲しかったのですが、残念。別に自民党の党内人事に関心があるわけではないですが、このタイミングでの総裁選なら、野党にとっては安保法案の審議を遅らせる材料になったのにと思っただけです。本来、憲法違反なのだから審議すること自体がナンセンスなのです。しかし、盗作(?)の疑いが濃厚になっても、外圧がかかるまで、オリンピックのエンブレムを引っ込めようとしなかった国です。憲法も法律もなんのその、絶対多数の与党はやりたい放題という無法国家です。ニュースを見るたびに怒りが噴火しそうになります。

今回は、やはり、沖縄辺野古米軍基地移設での集中協議。政府は最初から、沖縄と日本にとっての最善策を考えるという気持ちはありません。最初からある結論をゴリ推しするだけのアリバイ作り。

東京新聞、「集中協議 「辺野古ありき」で決裂 沖縄に歩み寄らず

協議で菅義偉(すがよしひで)官房長官は新基地建設に向け「工事を再開させていただく」と表明。翁長雄志(おながたけし)知事は「全力で阻止する」と反発した。(後藤孝好)

 集中協議は工事を一カ月間、中断して行われてきた。だが、政府は新基地の建設計画の撤回を求め続ける沖縄の民意に歩み寄ることはなく、打開策を見いだせずに終わりを迎えた。
 最終協議で初めて出席した安倍晋三首相は「普天間飛行場の辺野古移設は、あくまでも十九年前の日米両政府の合意が原点だ」と強調し、新基地建設を推進する政府方針を繰り返した。
 これに対し、翁長氏は「戦後、住民の土地が強制接収され、米軍基地が造られたのが原点で、代替施設を求められるのは理不尽だ」と反論した。
 中断した工事については、翁長氏が協議で「再開ですか」と尋ねると、菅氏は「そうさせていただきます」と述べた。翁長氏は「工事を再開するなら、全力を挙げて阻止する」と決意を述べた。
、、、最終的には政府と沖縄県の法廷闘争に持ち込まれる可能性も高まっている。


と全面対決。沖縄としては当然。その沖縄の気持ちを汲もうとする気が一切ない政府。アベに至っては、アメリカの19年前の要望書にあるから、とアメリカには律儀に忠誠を示すくせに、たった数年前に選挙前に国民にした約束は平気で破り、詭弁を弄し、ウソをつく、という情けなさ。沖縄や国民に対してはエラそうにするくせに、アメリカに対しては遥か昔の話でも交渉さえしようとしないのです。上には絶対服従するのに下には傲慢、一番嫌われる中間管理職タイプですな。そのくせ、自分は「最高責任者」とかいう大ボケをかますのです。笑えぬボケにつっこむのは山本太郎さんぐらいというのも悲しい。

所詮、アベは操り人形です。同、東京新聞、「筆洗」のコラムから

 藤子・F・不二雄さんのSF漫画を思い出している。舞台は長い歳月をかけて旅する宇宙船内。乗組員の中に一人、意地の悪い男がいる▼この人物、なぜか他の乗組員に嫌がらせばかりする。当然、乗組員たちは男を警戒し、結束を強める。その結果、困難な旅を乗り切る▼結末を書くことをお許し願いたい。性悪な男の正体は宇宙船の会社が雇った「嫌われ屋」。宇宙船という閉ざされた空間の中で、顔を突き合わせていれば、ストレスは高い。乗組員の不満や鬱憤(うっぷん)を向かわせる相手として雇い、船内の秩序を維持するという狙いなのだという、、、、


アベは嫌われ屋となりつつありますが、誰が何のために雇ったのか、その辺を常に考えておくべきだろうと思います。本人は、ガス抜き目的、スケープゴート、嫌われ屋にされているとさえ思っておらず、本気で「最高責任者」とでも思っているかも知れません。とりあえずはアベを辞めさせなければなりませんが、所詮は捨て石です。アベが退陣したところで本当の戦いは終わりません。アメリカはアジアや中東から遠からず手を引きます。その前に搾れる部分はできるだけ搾り取ってなるべくロスを小さく縮小したいと思っていると思います。問題はその後、日本がいかに対米隷属から離脱してアジア諸国と協調していくことを実現するかを考えることのできる人材やシステムを構築していくということではないでしょうか。
コメント
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